見出し画像

フィルターバブルの検索結果

 最近、フィルターバブルに囚われてしまったようだ。YouTubeでもスマホの検索でも、ウクライナ戦況や彼の国の経済国政などばかり、真っ先に優先されてる。とくに彼の国に関しては、少し思うことを一度だけ意見の書き込みをしてした。当然のことながら関連事項が優先的に表示され、同様の考え方を持ってる人達の「場」が優先される。同じ様な意見が集まり、過激な意見に引き込まれ、それが正しい事のように錯覚してしまう。SNSの狭い世界でつながり、バブルの中に閉じ込められてしまう。フィルターによってバブルの中に閉じ込められる、なので「フィルターバブル」とは、なんとまあ面白い単語が出来たものだ。

 ただ面白いと笑ってばかりではいられない。激しい考え方や偏向的な内容や批判が優先表示され、検索内容を変えるように努めてきたが、どうも上手くいかない。これはこのPCの問題ではなく、アルゴリズムそのモノの問題点のようだ。とくに思想信条に関する事は、検索表示された単語からエコーチェンバー現象につながり、静かな炎上になり、しだいに過激になる危険も伴う。サブリミナル効果よりも、より積極的な洗脳に思える。更に狭められ過激化すると、匿名性も相まって何が正しいのかの判断が難しくなってくるようだ。これが問題を引き起こしている。
 
 このバブルを破り抜け出そうと、検索の単語に注意を払い、SNSやYouTubeには充分に気をつけてる。それでも興味を誘うような表示に、ついついクリックしてしまう。これがPCの持つ、匿名性のもっとも危険な点なのかもしれない。老人の「ネトウヨ」化がちょっとした話題になっているようだが、直接対面しての議論ではなく、同じ考えの者が匿名で集まればこの傾向は強くなる。実際に様々な媒体を、自らの手や耳目で収集し熟慮しなくとも、PCは外の世界を開き多くの情報が簡単に得られる。魔法のハコは、偏った情報のみを並べそれが全てのように思わせてしまう、時には危険な思想教育にも似てる。
 
 この解決は難しいように思う。と同時に炎上させて、特定の国や国民に対する嫌悪感を掻きたてる事はそう難しくもないようだ。いずれにしろ、このアルゴリズムは迷惑な事だ。当初は物品やサービス販売などの、ネットビジネス用SEO対策として開発されたと思う。無意識のうちにこんなことで、しだいに誘導されるのは非常に恐い事だ。
 
 そして何よりも、こういうシステムの「データサイエンス・リテラシー」が重要となる。広くPCが子どもから高齢者に至るまで使われるようになったが、最も肝心な「データサイエンス・リテラシー」の教育は全くされていない。とは言いながら、独学ではでの程度学べば良いのかも難しい。世界中のあらゆる情報が平等に何でも瞬時に入ると思い込まされ、実は情報操作(media manipulation)は簡単にできてしまうのではないか。数理演算を行うコンピューターシステムを、一個人が簡単に使えるためのパーソナルコンピュータのはずだったのに、何ともしち面倒なことになってきたものだ。
 
 しかも最近は「ChatGPT」なるバケモノまで誕生し、無料で誰もが使えるようになった。論文・高度な試験問題の回答から、詩歌・小説・コードの作成、絵画・音楽の世界にまで、人間を超える高度な成果まで出せるようになってきた。いままでの矛盾を抱えた回答も改良されつつあり、次期モデルは劇的な改良がなされ、使えるようになった。
 
 「ChatGPT」は過去のデータを利用しての言語モデルだ。言語データを基に回答が出るとすれば、たとえ偏向データであっても、より多くの言語データが優先される。結果的に正しいと思われる回答も。言語の「フィルターバブル」に取り込まれてしまうのではないか。などとろくな知識もないのに考えてしまう。今後どの様になるのか、先の短い老人としては、この手の話題はおもしろ半分の世界ではある。
 

 最も身近な事として、YouTubeを開くとリトグリが出ていたのに、最近は丘みどりが先ず出てくる。早く鈴木愛理だけが出るようになると良いな。幾つになっても、こういうのを見ればまだまだ若いと安心できる。自分の好みのタイプが分かり、これもまた良いのかも。


別のブログからの移動、下書きだけど、これにて終了。


この記事が参加している募集

熟成下書き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?