人生、綴ってみた 【結婚・後編】 #21
息子の知能指数は七十もなく
知的障害と呼ばれる域だった
まだまだ
なんとかしなければ
息子のADHD発覚に伴い
私の父もADHDだとわかった
父はADHDの特徴を兼ね備えていた
友達もおらず
兄弟からは嫌われ
最後は親からも見放された
会社はすぐクビになるため
履歴書には書ききれないほどの
会社名が並ぶ
車を運転すれば事故ばかり
そして
感情のコントロールができす
私を虐待し
最後には気が狂って
精神病院に入院
誰からも馬鹿にされる父は
家の中では王様でいたかった
自分の子供が二人とも進学校にいるのが
気にいらなかった
親より子供の頭が良くなると
今度は子供に馬鹿にされるからと
私の大学進学は断固反対
勉強していると、虐待されたのは
そういう理由だった
自分が就職できないのに
娘は就職して
自分より稼いでくる
気に入らない
アイツは気に入らない
私の仕事先にも電話して、言った
「あんなヤツ、よく雇っているな」
その電話を受けたのが
父の同級生でもある
あの、セクハラ部長だった
「あんな父親がいたら、
お前は幸せにはなれないなあ」
しみじみ言われた
父の言動は全てが謎だった
今さら
病気のせいだった、とわかっても
許せる気持ちにはなれない
確実なのは
私の息子に隔世遺伝した
それだけだ
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