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メルカリで「おめでとう」

わたしは、メルカリを利用して、本や洋服、おもちゃなど、わたしにとっては役目を終えたモノたちを、必要とする人に贈っている。

「贈っている」と書いたのは、お金のやり取りが発生するとはいえ、できるだけプレゼントするような気持ちで贈りたいと考えているからだ。

1年以上前にも、その想いを綴ったことがある。

メルカリで商品を贈った時、コメントで心から喜んでくれていることがわかる文章を書いてくれる人がいる。

「すごくほしかったものを、こんなに綺麗な状態で譲ってくれてありがとうございます💛」

「迅速な対応で ご丁寧な対応をしていただき、 安心してお取引できました❤️ありがとうございました😀大切にします❤️」

「大切にします❤️」が嬉しい!

わたしにとっては、充分使ったから手放してもいいかなと思っているモノでも、こんなにも喜んでくれる人がいる、それが本当に嬉しくて、メルカリの魅力にすっかりハマってしまった。

そして、先日。手放すかどうか悩みに悩んだ息子の卒園・入学スーツ一式をメルカリに出品した。

クリーニングに出し、汚れは一切なく綺麗な状態にして、遊びに来た友達のMちゃんに手伝ってもらって、綺麗な写真を撮影して出品。とても気に入っていたスーツ、かっこよくて息子に似合っていた、思い出深いスーツ。

手放すのはとても寂しいけど、もう着れない。だから、誰かの大事な息子さんの晴れの日に着てほしい。

息子が笑顔で着ていたように、今度はどこかの可愛い男の子が笑顔いっぱいで着てくれたら。親御さんも喜んでくれたら。絶対嬉しい。

どうか、誰かの手元でこのスーツが輝きますように。

そんな願いをこめて、思い出深いお気に入りのスーツを出品した。

しばらくは「いいね」だけが届いた。

今年はもう皆準備終わったかなぁ?と思い始めた頃、スーツが購入された。

あぁ、売れちゃったな…寂しいな…

という気持ちと、

やっと誰かの元にいくんだな、良かった!

という嬉しい気持ちと。

ドキドキしながら、丁寧に発送準備をしていると、取引メッセージが届いた。

「入学式で着るんです❕素敵なスーツに出逢えて良かった、ありがとうございます💛」

これは責任重大❕丁寧に丁寧に届けないと❕入学式でかっこよく着てほしい❕❕と、気が引き締まった。

「ご入学おめでとうございます🎊」

メッセージ欄にお祝いの言葉を送り、スーツ一式にもメッセージカードを入れ「おめでとうございます」の気持ちを添えた。

友達や家族に贈り物を贈るときみたいに、どこかの誰かの笑顔を思い浮かべながら。

メルカリでこんな気持ちになれるなんて、「おめでとう」を伝えられるなんて、思ってもみなかった。素敵な時代だな。

スーツを手放したあと、今までしまっていたクローゼットの空間を見て、やっぱり少し寂しくなった。

今頃、あの思い出のスーツは誰かのお家のクローゼットで春の出番を待ちわびているはず。

そして、その役目を終えた時、また誰かのお家に行くかもしれない。

可愛いスーツがきっと全国を旅して、「おめでとう」が繋がっていく気がした。


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