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ヘルパーさんとママとぼく

子どもが生まれてから、わたしはたくさんのヘルパーさんと出会った。

わたしは視力が0.01ほどの弱視。子どもが生まれる前までは、ヘルパーさんがいなくても困ることはなかったのだけれど、子どもを妊娠したときは、やっぱりすごく不安だった。

そんなときに、同じ弱視の友達に教えてもらって、ヘルパーさんと契約を結んだ。

赤ちゃんのときは、毎日午前中に様子を見に来てくれた。

朝は9:00に来て、11:00まで。お掃除や洗濯、お昼ご飯の準備を手伝ってくれたり、一緒に買い物に行った。

赤ちゃんのときは特に、上手におしりがふけてないとすぐにおしりはかぶれたりするし、わたしは念入りにやっていたけれど、子どもに痛い思いをさせたくなかったから、チェックをしてもらったりした。

夜中は授乳に夜泣きで全然眠れないし、すぐに戻すし、顔は湿疹だらけになるし〈突発性発疹やアレルギー〉、熱は出すし、熱性けいれんは起こすし…子育てにとっても不安だったので、ヘルパーさんが来てくれるだけで、明るくって優しい声を聞くだけでほっとして気持ちが明るくなった。

ヘルパーさんは一人ではなく、何人ものヘルパーさんが曜日ごとに決まっていて、毎日違う人が来てくれた。いろんな人とおしゃべりするのも楽しかった。

ヘルパーさんが帰ったら、お昼を食べさせて、お昼寝をさせる。

3時に起きたら、抱っこひもに入れて近くをお散歩して、買い物をして、夕方に帰ってくる。すると、子どもは黄昏泣きをよくした。あやしているうちに夜ご飯の時間になる。

ご飯を作って食べさせて、お風呂に入れたら、絵本を読んで、8時までに寝せる。

夜は何度も起きるけれど、ヘルパーさんが毎日来てくれるから、子どもは毎日規則正しい生活リズムが出来た。

そして、1歳・2歳と元気いっぱいに歩いて走るようになると、今度は公園デビューが待っていた。

そのころになると、毎日ではなく、週2日か3日ほど来てもらって一緒に公園に遊びに行った。

「〇〇くんは元気だし可愛いね」「お利口だよ」と褒めてもらえたりすると、イヤイヤ期で大変なときも気持ちがスーッと軽くなって笑顔になれた。

元気な息子に合わせて公園で思いっきり遊んでくれて、みんな優しくて、息子もどのヘルパーさんも大好きで、

「今日はだれがくるの?〇〇さん?わ~い!」

と、いつも誰が来ても大喜びしていた。

「ヘルパ~さ~ん」

と大声で呼んでいたあの日の公園の風景はきっとずっと覚えている。

わたしも、ヘルパーさんも、息子も、みんな笑顔だった。

あるとき、わたしは毎日大変で疲れているときに、ヘルパーさんが来ると泣いてしまったこともあった。

そんなわたしも優しく受け止めてくれた。

あのころのことを思い出すと、みんなに救われたなぁと思って、ありがとうの気持ちでいっぱいになる。

そして、幼稚園に入ってからも、新しいヘルパーさんとの出会いもあった。

不定期だけど、遠くにお出かけするときや病院などに行くときに一緒に行ってもらったりしている。

いつも気にかけてくださる優しいヘルパーさんたち。

子どもが生まれる前は知らなかった素敵な出会い。

お世話になったすべてのヘルパーさんに、

「息子をいっしょに見守ってくれてありがとうございます」

そう、ありがとうの気持ちを伝えたい。





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