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何事も『信頼を得る』ところから

はじめまして!
電子工作とフライドポテトが大好きな
30代会社員のJYAGAです。🥔

現在、大手電機メーカーに
10年以上勤務している
電気回路設計者です。

去年1月に第1子が誕生してパパになり、
1年3か月の育休を取得して
今年の4月から職場に復帰しました。👶👨

今回は自己紹介も兼ねて、
私が仕事をする上で大事にしている
考え方についてお話します。


私は転職せずにメーカーで
ずっと仕事をしていますが、
部署は転々としています。

入社3年目の頃には
中国駐在も経験しました。

2013年~ 開発研究所にて次世代機器の研究開発
2016年~ 中国にて合弁会社の現地スタッフに技術指導
2017年~ 帰国して新規事業の立上げ
2020年~ コア事業の製品開発設計(現職)

JYAGAの入社後の経歴

1~3年ごとに部署が変わるので、
人間関係にはすごく悩まされました。

そんな私が中国駐在当時に聞いた
会社の董事長からのアドバイスが
今でも大事にしている考え方です。

「まずは信頼を得なさい」


顧客からの信頼も然りですが、
ここで強く言いたいのは
同僚からの信頼です。

基本的に会社では
他部署の同僚たちと協力して
1つのモノ、サービスを作ります。

そのためには、
同僚たちが求めることを
決められた時間内に
アウトプットする必要があります。

「・・・いや、当たり前だろ?」
そう思われる方が大半だと思います。

これが難しくなるのは
同僚が求めることと
自分が求めることが違った時です。


ある程度スキルを身につけると、
自分のオリジナルの意見を持って
同僚を説得したり、
あるいは押し通すこともあります。

「もっとこうした方が良い」
「お前のやり方は間違っている」
「それは俺のやることじゃない」

スキルが身についていくと
このように良かれと思って
提案することが増えていきます。

それはそれで良いのですが、
同僚を動かすには順番があるのです。

例えば、あなたの部署に
海外からエンジニアが1人入ったとしましょう。
もちろん初対面です。

その方は母国で優秀な業績を残されており、
エンジニアとしてのスキルも高いです。

その方が急にあなたに対して
「そのやり方は間違っている!」と言ってきて、
非の打ちどころのない正論で
あなたを論破してきたとしましょう。

その方のアドバイスを
あなたはそのまま受け入れますか?

部署の慣習を知らない外部の人間から
一方的にそんなことを言われても、
ほとんどの方は受け入れないと思います。

長年の経験で確立してきた
手法を否定されるのは、
正論とはいえ、良い気がしません。

そのエンジニアというのは
技術指導員という立場で
訪中した私でした。

中国駐在当時の私@上海

現地スタッフは品質確保よりも、
とにかく市場に早く出すことを
優先していました。

「まずは品質確保が大事!」と
私は強く訴えましたが、
スタッフは言う事を聞かず、
品質を十分にチェックしないまま
製品を市場に出してしまいました。

その結果、
使用中に製品が折れるという
不具合を起こしてしまい、
やむなく回収する羽目になりました。

「だから言ったのに……」

にも関わらず、しばらくの間、
現地スタッフは私の言う事に
耳を貸すことはありませんでした。

現地スタッフがポンコツ?
もっと早めに注意すればよかった?

人は正論では動きません。
感情で動きます。

後から知ったのですが、
現地スタッフは
当時の口うるさい私をウザい

と思っていたそうです。

一緒に仕事をするのであれば、
同僚があなたの意見に
耳を傾けてくれるように
信頼を構築する必要があります。

そのためには
同僚が求めることを
提供し続けることが大事です。

この場合だと、
現地スタッフが求める
「早く市場に出す」ことに
協力するのが第一です。

仕事では成果が求められるので、
早く信頼を得て品質を確保したいのですが、
順番を間違えると一向に進みません。

STEP1:同僚の求める事を時間内に的確にアウトプットする
STEP2:自分の意見を少し組み込んだ折衷案を提案する
STEP3:自分の意見を時には押し通す

まずは同僚が求めるままに、
自分の意見を押し通すことはせず、
信頼を得ることに徹します。

少しずつ信頼を得られたら、
自分の意見をちょっと入れた
折衷案を提案しましょう。

この折衷案で成果が出れば、
あなたに対しての信頼は爆上がりです!
多少のワガママも
聞いてくれるようになります。


董事長からの言葉を頂いてから、
まずは現地スタッフが求めることを
忠実にアウトプットすることを
心がけました。

現地スタッフとチームを組み、
こんな回路がすぐに欲しいとの要望に対し、
素早く試作して提供したところ、
チームリーダーに喜ばれました。

信頼は行動となって表れます。
現地スタッフが笑顔で「ザオ!」と
挨拶してくれるようになったのです。
※中国語でおはようは「早(ザオ)」。

少しずつ信頼を得たところで、
製品を市場に出す前に
最低限の品質を確保する手法を提案し、
採用されました。

その行動が功を奏したのでしょう。
駐在終盤は現地スタッフと
休み時間にスポーツしたり
SNSで交流するまでの仲となりました。

後ろ髪を引かれる思いでしたが、
2年弱で日本に戻り、
新規事業のチームに配属になりました。

そこで初めて生産技術部との
交流がありました。

「お前、帰国子女か?」

あぁ…信頼されてないなぁ…
と感じました。

それもそのはず。
私が配属される前、配属先からの
アウトプットが大幅に遅れており、
生産技術部からの信頼はガタ落ちでした…

「この日に提出します」と言っても
「ホントかよ?w」と
半笑いされたこともありました。

けれども、私は約束を忠実に守り、
決められた時間内にアウトプットしました。

また、作業手順書を作ってもらう際、
生産技術部からの質問・呼び出しには
最優先で対応しました。


少しずつですが、彼らからの信頼が
増えたのを実感しました。

現場に来たら
「ごめんね、ありがとう」と
言ってくれるようになったんですよ…😭

その結果、
生産技術部の協力あって、
新規事業で販売する製品を
市場に出すことができました。

今でもお世話になった
生産技術部の方々とは仲が良く、
現部署での仕事でも
たまにお世話になっています。


まとめです。

入社直後、部署異動時、転職などで
環境が変わった際は
自分の意見を押し通すことはせず、
まずは同僚からの信頼を得ることに
集中してください。

そのためには
同僚が求めることを
提供し続けることが大事です。

特に実績のある優秀な方が
新しく入ってきたときに
順番を間違える傾向にあります。
そういう方を何人も見てきました。

ビジネスではスピード重視ですが、
会社が人で構成されている以上、
時間をかけて人との繋がりを強くすることが
仕事成功への近道です。✨

この記事が働く方の一助となれば嬉しいです。

お忙しい中、最後まで読んでいただき、
誠にありがとうございました!

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