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筋の良い仮説を楽に大量に生み出す方法を、串カツ田中を事例に学ぶ

今回のnoteは7月18日に開催した勉強会のうち、松本パートの「「仮説」の立て方、「データ」の考え方」を有償で公開します。

考えてみると、有償のnoteは初めてですね。

有償の理由は単純で、勉強会の参加費が1000円だったからです。大半がお酒代とピザ代に消えましたけども、付加価値金額として、300円という値付けにしました。

関西人の悲しい性で笑いを取りに行ってしまいましたが、皆さん結構真面目な顔でメモされていたので、有益だったのではないかと自負しております。

仮説、消費者、データの海、データドリブン、分析、マーケティングという言葉に興味を持っている人は必読だと自負しています。

冒頭は変わらず無償で公開していますので、面白そうだな~、役立ちそうだな~、いつも無償で申し訳ないな~、という方は購買して下さい。

ちなみに第2回の申し込みが始まっておりますので、興味ある人はぜひ!


「仮説」ってなんだっけ

なぜ、ビジネスの現場に「仮説」が必要なのでしょうか。

理想は「仮説」なんか考えなくてもバカバカと売れる状態です。何の疑問も持たずに、ただひたすら売るという業務に専念できる状態です。

でも、理想通りに現実が進んでいないから「仮説」が必要になります。〇〇すれば理想に近付けるかな?という、まさに〇〇が「仮説」です。

現実を理想に変えるための"答え"が「仮説」とも言えます。

しかし、ビジネスにおいて"答え"はだいたい不明瞭です。ボンヤリ見えるようで見えません。ハッキリ分かれば実践すれば良いだけなので、悩む必要はありません。

そこで、「答えってこうじゃないか?」という仮の姿を浮かべ、それから実際に当たっているかを検証します。検証に当たってはデータが必要になりますが、以下の図の通りボンヤリとした答えを知るためにデータを使うのは高度なテクニックだと思います。

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話は逸れますが、画像引用元の「りくろーおじさんのチーズケーキ」は大阪へ旅行に行ったなら絶対に食べて欲しい一品です。ぜひ、お買い求めいただければ幸いです。

さて、ややこしいというか面倒なのは、さえない現実を理想の状態に変える「仮説」は無数にある点です。しかも、大正解の仮説から及第点以下の仮説まで玉石混交状態で、誰も正解を保障してくれません。

多くの人が頭を抱えるのが、"答え"は不明瞭で、かつ無数にある点です。苦労して問題を解いたら、それを解いても誰も得しなかった…というパターンだってあるのです。

したがって、なるべく筋の良い仮説(良い結果を生む仮説)だけを、できるだけ楽に、しかも大量に思い付きたいと考えるのは当然です。これはあらゆるビジネスマンの願いではないでしょうか。

そこで、楽・大量・筋良しの仮説を生み出す方法を、理論と実践の観点からご紹介したいと思います。


【実践】「串カツ田中」で考える仮説の立て方

大坂が生んだ串カツをメインにする「串カツ田中」。嫌いな人って、いますか? いないでしょう。みんな大好き「串カツ田中」。

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(参照)公式ホームページ:https://kushi-tanaka.com/

その「串カツ田中」が今、少しピンチに陥っているようです。IRニュースの月次報告(19年6月度)に目を向けてみましょう。

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