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住宅営業の仕事は本当に不思議な仕事でした。20年間でお引き渡しした210件のお客様とのお話。 番外編 【アフターコロナで思うこれからの家づくり❻】


2025年問題がささやかれています。

5年後は、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者 になる年です。この世代が頑張って日本経済を世界に冠たる国にしてもらった。

この世代が頑張って家を建てて頂いた。

そしてこの世代ほど「家を建てて初めて一人前」として住宅業界を支えてくれた世代だからです。

でもこの世代が後期高齢者に入るとどんなダイナミズムが起きるんでしょうか。

30年以上前に建てて頂いたマイホームが今後どの様な活用のされ方をされるのか、もちろんそのまま住み続けていかれる方もいらっしゃると思います。

1996年の時が住宅着工件数が過去最高の162万戸を誇った時期を頂点としてそこから現在の80万戸に減ったとは言え、住宅供給は続いてきました。  

人口減少と合わせて大きな転換点が2025年を境にあるとは思っています。この間建築基準法も何回も改正されて日本の住宅はその品質を高めてきました。

こんな地震の多い国、こんな災害の多い国で30年以上経年変化に耐える事自体でも評価は高くて良いと思います。

いかに使われなくなった住宅を利用、活用する仕組みを考えていけるか。ここに今後の機会があると考えます。

固定費のかかる戸建て住宅住宅住宅ですが、賃貸ならばそれが無くなるかというとこれは無くならないです。

ただ家族構成の変化、年収の変化、今みたいな社会的事情の変化に合わせてダウンサイジングが可能です。

家の仕事をしていると住宅業界特有の上司の価値観でしょうか。
「早く家を建てろ。。。家の仕事をしていてその会社の商品に住んでいないのは説得力に欠ける。。。。」と。

私はよく笑いながら
「プロはその家に住んでいなくても、あたかも住んでいるかの様にその家の良さを臨場感溢れて説明出来るのがプロですよ〜 住まなきゃ説得力出ないなんて素人もいい所ですよ〜」と

実に生意気、実にあーいえば、こーゆう。。笑  

ですので好かれる上司からは好かれましたが、嫌われる上司からは徹底的に嫌われました。笑

あと営業成果で上ってきた上司からは好かれましたが、営業成果はイマイチでゴマスリと人脈で上ってきた上司からも徹底的に嫌われました。笑

今の年齢になって思うのは、この生き方はこれで良かった。と思っています。その時の上司におもねって、ゴマすって多少昇進が早くても、

本当に大した差ではない事を実感します。私はいつも人として好きか嫌いかで上司、先輩と付き合ってきました。


付き合いゴルフ、付き合いで飲みに行く、二次会、三次会まで上司が終わりというまで飲み続ける。全てやった事がありません。

無理矢理そうした方が良いと無理矢理先輩に付き合わされた事はあっても。でもその時間はとてつもなく退屈でした。

そして今後アフターコロナで住宅への考え方は大きく変化していくのではないでしょうか。

日本の経済の先行きが今後どの様な経路を辿っていくか未知数ですが、これだけ急激に経済状況が悪化する様子をマザマザと見せられて、

家を持つ事の価値観をどこまで維持出来るかです。所有する事の安全性と所有する事の危険性を考える人が多いのではないでしょうか。

その時にまだ「持ち家Vs賃貸」を言い続けていけるかです。シェアリングエコノミー、サブスクリプション。新しい価値観の言葉も生まれてきています。

家に関する考え方は普遍的なものでない事を時代が証明しています。

戦いではなく、その人の持つ条件、環境で大きく変わる事を認識する必要が
あると言うです。

次回へつづく 

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