“チートミール”はダイエットに役立か?
ステイシー・ペニー
MS、 NASM-CPT、 CES、 PES、 CNC、NASMとAFAAのコンテンツストラテジスト。ブログ、ソーシャルメディアプラットフォームのコンテンツを展開し、フィットネス組織向けの教育カリキュラムを開発している。
チートミール(cheat=ずるい meal=食事)とは、食事の90%を健康的な食べ物から摂取し、残りの10%(または80:20の比率で)の食事で食べたいものを食べる、または1日だけあまり健康的ではない食べ物を摂取する食事療法です。欲する食べ物を完全に否定するのではなく、少量のまたは時々の息抜きは、ダイエットに効果的である可能性があります。ここでその理由を考えてみましょう。
大晦日とFat Tuesday(キリスト教会暦では復活祭前の四旬節に節欲・悔改して肉を食べないが、その日が始まる前の火曜日)は、多くの人々にとって健康的な変化に取り組む前の贅沢な食事に夢中になる2つのイベントです。四句節は、食事の節制だけに限定しているわけではありませんが、所定の期間、新しい目標に掲げる機会とする人も多いでしょう。毎年新年の抱負の第1位は減量であり、実際に減量の抱負を掲げる45%の人のうち、約64%の人は1か月続かず、6か月間続く人は多くはいません。
これらのオールオアナッシングのアプローチは効果的でしょうか? 一度失敗すると罪悪感や敗北感が生じ、目標を完全に諦めた経験はありませんか? チートミールという観点でたまに息抜きをすることを許すと、長期的な成功に繋がるかもしれません。(ただし、チートミールは有害または危険な健康習慣には適用されません!)
食欲 は空腹とは異なります。空腹の時は、何を食べてもおそらく満足するでしょう。欲求は空腹の状態に関係のない継続的な渇望です。渇望は心理的 、睡眠不足、PMS、情緒不安定、ストレス、栄養の欠乏などに関連し、また食物の見た目や匂いがトリガー(引き金)となることもあります。食べ物への強い欲求が、異常なドカ食い、BMIの上昇、および肥満の危険因子の増加など、健康を脅かすことに繋がる可能性もあります。
食べ物を制限したことでむしろ欲求が高まった経験はありませんか? 好きな食べ物を完全に制限すると、反動が生まれる可能性があります。 Blechert らが発表したチョコレートの摂取の制限に関する研究によると、参加者は、研究前の自由にチョコレートを摂取していた週と比較して、摂取を制限された週の終わりにはチョコレートの「好き度」、「欲望」が増加し、その後のチョコレートの摂取量も増加しました。そしてチョコレートを奪われた時に、彼らは欲求不満や気持ちの落ち込みも経験しました。
好きなものを食べるチートミールの日を設定すると、他の日は健康的な食生活を続けることができます。3日後にはピザ、チョコレートアイスクリームが食べられる、または明日の結婚式ではケーキが食べられる、などチートミールのスケジュールを設定すると、ダイエットを順調に進めることができます。チートミールまたは予めスケジュールされた息抜きで、好きな食べ物を完全にやめることなく、目標にコミットし続けながら心理的な罪悪感や失敗の感情を抑えることができます。もちろん、チートミールの量や機会が多いほど、目標の減量までの道のりは長くなることを理解する必要があります。
NASMブログ記事より
https://blog.nasm.org/nutrition/cheat-meals-make-diet-sense
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