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BBCがWSLで活躍する日本人選手の増加についての記事を掲載 :: WSL Watch #038

2月12日に『BBC』に"Analysts, footage and better scouting - why more Asian players are joining the WSL"って記事が掲載されてて、見出しはアジアの選手ってなってるけど内容を読むとほぼほぼ日本人選手のことで、いろいろ興味深かったりする点が多かった。

実は『超ワールドサッカー』にこの記事を日本語に訳しただけみたいな記事はもう掲載されてて、内容的にはこの記事を読めばほぼほぼカバーされてる感じだから詳しくはこの記事を参照って感じなんだけど。

要因としては、例えばWSLのチームのスカウティングへの投資の増加だったり選手の待遇の変化だったり、世界的な中継・配信の増加で映像が観やすくなったことだったり移籍市場の競争の激化だったりが挙げられてる感じ。あと、実際に日本人選手がプレイしてるチームの監督、具体的にはマンチェスター・シティのガレス・テイラー(Gareth Taylor)とリバプールのマット・ビアード(Matt Beard)とウェスト・ハム・ユナイテッドのレハネ・スキナー(Rehanne Skinner)とレスター・シティのウィリー・カーク(Willie Kirk )の4人のコメントが載ってて面白いかな。どれも概ね納得感があるんだけど、1月の移籍マーケットで宝田沙織と籾木結花をスウェーデンのリンシェーピングから獲得した経緯なんかは特に興味深くて。思わず、その中で触れられてるUEFAウィメンズ・チャンピオンズリーグの予選リーグのアーセナル戦の映像をちょっと探してみちゃったり。

そういえば、日本人選手に比べるとまだそこまで出場機会を得られてないトッテナム・ホットスパーのワン・シュアン(Wang Shuang / 王霜)なんかは名前が挙げられてるだけだったりして、現所属選手に関してはほぼほぼ日本人選手の話に終始してるんだけど、アジアって見出しに書いてるのにWSLにおけるアジア勢の最大勢力なはずのオーストラリア人選手には触れないんだな...とかちょっと思ったりもしたかな。イギリス人の感覚的にはもともと英連邦、いわゆるコモンウェルスの一員のオーストラリアはアジアって感覚じゃないみたいな理由な気もするするけど。ただ、少なくともサッカー界の区分ではオーストラリアはアジアだし、質の面でも数の面でもかなり大きな勢力なはずだって言えるんで、ちょっとくらいエクスキューズがあってもいい気がしたり。

もうひとつ、この記事では触れられてないけど、日本人選手のWSL移籍に関して個人的にちょっと気になってるのは、イギリスの労働ビザの問題かな。メンズ・フットボールでもちょいちょい話題になる話として、「日本から直接イギリスに移籍しようとしても労働ビザが出にくい」「代表歴とかがよっぽどあれば話は別」「代表で目立った活躍をしたほうが有利らしい」「ヨーロッパの他国を間に挟むと出やすくなる」「同じイギリスなはずのスコットランドへは日本から直接移籍してる選手が多いけど、イングランドとスコットランドでルールが違うの?」みたいなことが断片的にに語られてたりしがちだけど実際にどうなってるのかわりとぼんやりしてて、しかも、イギリスのEU離脱の前と後でも変わってるみたいなんで、その辺のことをもっと知りたいな...とか思ったり。

ちなみに、改めて確認してみたら、長谷川唯はマンチェスター・シティの前にイタリアのACミランとウェスト・ハム・ユナイテッドでプレイしてて、林穂之香はスウェーデンのAIKからウェスト・ハム・ユナイテッドに加入してて、長野風花はアメリカで、宝田沙織と籾木結花はアメリカとスウェーデンでプレイ済み、チェルシーの浜野まいかはINAC神戸レオネッサからチェルシーへの移籍だったけど最初のシーズンはそのままスウェーデンのハンマルビーへローンだったから、日本のチームから直接移籍してきてそのままプレイしてるのは日テレ・東京ヴェルディベレーザからウェスト・ハム・ユナイテッドに加入した清水梨沙と植木理子、マイナビ仙台レディースからマンチェスター・ユナイテッドに移籍した宮澤ひなたの3人ってことになるらしい。基本的には3人とも代表での活躍が認められて...って感じなのかな?

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