キャリア転機に寄り添うスキル キャリアコンサルタント試験面接対策
キャリア転機のクライエントに寄り添う。
キャリアの問題で足踏みするクライエントに一歩を踏み出してもらう。
キャリアコンサルタントとして身につけたい基本スキルをお話していこうと思います。
今回は【傾聴技法】についてです。
【面接前半のポイント】
面接前半のポイントは、クライエントの信頼を得ることです。
クライエントの信頼が得られないと、クライエントの主訴ももちろんそうですが、クライエントの話の背景を理解することは出来ません。
クライエントの信頼を得ることは導入後の傾聴段階での最大の目標になります。
傾聴技法は面接試験では必須です。
この段階ではクライエントの話を積極的な傾聴により聞いていきます。
そして、自分のことを真剣に聞いてくれる人と思ってもらうこと(信頼を得ること)が大事です。
傾聴時の技法について少し具体的にお話ししましょう。
【相槌】
相槌は、はい、うん、ええ、など短く、単語の繰り返しが基本となります。
傾聴段階では、来談の理由を話してもらいますので、話の主導はクライエントになります。
相槌はクライエントの話にかぶせて行うので、軽くタイミングよくが基本です。
【単語の繰り返し】
短い単語の繰り返しは、感情表現は漏らすことなく必ず、キーワードに対して行います。
短い繰り返しは相槌の単語版です。
ですからかぶせてタイミングよくです。
その時の意味合いは、コンサルタント自身が理解しましたよ・・・と、クライエントの伝える感じになります。
この段階でクライエントの言ったことの要約は難しいです。
切れ目がなかったり、無理に入れると不自然になってしまいます。
だからここでの単語の繰り返しは大変有効なのです。
【主訴の確認】
積極的な傾聴によりクライエントの話を聴いていると、クライエントがある程度話し終わる間が来ます。
多くの場合、沈黙があることが多いと思います。
沈黙は5秒〜10秒程度待って、主訴の確認に入ります。
クライエントが沈黙しても慌てない!
【主訴の確認例】
CL:・・・・・・
5秒〜10秒程度待って
CC:今日のご相談は今お話いただいたことでよろしいでしょうか?
CL:はい、今お話した感じです。
CC:では、今日のご相談は・・・、
と言ってクライエントの話したことを要約して主訴の確認をします。
傾聴段階の基本技法の出来、不出来は、主訴の確認以降に影響を与えます。
ロールプレイでクライエントとの距離が縮まらない、何となくしっくりこないなど感じている方は、この傾聴段階のポイントを是非実践してみてください。
クライエントが話す度にクライエントの言った言葉を繰り返していませんか?
クライエントの言いたいポイントとは異なる言葉を繰り返してはいませんか?
クライエントの話の途中で要約していませんか?
コンサルタントの発言がクライエントの話の腰を折っていませんか?
傾聴段階での基本は、相槌、単語の繰り返し、そしてかぶせるタイミングです。
テレビ、youtubeなどのインタビュー動画で練習するのをおすすめします。
聞き手になって、傾聴技法を練習します。
かぶせるタイミングは頭で分かっていても実際にやってみないとコツがつかめません。
是非インタビュー動画で相槌、単語の繰り返しのタイミングを身体で覚えてください。
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