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パレスチナ「土地の日」ってどんな日?

こんにちは、今月より、JVCパレスチナ事業応援サポーターになりました新田朝子です。

今日3月30日は、パレスチナにおける「土地の日」です。1976年3月30日に、イスラエルが何百万平方メートルものパレスチナ人の土地を奪ったことにより発生した事件が発端となっています。この日、土地接収の際に衝突があり、6人のパレスチナ人が死亡し、約100人が負傷しました。6人のパレスチナの人たちがイスラエル警察に射殺された事件を悼み、毎年3月30日が「土地の日」とされました。1976年以降、毎年この日にはパレスチナ難民の帰還のための大行進など、パレスチナの各地で抗議活動が行われています。

2018年の「土地の日」から、ガザでは大規模なデモが続きました。この一連の抗議デモは「帰還のための大行進(The Great Return March)」と呼ばれ、イスラエル軍が非武装の市民に対し、殺傷力の高い武器(蝶弾丸)を国際法違反でありながら使用したことにより2018年4月17日までに31人が死亡、1,600人超が負傷しています。そして30,000人以上がこの運動に参加し、不法なパレスチナの占領の終結と、帰還権を求めました。

赤十字国際委員会、保健省、国境なき医師団をはじめとして、現地で活動している複数の支援団体や、ガザで病院、診療所、移動診療所の設置を行ったNGOの医療従事者によると、デモ初日の重傷者は1,010人にのぼっています。そのうち、75%以上(758人)が、銃撃により負傷しました。    (JVCパレスチナ事業のブログより一部引用。詳しくは↓)

2018年のパレスチナガザ地区でのデモは、「土地の日」である3月30日から始まり、5月15日の「ナクバ(大惨事)の日(※)」まで続きました。その後も小規模なデモは継続していて、2018年以降も毎週金曜日にガザではデモが行われているそうです。当時は、デモで負傷した若者たちが脚に障がいを負うケースが多発しました。ガザが封鎖状態であるため、医薬品・設備の不足によって適切な処置を行えないほか、ヨルダン川西岸の病院への搬送も時間がかかり、命を守るため脚を切断することを迫られるケースも多かったそうです。デモに行く人々は、封鎖による生活苦が長期化し、絶望感を抱いています。こういった貧困状態は今も続いています。

※ナクバ(大惨事)の日:1948年のイスラエル建国により居住地(パレスチナ)を追われたアラブ人が、難民となったことを嘆く日。

また、2018年のニュース(AlJAZEERA)によると、この「土地の日」はパレスチナの政治暦にとって主要な日であり、パレスチナの重要な日になりました。

今年もまた、3月30日を迎えます。コロナ禍での影響も少なからずあるかもしれませんが、ガザをはじめ、パレスチナ各地で今年も抗議デモが行われることになりそうです。

(見出し画像の写真は、ガザのパートナー団体AEIのスタッフ提供)





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