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多発性子宮筋腫(良性)切除手術、コロナ禍ひとり入院③ 〜入院・手術編〜

髙島(たかしま)と申します!

多発性子宮筋腫という読んで字の通り、子宮に複数の筋腫ができる病気でできた筋腫切除のため初入院・手術した経験を書き起こしています。

① 手術決意編

② 入院までの色々編

今回は入院・手術編です。

今回の入院、
入院から退院までの一連は誰にも頼らずひとりで全てこなせるのか?
という実験も兼ねていました。

私はおそらく人と比べ、かなり1人で楽しく時間が潰せます。
ひとりの時間が好きだし、ご飯もお店も映画もライブも別に1人でも行けます。
1人で飲食店に行けない、1人の時間を持て余してしまう人がいる事を知って驚いたくらいでした。

その代わりというかだからというか。
人の手を借りた方が助かりそうな事が起きると

「わざわざ悪いし申し訳ないので手を借りずに済むならそっちの方がいい」

と思ってしまう事が多い。
今回もそうでした。

しかしそう思うと同時に寂しさのような感情も持ち合わせるので、
「1人の方がいい」というより「気を遣わずに済む1人の方が大変だったとしても楽」という感じなのかもしれません。

大体の事は相談できて頼れる存在の母親が遠方に住んでいる事もひとり入院の実証をしてみようと思ったきっかけでした。
わざわざ北海道から東京まで来てもらうとなるとかかる費用や労に加え、今のご時世では感染のリスク。
この先順当な順番通りいくと親は先にいなくなる。
自分自身もこれから歳をとるにつれ衰えてしかいかないので、ひとりでこなせる事はどんどん狭まっていくと考えた方がいい。

頼れる人や場所は多い方がいいに決まっている…
しかしなかなか、「今日から変えます!」とも思えない。思えないから行動もできない…

実体験を通して
「これはもう1人の方が楽とか言っていてはダメだ…!」
と実感できれば、渋々でも事務的にでも人と関わる事に努力できるかもしれない。

または「ひとりでどうにかできそう」または大変でもそうしたいと感じられればそれはそれで。
本当は頼りたい気持ちを片付けて色々と準備ができるかもしれない。

受動的な感じも否めないですが、そんな思いを抱きつつの「ひとり入院」でした。
心境変化の結果はいかに!

入院初日

受付・手続き
指定の日時に病院の入院受付に行き、事前に必要事項の記入や押印を済ませていた書類を提出して受付してもらいます。

・個人情報に関する承諾の書類
(入院中の名前の表示や病院に来た人に伝えていいか等の意思表示)
・入院費用の保証人を証明する書類
(保証人が立てられない場合は10万円持参)
・限度額適用認定証!

などなどを提出しました。もっとあったかも…!
事務作業無理無理人間なので不安でしたが基本的には自分か親族の住所氏名電話と押印という感じでした。

転院→通院初日の問診票から親族の生年月日を要求される事が多く、両親、特に父親の年齢が書く度ブレブレでしたが書類は通りました。
が、覚えられない自分……誕生日は同じなので忘れないんですが…

書類手続きはさくっと終了、入院する病棟で渡す書類ファイルを渡され、病棟への行き方とアメニティレンタルを利用する旨も伝えたのでその申し込みをする場所も教えてもらいました。

アメニティレンタルの手続き
提携業者が提供している入院中必要なアメニティをレンタルできるサービスです。
便利でひとり入院に最適でしたが大きい病院ならではかもしれません。

通常入院用が2コース、他に子供の入院用コースと泊まりの健康診断用コースがありました。
パジャマとタオルの取り替え頻度で値段が変わる感じで1日500円周辺、コースの値段差も数十円でした。

毎日替えなくてもいいし安い方が良かったので安い方のコース、それから入院時に用意しておくように言われた「T字帯」という物体もオプションで購入。

入院コースを申し込んだ人がもらえる無料オプションの中から箸とスプーン、ストロー、蓋付きコップ、箱ティッシュとボディソープももらいました。

事前に渡されていたスケジュールで入院中ほとんど入浴できなそうだったので使わないと判断してリンスインシャンプーはもらわなかったんですが、この後すぐ買います…もらっておけば良かったととても後悔しているポイントです。

病棟まで結構迷う
案内図も書いてもらったのに!
巨大な大学病院が牙を向いた瞬間でした。

棟に着いても迷う

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絶対違うという事はわかる…!
迷ってウロついている間に救急患者の方が運ばれてきて「病院だ…」と思ったりしました。私が病院で迷っている間も人の人生が動いている。

入院病棟到着→手続き
ナースステーションでファイルを提出。
検温、ネームタグの装着、身長体重の測定、翌日の手術後からしばらく入れないとのことでシャワー室の予約(希望時間の枠に記名)をした後、病室のベッドに案内されます。

そこから

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私に用事のある人がこんなに押し寄せた事、今までの人生になし…!
あ、同人誌即売会、は、いっぱいだけど一人一人との時間が一瞬。

訪問ラッシュの隙間で昼食を食べます。
昼食後下剤を飲むよう指示されたのでそれも飲みつつ、
採血したり書類を書いたり必要書類が足りなくて動揺したり、
そうこうしている間に

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他にも手術の際必要なマークをお腹に書いてもらったり
手術当日着用する手術着や着圧ソックスが届いたり等々……

入れ替わり立ち替わり忙しい!!!

入院日は忙しいと思うからと前日に連絡をくれた先輩がいて何がそんなに忙しいんだ?と思っていたので「これか…!」となりました。

説明と処置のラッシュですがこちらも気になる・わからないポイントを聞いておかねばなりません。
今回の入院で用意してくるように言われ初めて知った2つの物体「T字帯」と「清浄綿」…

そのうちの1つ、手術当日使うという「T字帯」
事前に画像検索してみたところふんどしみたいな画像が出てきました。
当日うまく装着できず手術に影響が出たら嫌だったので付け方を聞いたところ
「手術室に行く前に机の上に置いておいて頂ければ」
「術後目が覚めたら装着してるから大丈夫ですよ(^_ゝ^)」
目が覚めたらT字帯…それが手術入院。

本来であれば入院すると看護師さんが定期的にお茶を注ぎにきてくれるイベントがあるそうなのですが、コロナによってないとの事

を、バイト先で話したところ今時期であれば常温でも大丈夫だろうし大きなペットボトルの水を買っておくといい、重いからスーパーではなく病院の売店で買いなさいとアドバイスを受けていました。

術後は重い物が持てないかもしれないし下剤が効いてくると遠出が危険そうなので訪問ラッシュが途切れたタイミングでコンビニにペットボトルの水を買いに行きました。

看護師さんからの説明で手術前日の入浴は必須、もうシャワー室の予約もしているのでリンスインシャンプーも買いました…そう、アメニティでもらえた筈のやつ…!最初に貰わなかったけどパジャマ持ってきてくれた人に言えば多分もらえました…無駄な買い物(T_ゝT)

買い物を終え、部屋に戻ると下剤が効いてきてトイレとベッドの往復、引き続きの訪問ラッシュ、そうこうしていたらあっという間に晩ご飯の時間です。

手術前に下剤、術後もしばらくお腹が緩めだったり毎日1.5L程度の水分補給を目安に課せられたりで入院中はお手洗いとの距離感が近い。
つまり手を洗う頻度も高い。
秋〜冬は乾燥も加速するのでハンドクリームなど保湿対策があるといいです!
私は考慮していた筈なのになくなりかけのハンドクリームしか持ってきていなかった為必死でしぼり出して指先のみに塗る感じで大変でした。

晩ご飯を食べた後、予約していた時間にシャワー室へ。
ナースステーションで使い捨てバスマットとドライヤーを貸してもらえました。
おへそを中まできれいに洗うよう言われたので明日はこの辺で何か起きるんだな…と思いつつ腹回りを入念めに洗いました。

夜の検温では37°c台の微熱が。
あたたかめに温度管理された病棟のせいか、シャワーのお湯を熱めにしたせいか、慣れない環境に疲れたのか…

「あまり熱が高いと手術を延期する可能性もある」という看護師さんの一言に入院延長による出費も心配になってきます。

翌日に控えた手術も怖い…
慣れない環境下での不調と不安…

下剤でお腹はゆるく、微熱、さらには夜には偏頭痛まで。
割と最悪の初日終了でした。

入院2日目(手術日!)

夜は22時消灯、朝は6時に電気がつきました。
頭痛と微熱でほぼ寝れぬまま朝の検温・血圧測定の時間を迎えます。
少し下がって36度後半の微熱、一応手術できる許容範囲ではあるとの事。
手術の時間は朝からの1人目が終わり次第、お昼くらいとの事でした。

下剤で出し切っている上に食事と水分摂取も止めているので朝食ももちろんなし。
乾きに微熱と頭痛で結構きつめでしたが、寝不足と手術が迫ってきた緊張感で苦しみに集中する事もできず。結果良かったのか、いや、健やかな状態で挑みたかったです。

脱水防止のため点滴を落とすとの事でまず針だけ準備されました。

「手を洗う時濡らさないようにだけ気をつけてください(^_ゝ^)」
エッコレ刺しっぱなし?

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日々の不調は多かれど診断・治療的には健康寄りでやってきた為、腕に針が刺さった状態で動いていいと言われても怖すぎ…

でしたが数十分後には

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慣れる

その後点滴も繋ぎました。
「お手洗いとか行っていただいても大丈夫です(^_ゝ^)」

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数分後

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慣れすごいです。

前の人の手術終了次第なのでひたすら待ち時間
頭も痛いしいつ呼ばれるかは心配だしで持ってきた本の読書やお絵かきにはなかなか着手できません。

ちなみに持ってきた本

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EXILE TRIBEのプロフィールアンケート本と堺雅人さんのエッセイ本。
毛色が違いすぎて片方を読む集中が途切れてももう片方に行くとスイスイ読める。
この時は読めませんでしたが我ながらいいチョイスだった入院中の2冊でした。

12:30頃、
昼頃と聞いていたのに全然順番がこないと親にメールした直後

手術が終わった患者さんが運ばれてきました。
緊張感のある空気、ペースメーカーの音、看護師さんの患者さんへの呼びかけ…

自分も ああなる…

怖!!!!!

30分後の13時開始になったので10分前に迎えに来ると看護師さん。
20分ほどで支度(お手洗い、手術着への着替え、着圧ソックス装着)をして、
机の上にT字帯とナプキン2つを置く…

13時前、迎えに来てくれた看護師さんとお喋りしつつ手術室まで行きます。
時には10分後に手術と言われバタバタする事もあるとの事。それじゃなくて本当によかったです。
手術室がいっぱいあるフロア、行き来する人、消毒と薬っぽい匂い…

ついに手術です。
今回の入院で最も怖れていた「麻酔で意識を失う瞬間」が近づいてきました。
気持ちはもう、ただ怖すぎ。頭も痛い。

手術台で最終確認
入口の前で髪の毛をまとめるキャップを渡され装着、入室です。
前日提出した同意書などがファイルに入っていて、手術台に座ってそれを見せられながら確認をします。
自分の名前と生年月日、なんの手術をするのか質問されて簡単に答えたり。
患者さんの間違いなどを防ぐ目的なんでしょうね…
アルコールかぶれの有無やアレルギーなども聞かれます。
私はテープや湿布でかぶれやすい気がするのでそれを伝えました。
ノートパソコンでも情報を管理していました。
使う薬(麻酔?)と私の腕のタグのバーコードをピッピしたり
執刀する先生から自己紹介されたり

一通り終わると、台に寝るよう促されます。 こわい
寝る前に下の履き物を脱いだかもしれません、いや脱いでないか、どうだったか…
一緒にきた看護師さんにメガネを渡し手術台に寝るとペタペタと体、指に器具をつけられ、着圧ソックスの確認、酸素マスクをマスクの上からかぶせられる。
「深呼吸してください」
「点滴入れますが眠くなるやつはまだ入りませんから」
「入れる前に言うから大丈夫ですよ」
「寝てる間に頑張りますからね!」

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あちこちで色々な事が行われ、わいわい言われる感じ
ずっとこわい……!
1人の先生がそっと手に手を添えてくれた事の安心感たるやでした。たまらず握り返しました。

そしてついに

「今から眠くなるの入りますねー」

宣言後間もなく、定まっていた視点が定まらなくなる

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グニャア
寄り目にしてないのに寄り目にした時みたいな感じです。
視点を合わせようとしても合わないんだろうな〜と思いつつも試しはせずそのまま…

「だんだん眠くなりまーす」

「目が覚めたら終わってますからね!」

視点が定まらなくなりだした後の記憶は10秒も残ってない感じ


次覚えているシーン

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ぼんやり
呼びかけられているので答えようとすると体が思い通り動かせず肩が滅茶苦茶ガタブル震えてしまい「寒いですか?」と聞かれ、寒くはないので頑張ってなんとか否定しようとするとやはり肩がガタブルしてしまい「うまくできねぇ〜!」と思いつつ、なんとか寒いわけではない事が伝わったっぽくなり安心(意識途絶える)

その後は
看護師さんがきてくれた感じ数回
様子を聞きにきてくれて痛いとか暑いとか答えたような
37.8とか出てたような
何度か目の時に真っ暗になっていて消灯したんだな〜と思ったような
深夜〜朝になるまでの意識がかなりあやふやです。

自分の術後に手術を終えた同室の方、手術した日の夕方頃もう意識しっかり!という受け答えができていてすごいなと思いました。
麻酔が効きやすい(抜けにくい?)のか…
前日ほぼ寝れてなかったのもありそう。

意識朦朧で寝てばかりでしたが夜中、痛みと気持ち悪さが襲ってきました。
おさまるかもしれないのと遠慮で様子を見ていたのですが、我慢できなくなりナースコールデヴューです。

気持ち悪いと伝えたため、空豆みたいな形の使い捨て容器を顔の側に置いてくれたのですが、気持ち悪いとは言ったけど吐きはしないかな〜胃に何もないしウッゥ…と、あっという間に静かに吐いてしまいました。看護師さんの方が何が起きるか予測できている…!

麻酔の影響で停止していた胃腸が活動を始めた際に出始めた胃酸で気持ち悪くなる場合がある、と後日手術を終えた同室の方が看護師さんから説明されていたのが聞こえました。

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とにかく金額を抑えたかったので大部屋を希望そして希望通り入れたのですが、自分以外の人と看護師さんのやりとりなど色々聞けて興味深かったです。

自分のペースを保つためには絶対イヤホン必須!
私の後に入室された方は初日に「自分はイヤホンをしてないとダメなので気づかなければ肩を揺すってでも呼びかけてくれ」と看護師さんに伝えていました。

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「そういうのもあるのか」と思いました。

病院で聞こえる色々な音や会話を聞いてみたかったのもあり私は入院中ずっとノーイヤホンだったのですが、ナースステーションの音?時々鳴っていたサイレンのような音が帰宅後数日耳に残ったりしました。
入院前は自分の生活音が心配だったりもしましたが初日の昼頃いびきが聞こえてきて割とすぐに安心できたし、生活音以外にも色々な音がする。言ってしまうと結構うるさい。

個室にしたとしても結局プライベートはないようなものなので、もうしない心づもりですがもしまた入院しなければいけなくなった際も大部屋でいいかな〜という気持ちです。

痛み止めの点滴を落としてもらい、痛い気持ち悪いと思っていたらそのうち寝ていました。

入院3日目(術後1日目)

前日よりはマシになった体調 早めに目が覚めました。

朝食はなしです。
不調不安緊張、痛みなどなどでそれどころではないとはいえ前日は終日何も食べてない…プチ断食です。ごはん食べたい。

検温は相変わらず微熱気味。
切った傷跡を治そうとしたり傷口の周辺で菌が増えたり、体の中で色々起きるので術後に微熱っぽくなるのは普通との事。

不調と不安に苛まれつつ過ごしていると

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まずは電動ベッドの上半身部分をあげて上体を起こしてみます。
割と普通に起きられて特に問題もなかった為、水分摂取のOKが出ました。
内臓を動かす為、脱水にならない為にもいっぱい飲んで欲しいとの事。

早く良くしたいので積極的に水を飲んだところしばらくしてとても痛く気持ち悪くなってきたのでベッドを倒して横になったら治まりました。

おさまったところで再度体を起こし2回目の飲水
やはり痛(つう)タイムがきてしまい横になって耐えていたら

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ネクストミッション、歩いてみましょう担当の看護師さんが来てくれましたが事情を説明したところ一旦痛み止めを落とす事になりました。

数時間後かなり調子が良くなりました。
水を飲んだらまた同じ事が起きる気がしたので水は飲まずに歩いてみましょう看護師さんを待ちます。
体を動かせたりガスや排泄などの内臓の動きが確認できたり、クリアできたミッションが増えるほどに管が外れ、食事の提供、そして食事レベルが上がっていくので頑張らないわけにはいきません。ごはん食べたい。今度こそ…!

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血バッグを血バッグ用バッグに入れ、点滴本体に尿のバッグをかけてもらい歩く準備完了、付き添ってもらいながらトイレまで歩行してみます。

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遠足みたい!(そうでもない)

人によっては痛みで歩けない人、立ちくらみが起きる人などいるそうなのですが多少は各管(くだ)の違和感があるものの普通に立ち上がり、しっかり歩けました。
歩いている時にT字帯がずり落ちてきたのですがこの頃はもうそんな事はどうでもいい境地にいます。
なぜなら

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これで手術室に行った私でしたが

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目を覚ますとこれになっている。
腹や尿道に管が通っているつまりそれを通してくれた人達の前にいると思うとパンツ(T字帯)がずり落ちた事など些細に思えてしまう入院マジックです。

腹に穴が空いてそこを管が通っていたり尿道に管を通す行為もよく考えるととても怖い事ですが目を覚ましたらもう完成状態なので嫌も怖いもなく事実として受け入れる事ができます。

歩行ミッションもクリア出来たので尿の管を外してもらえる事になりました。
管なんか入った状態でちゃんとおしっこできるのか、管から溢れるくらい出しちゃったら、管が外れたらどうしよう等々色々心配だった尿の管でしたが、前述の通り麻酔から目を覚ました時にはもう入っているし出てる出てないの感覚は一切なし、けどベッドにかけられたバッグには液体が溜まっている。割と寝返りも沢山した体感でしたがそんな事で尿の管は抜けない…!

T字帯は手術によって血が付いたそうで捨てられる事に
知らない間に知らないつけ方でつけられ、歩いてる間にずり落ち、結局どういう感じのものだったのかよくわからぬままT字帯とはおさらばです。

その後先生がきて血バッグの方も外してもらえる事に。
血バッグなどと勝手に呼んでいますが院内ではドレーンと呼ばれていました。
抜く際一瞬ですが結構な嫌な違和感。
しかしこれを外してもらってから一気に楽に!
お腹の神経に近いところに管を通しているからかこれを外して楽になったと言う患者さんは多いそうです。

尿の管を外したあと必要になるのが「清浄綿」
T字帯と共に用意しておくよう言われた第二の謎の物体、清浄綿。
無菌状態にしてある名の如く綿で、見た目は駅弁やカツサンドについていたり喫茶店でたまに見かける銀の外装のコンパクトな使い捨ておしぼりみたいな感じ。

用途は手術後の入浴できない期間に菌の繁殖による膀胱炎や患部の感染を防ぐため、用を足した後に拭くものでした。
ドラッグストアで購入 してはいたのですが
100個入りのかさばる箱だったので
何に使うのかわからぬままなんとなく10個しか持って来なかった…
体を拭くのに使うのかと思ったんですよね…全然大きくないのでそうだった場合も全然足りなかったです。
使い切ってしまうのが心配になりトイレに行く回数を調整して膀胱炎ぽくなってしまいました。清浄綿を用意する際は多めに!気をつけてください。

水を飲んでも痛みも気持ち悪さも出なくなったのでどんどん飲みました。
早くご飯が食べたい…!予定通り退院したい…!
想いを馳せていたら昼食の時間です。

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汁塩汁汁
リハビリの看護師さんが「最初は米のとぎ汁みたいのが来る」と言っていたのがツボで、思い出し微笑みながら飲みました。

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炊いてる途中の炊飯器からすくった汁みたいな。とぎ汁ではない笑
隣のは汁物の汁のみの感じ、だしとめんつゆ的な味です。

夕方、外来の時担当してくれていた先生が患部のビフォーアフター写真のプリントを持って手術結果の説明をしにきてくれました。

予定では大きな筋腫を2つ、他にもある小さなものは取り切れないだろうという話だったのですがなんと6つ摘出できたとの事。
そんなに取れたけど取りきれなかった小さな筋腫はまだあったし、再発する可能性もあるとの事。
新しい筋腫がまたできるかもしれない、できないかもしれない。また大きくなるかもしれない、ならないかもしれない。それが多発性子宮筋腫…!

写真はもらえた上見られても全然大丈夫なのですが、自分でもしばらく見ていると気持ち悪くなってくるので間違って見てしまう事がないよう有料ゾーンに添付しようと思います。初の有料記事は筋腫の術前術後写真。
お金を払ってでもちょっと見てみたい!という方は是非どうぞ!(^_ゝ^)

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ジュース的存在が1本増えました。汁汁汁汁塩

検温は引き続きの微熱っぽさ。
本当にほとんど熱を出した事がないのにわりと入院中ほとんど微熱そして頭痛。心細い事こどもの如しでした。

入院4日目(術後2日目)

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塩汁汁汁。
回復具合でどんどんグレードアップすると聞いていたのでまだ汁でちょっとがっかり。
痛みはなくなったものの腹が膨れると苦しいので横になっていたら

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昨日に続き外来で診察してくれていた先生!
余談なのですがこの時

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反射的にすごく言い訳しだして。
出戻ったバイト先でも以前いた時から詳細がまだわからない段階で先行言い訳を始める事があるんですよね…何でしょう、小心者の反射反応?落ち着いて欲しいです。

用件は術後の経過の診察でした。
診察室に行き寝台に乗り、切られたお腹と対面します。

今回私がしてもらったのは腹腔鏡(ふくくうきょう)手術という、小さく切った穴から器具を入れて行う、切開よりも術後が楽で料金も安く済む手術でした。

余談なんですが手術前に受けた説明の紙に描いてあった手術イメージ図が

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こんな感じだったので
手術前日にお腹にマークをつける時

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こんな感じにつけるのかと思ってたんですね
そしたら

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ここのみ!
なのでお腹を出したまま待ってしまい「あ、もう終わりですよ(^_ゝ^)」「あっそうなんですか!(~///~_) 」となったので前日マーキングの際は気をつけてください。

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そしてこうなった切り箇所
そこに必要なの…?と素人は思ってしまいますがこのマルが重要なんでしょうね…!

経過順調との事でシャワーがOKになり腕の点滴の針も抜いてもらえました。

診察後すぐシャワーに入りました。
シャワーを浴びてさっぱり、経過も順調、体調もだいぶよく、読書などしていたらお昼

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固形に近づいて品目も増えた!!
右上は白身魚とカリフラワーのシチューっぽい物体だったのですが、特別感動的に美味しく感じました…。

だいぶいいと言ったものの良くもない体調の為寝転んで過ごしました。

看護師さんからは「高熱が出なければ予定通り退院できる」との事。

夜は再び頭痛からの偏頭痛。薬を飲みました。
台風が接近していた時期だったのですがそれもあるのか、入院中は本当に頭痛に苦しみました。

入院5日目(術後3日目)

朝の検温でようやく熱がぐっと下がりました。
ここでこの体温ならきっと予定通り明日退院できるだろうという看護師さんからの嬉しい言葉をもらいつつ血圧と、採血もしたかな…
そうこうしつつ

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最新裏情報を教えてもらっていたら先生がきて正式ゴーサイン!
看護師さんから退院後の行動の注意事項の説明などしてもらいました。
退院日が日曜で支払いができないので入院代は次回外来の時に。

使い切らないようトイレ回数を調整しながら使っていた清浄綿を買い足しに行きたくて聞いてみたところ入浴できるようになったら不要という事でした。

この日もシャワーに入りました。
入院前のスケジュールよりガンガンに入浴したイメージです。状態によるんでしょうね。
初日は利用時間の30分ギリギリになってしまいましたがずいぶんスムーズに済ませられるようになりました。

なんだかんだで不安と不調にまみれた入院でしたがようやく安心感が生まれ、もう退院か…と言う感慨が広がってきます。

こっそりおやつも食べちゃったりとか。

短い期間でしたが色んな人が入院していました。
外科の怪我をしたであろうお兄さん、入院歴の長そうなおじさん、抵抗するおばあちゃんを説得する看護師さんと先生、化学療法で通っているらしきお姉さん方…

この日隣に入院してきた天然マダムに3回くらい間違えてカーテンを開けられたのは地味にしんどかったので入れ違いっぽくなれて本当に良かったです。

そうして迎えた初入院最後の夜…
ほてりや頭痛でまたあまり寝れず、感慨とかはなしでした。

入院6日目(退院日)

検温OK!血圧もOK!!
体調もなんかいい!

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最後の食事はパン

看護師さんに忘れ物チェックをしてもらってからの退院となるので支度が済んだらナースコールで呼んでくれとの事でした。

朝食を済ませたら荷物をまとめる

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「頑張ったね」と言ってくれてる顔に見える

着替えて準備ができたら看護師さんを呼んでチェックしてもらい退院です。

久々の服、久々の外の空気…!
台風通過にかかって雨の予報でしたが天気も晴れて秋の陽気…!

出戻りバイト先のお姉さん(元病院勤務)から「無理はせずタクシー使って帰ってくださいね」と言われていたんですが、雨天に対しての意味だと解釈、苦しかった体調もかなりよくなっている体感からいけるだろうと、

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5泊分の荷物を抱え普通にバスと電車を乗り継ぎ、

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入院前冷蔵庫の中を片付けた事もあり、普通にスーパーで大量に買い込んで帰宅

したんですが

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滅茶苦茶調子が崩れる!!!
手術翌日くらいの感じ!

最大の難関を「麻酔により意識を失う瞬間」に設定した事で色々ありつつも術後にはすっかり全て終わった気になっていた

のですが

そう、

全然終わってなどいない!
むしろ退院後が本番!!

次回、「術後&総括編」で最後の予定になります。


以下、有料範囲臓物画像他添付。

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