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多発性子宮筋腫(良性)切除手術、コロナ禍ひとり入院② 〜入院までの色々編〜

髙島(たかしま)と申します!

多発性子宮筋腫という読んで字の如く、子宮に複数の筋腫ができる病気によってできた筋腫を切除する為に初めて入院・手術、退院した際の色々を書き起こしてまとめています。

前回分はこちら

入院・手術できる病院への転院

筋腫を発見、経過観察の間通院していたレディースクリニックでは入院や手術ができなかったため転院が必要でした。

「行った先の先生に渡してください」と紹介状とMRIの現像フィルムと画像データ(CD)、診断結果書類などを持たされました。

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でかい

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あの病院で光るところにペタッと挟んで見せながら説明されるアレです。
嬉しさと物珍しさでジロジロ見た上、写真を撮ってありました。
そう、なので皆さんに筋腫のMRIの絵面が共有できる。

素人には何がどれだかイマイチわからないけどわかる人が見たら恥ずかしい私の内部事情が写っているかもしれない…とも思ったのですが共有させていただきます。

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まずこれ

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これが背骨らしくて。
そう言われればそう見えるけど言われないと何が何やらです。
向かって左側が前の私の縦真っ二つ。
どれが筋腫かと言うと

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これ…!
結構腹の中を占めています。
特に前のやつがデカい…!!

「言うても(いうても)5cm程度とか大した大きさじゃなくね?」
私もそう思っていました、これを見るまでは( ´_ゝ`)

で、

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そういう事です…

もう一丁!

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確かこうだった筈…違うかもしれません
上が前で下が後ろの横真っ二つ、だった筈
そして

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確かこう…

気づき...お腹の中の直径約5cmはでかい

そしてしつこいのですが

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わか腐(わかくさ)(わかりやすく言うと内側から腐ってきている状態)…!
そういう事です( ´_ゝ`)

紹介状というくらいで転院先の病院を紹介してもらえると思っていたのですが、説明ももらった書類への記載も特になかったので後日確認してみたところ「行きやすい所に行って頂いて大丈夫です」との事。

逆に困ってしまったので以前婦人科系の手術をした話を聞いた事があった先輩の入院した大学病院を教えて頂きました。

先輩が当時口コミ評価で調べて見つけた病院で入院した印象も良かったという事で自分では特に調べずそこに決めてしまいました。

大学病院すごい

ネットで予約、転院デビューです。
ついでに大学病院に行くのも初めてでした。

初めて行く大学病院は
とにかく建物が大きい!敷地が広い!コンビニもカフェもある!
診療カードをリーダーに通して受付をしたり会計したりします。
診察室の前に呼び出し番号が写る液晶がある、支払いにクレジットカードも使える!現代!

前日、場合によっては当日でも予約が取れていた以前のレディースクリニックと違い初診は行ける時間が限られている上に予約可能日が1週間後以降とかでした。

今回は既に用意がありましたが基本的には紹介状ありでの診察が前提。
(紹介状なしでも診察してもらえるが追加でお金がかかる)

記事を書くにあたり再度予約ページを確認してみたところ、予約した当時よりウェルカム感が強まったページに変わっていました。

コロナの患者さんを受け入れている病院では他の外来患者が減っているというニュースを見た事があります。

それに加えてちょっと、このご時世に話題になった病院なんですよね笑
若干不安になったり、知り合いから病院を変えてもいいんじゃないかと心配してもらった事もありましたが、通院時も入院中も終始しっかり丁寧、優しく親身に対応して頂けました。
本当に、現場で働く医療従事者の皆さんはお金いっぱいもらって欲しいです。
入院して一生思いました、医療従事、本当に大変で尊い仕事…!

子宮筋腫(良性)の手術は急ぐべからず

人との接触が最もおっかなびっくりで外出不安も最高潮になっていたコロナ禍真っ最中の当時、幸か不幸か仕事をやめて間も無くの失業保険受給中でした。

こんなのも書きましたね…
本当、何故無職はうしろめたいのか。

未体験だけどなんとなく日数を食いそうな入院と手術。
無職の間に済ませてしまいたいと思っていました。

が、

先生からの提案は私の気持ちに反して

「コロナの事もあるし、手術は秋頃にしましょう」


・コロナ感染のリスクがある
 予定していた手術をキャンセルする人も出てきているとの事

・レルミナの服用期間を設けたい
 筋腫の手術は生理を止めてから行うと筋腫が小さくなり出血も減るので術前にそれをしたい

・レルミナ服用前に休薬期間も設けたい
 あまり様々な薬を立て続けに飲むのは体によくないので現状服用中のピルを飲み終えた後に1ヶ月休薬、その後レルミナを飲みつつコロナの落ち着きも願いつつで秋頃がベストだと思う

・がんや髄膜炎のように一刻も早く手術しないといけないものではない


「急いでするよりも万全の準備で安心して手術に挑める方がいいと思います。」

はからずしも初めての転院日通院日は緊急事態宣言発令の日、
今調べたら4月7日でした。
今や見慣れた感もありますが病院の外にコロナウィルス感染症状の不安がある人を受け入れるテントが張られ、建物の入口には消毒、その先には検温の液晶。

命の危険、後遺症の危険がある感染力の強い未知のウィルス、
その不安の中でも一刻も早く手術しなくてはいけない自分より大変な病状の人達、
それらの要素を説明をしてくれた上で提案してくれた先生

今まで自分には関係なく、今後も関係ないと思っていた「入院・手術」に気持ちが自分の事ばかり、駆け足になっていたように感じました。
治療は症例によっては急いでやればいいという事でもない。
少し冷静になれた日でした。

色々高い薬、レルミナ

早く終わらせたかった手術でしたが先生の提案通り進めていく事にしました。

服用していたピルを飲み終え、1ヶ月の休薬、生理を止める薬レルミナの服用開始です。

副作用が出る確率が比較的高い薬らしくまずは2週間、その後1ヶ月ごとに体調の確認がてら病院に行き、都度処方箋をもらいました。
処方箋の薬剤師さんからも「長く飲む薬だから副作用がつらかったら先生に相談してくださいね」とアドバイスを頂きました。

毎朝食前、忘れたら気づいたタイミングで飲む感じです。
1回だけ忘れましたがピルのように飲み忘れた途端生理がくるみたいな事はありませんでした。

見た目

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写真には出てないんですがシートのプラ部分が、なんというかオーロラみたいな、ホログラムっぽいまろやかな光でデザインがかわいいです。

幸い私の副作用らしき症状はほてりのみでした。
そのほてりも近年わりとある症状なので薬のせいだったのかよくわかりません。

副作用に悩む事がなかったかわりに衝撃的だったのがお値段…!
1ヶ月分で1万円周辺です。そしてジェネリックがない…
3ヶ月と2週間?くらい飲んだのでそう、薬だけで約3万5千円…
私はdポイントを執拗に集めているので、dポイントのもらえる調剤薬局で購入しこれでポイントい〜っぱい!(^_ゝ^)などと気持ちを盛り上げて値段への意識を逸らしました。

高額の医療費を支払い段階で減額してもらえる助かりカード「限度額適用認定証」

覚悟を決めたつもりでしたが入院前段階でなかなか高い薬、次第に私の意識は【入院費用大丈夫か?】という一点に囚われていきました。

一年でかかった医療費が10万円を超えた際、手続きによってお金が戻ってくる仕組みの事ばかり考える日々…

戻ってくる前にまず一旦支払い切れるのだろうか…
支払い切れたとしてその後の月は凌げるのか…
絶対にクレジットカードで先延ばしにはする…
病院のクレカ払いって分割できるのかな…
借りれる場所探しといた方いいのか…

毎日そんな事ばかり考えていたら

何と高額確定している医療費を支払い段階で本来の支払い必要分だけに調整してもらえるカードがある…!!!

それが、限度額適用認定証…!!!!

入手方法もお金もかからず申請するのみ!

国民健康保険加入者の場合 → 区役所でもらう
社会保健加入者の場合 → 職場で出してもらう

のちに病院でもこの認定証については説明してもらえたのですが、事務作業無理無理人間の私はその時の説明だけでは用意できなかったと思うのです…

ちょうど職場で社会保険に加入してもらえるタイミングだったので追加でそんなものを出してくれと言っていいもいいの?!と遠慮しかけたのですが、震えながら伝えたら普通にやってもらえました。

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本当に感謝しています、教えてくれた、私が去った後加入のパートさん…!
仕事でも滅茶苦茶安心感のある存在です。
そう、仕事。
入院・手術が長期計画になった為、年初にやめた職場の前に働いていた職場にアルバイトとして出戻らせてもらいました。世界で一番融通の効く職場です。お菓子もらえまくり。情報も入る。ありがたや…!

手術前検査・説明

手術・入院日が近づくと入院前に必要な検査と説明をまとめて受けまくる日がやってきました。

採尿・採血
カードを受付のリーダーに入れると情報記載シール付きの検尿用カップが降りてきたりトイレの個室に提出扉があったり設備がすごい…
採血する場所も複数の窓口、各ブース横に番号が表示される電光掲示板があって郵便局やハローワーク、区役所の窓口みたい…大学病院すごい!!!

レントゲン
せっせと済ませようとしすぎた結果、撮影後に資料や結果を入れてもらうファイルを先生から受け取るのを忘れてしまい動揺しました。
窓口のお姉さんに言ったら回収してきてくれました。

肺活量検査
麻酔を用いる手術に際して呼吸する力があるか否かは命に関わる事…
色々な感じに本気で息を吸ったり吐いたりの連続を行い、データを取ります。
なかなかきつい計測でしたが先生が盛り上げ上手で褒めまくってくれたので乗り切れました。

歯科検診
麻酔を入れる手術では口から管を突っ込んだ際にぐらついていた歯が抜けてしまうトラブルが時々起きてしまうから必要な検診との事。
どの歯も問題はなかったのですが話の管を突っ込むという事実と歯が抜けるという事案がこわくて怯えました。

麻酔の説明
どんな麻酔をするのか、どんな事が起き、どんなリスクがあるのか等々の説明。
今回初めての入院と手術という体験を控え、私が終始最も怖れていたのが麻酔で意識を失う瞬間でした。(二番目は費用)
怖すぎて何か気になる事はありますかとの問いに「言ってもしょうがない事なのですが怖いです」と問いならぬ吐露をしてしまいました。

いつもの婦人科
初めて行く科を回りまくったので通いなれた場所に来てちょっと安心感。
検査結果から手術に問題のある要素はなかったので、入院と手術に関する説明、必要書類などをもらい入院前PCR検査と術後検診の予約をしました。

これにてようやく終わりかと思いきや最後に

入院についての説明
治療について、施設説明、薬剤師さんによる飲んでいる薬の確認、限度額適用認定証の事、入院前に用意するもの、アメニティレンタルの説明などなどなどなど。

結局その日の病院滞在時間は5時間くらい、
心身共にヘロヘロになりました。


手術前PCR検査

ご時世ならではという感じです。
入院前の1週間の範囲で予約を取って、検査。

入院予定は火曜、バイト先からは前日も色々準備があるだろうから休みでいいのではと言われていたので金曜に予約を入れた

のですが

PCR検査と職場

コロナ検査の件を職場で伝えたところ社員さんの顔が険しくなりました。

個人情報を扱ったりする業務が主なバイト先の部署は新しくない生活様式です。

「ないと思うけどもし陽性になってしまった場合、職場が濃厚接触判定になって閉鎖になりかねない…」

濃厚接触、濃厚接触者の定義はこれですね。

「濃厚接触者」の定義が、新たに「患者さんがコロナが疑われる症状を示した日の2日前から、患者さんとの距離が1m以内で、マスクなどで口元が覆われていない状態で15分以上会話した人」と変わります。

言い換えると、「1m以内」「マスクなし」「15分以上会話」した相手が、2日以内にコロナの症状を示したら…あなたも濃厚接触者です。

職場では窓を開けているしマスク着用、作業した机やドアノブなどは逐一拭いたりしているので普段の状況でも厳密な濃厚接触者にはならない。

しかししかし、
もしものもしもが起きた時、
定義された基準には該当しなかったとしても
「でも陽性になった人が働いてたんだよね?」と言われたら
そうですとしか言いようがない……

社員さんから最初に言われた時はえぇ〜!?と思ったのですが、もしものもしもの話が絶対にないとは言い切れない…

そしてそれが本当に起きてしまった時、
定義上の濃厚接触には該当しなかったとしても。

職場に起こる社会的イメージラベルの付与は絶対にないという事が自分の頭では考え難い…

偏見をもたないようにしたい、社会の経済活動も回したい、ニューノーマルに生きたいと思っていても、自分を職場の自分以外の人の立場に置いてみて自分の立場の人が検査で陽性になった事を考えると…
私はやっぱりちょっと動揺してしまう…

そうなる確率は限りなくゼロだと思ってもいるけど、
念が入りすぎかもしれないけど、
心配性としてはもしもの時何も問題なしですと言える方の行動がしたい…!

「髙島さんも働きたいでしょ?」

「(いつだって休みたいしもう2日前から休みでも別にいいと思っているけど)はい…!」

陽性反応が出た2日前までに接触した人に濃厚接触者に該当可能性が出る、

つまり検査前の2日間の職場との接触を外したい…
つまり
検査日前の2日間を土日にぶつけられたらベスト!

入院予定が火曜日だったので
1週間前であり前日が土日の日は月のみ
入院前日とか可能なの…?!

結果

普通に予約移動できました。

原則予約の変更はなしなどと赤大文字でサイトに書いてあった中リスケしたため汗だらだら心臓ドキドキ、かなり消耗しました。

社員さんは他にも該当期間だけ私を滅茶苦茶隔離気味の場所で働かせる案なども考えてくれました、優しいです。

手術前PCR検査

リスケした入院予定日前日、検査です。
予約時間前に受付で検温、咳や味覚症状の有無の確認後、
案内された検査会場に移動

検査会場でこの検査の後に他の用事はないか確認されたのですが、
前回の入院前検査の際に出力してもらっていた予約票に採血採尿というスケジュールが入ってたんですね。
この前やったけど直前にもやるのか?と、実は一旦施設内に入って婦人科のカードリーダーに試しに診察カードを入れてみたりしていたのですが、そのリーダーに電源が入っていなくて危うくカードが出せなくなりそうになって動揺したり、無駄にひとりでドタバタドタバタしていました(何食わぬ顔で電源を入れてみたら出てきた)
この度の転院だの診療だの手続きだので、本当にこういう、自分は何か起きてはすぐ怯えたり心配になったり動揺したり汗だらだらだなと思いました。

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比喩じゃないです まじリアル汗だらだらevery day...

謎の採血採尿の件を確認してもらったところそんな予定は普通に入っていなかったので安心して検査室へ。

ちょっと気になっていた、世界で話題のPCR検査。
個室で椅子に座り、マスクから鼻だけを出し顔を少し上向きに、鼻の中をグリグリしてもらいます。

「お疲れ様でした、会計なしで帰宅して頂いて大丈夫です」

「何かあった場合のみ電話がくるので何もなかった場合は普通に予定日に入院してください」

「もう帰っていいんですか」

「はい」


〜終了〜


入院体験記とか言っている、つまり連絡も来ませんでした。

良かったのですが、ここまでリスケをしたり何かあった場合を想像しまくり心配しまくっていたので何というか、普通!一瞬〜〜!という感じでした。

心配終了形にしましたが実際は入院するまで
「…本当に電話なかったんだよな?」と何度も心配し続けました。

陽性だったら絶対に入院させない筈だから大丈夫、大丈夫の筈…!と何度も言い聞かせながら翌日の入院準備をしました。

まとめ

・転院するとMRIを持たせてもらえる
・大学病院は大きいしすごい
・子宮筋腫の手術は急ぐべからず
・レルミナは色々高い
・何はともあれ限度額適用認定証
・手術を乗り切るために必要なものは体力気力健康
・コロナ検査の際はその前2日分を考慮

長々になってしまいました…
次も長くなりそう…!( ´_ゝ`)

次回、入院編です!

サポートとっても嬉しいです。制作環境の整備に使わせて頂きます。