多発性子宮筋腫（良性）切除手術、コロナ禍ひとり入院④　〜退院後編〜

髙島（たかしま）と申します！

多発性子宮筋腫という読んで字の如き病気でできた複数の筋腫を取ってもらうための入院・手術の経緯を書き起こしてきました。

ついに退院後編です。

個人的に答えを見出したかった「入院や手術は誰の手も借りずに1人でもできるものなのか？」という実証の結果についても書きたいと思っています。

本番は退院後

なんとなく大事感があり行為に名前もついている入院と手術を最大の山場と思っていたのですが本番は退院後でした。

もちろん入院と手術も相当山場なのですが、病院ってとんでもない安心空間なんですよ。
病気の治療と回復を目的・専門分野としているプロの人達と環境が揃っている。
聞きづらい、頼るのが申し訳ないなどの個人的感情ハードルさえ越えれば助けてもらえる準備が整っている場所なのです。日本の東京の大学病院なんて特に。

退院して気楽な我が家に帰った時、その事実に気づきました。
我が家気楽だけど超不安。

特に印象に残った事案を書き出しておこうと思います。

負担のかかる動きの加減がわからない地獄

「これはいけるだろう」と判断した行動を取ってはコンディションが怪しくなる事数回。

退院後気をつける事やどういう行動は平均いつ頃からかといった資料はもらえるのですが、自分のしたい行動全てが書いてあるわけじゃないし個人差もある。

お腹の中を切った経験もない自分のいける・いけないの判断なんて怪しさしかないです。

体感してあせった症状は
① 下腹部〜足の付け根のあたりが痺れているようであまり力が入らない
② 傷跡周辺、下腹部内側のジワジワした痛みとそれと連動するような熱っぽさ
③ 傷跡周辺のピリッとした感覚
（切った場所周りの肉のつっぱり？浅かったり深かったりで特にへそで発生）

などがありました。

①と②は重い物を持ったり歩きすぎたりなど、後で考えると少し無理をしてしまったのかもという時に何度か起きた上、手術直後の症状と類似していたので焦りました。
術後1ヶ月以内の頃何度かやってしまいましたが行動の安静度を上げれば数日でおさまっていきました。
重い物を持ち上げたり、負荷をかける事がよくない感じで、同じ病室で入院の荷物をカートで持ってきたであろう方が複数いた意味もよくわかりました。

③は術後2ヶ月ほど過ぎた今も時々あるので切り口周りの肉のコンディションと関係していると思われます。

テープかぶれ痒すぎ地獄

日毎かゆさが加速してゆき、体が熱を持つと痒くて痒くて痒くて掻きむしりたくなって大変、テープを剥がしたい、だが剥がせばそこは傷口という葛藤…

テープかぶれの傾向を伝え、かぶれにくいテープを使ってもらったであろう上に軟膏も処方してもらっても本当に大変でした…
テープを貼っていた時は薬を塗ってもテープ部分には軟膏が届かない、暴れたい、泣きそうになる程痒かった…！
そのうち傷口を外界に晒す不安を痒さが圧倒し耐えられず、テープを自らの手で剥がしました。
ある意味で術後よりきつかったです。
かゆいのって何気にきつくないですか…かきむしった痛みの方がまだマシ感がある…

体調が悪くなった時術前よりこたえる地獄

退院後1週間ほど仕事を休んで過ごしたのですが、入院中に続き体調があまり良くなく頭痛頻発、かなり床に伏していました。
アニメとかドラマとかを見たり部屋を掃除したり、可能なら出かけたいなどと思っていたのですがそんな余裕はない具合の悪さ…

普段の不調時も結構不安になるのですが、そこに術後の不調や不安が追加され結構こたえました。

時期的には台風が来ていた前後だったり、近年苦しみがちな秋ではありました。
季節柄で体調が左右される方は可能なら入院・手術の時期をわりと平気なシーズンに調節できたらとてもいいと思います。

「季節の変わり目は人がよく死ぬ」というモノローグみたいなので始まる話を昔描いた事があるんですが　年々死ぬ側へのわかりみが増してきました…

傷跡気になり地獄

傷口を見ると余計傷や痛みを意識してしまうし見たら見たでいじりたくなってしまうのであまり見ないよう気をつけるタイプなのでこれも結構大変でした。

特に切りサイズ大きめのへその傷跡が怖い、怖いけど見ちゃう、見ちゃうと怖いけど触りたくなる…
一度無理めのかさぶたを剥がしたら痛くなってあせったりしました。

同じ理由で注射や採血の時もいつも患部周辺を視界から外すのですが、バイト先でその話になった際私以外全員ガン見派で驚きました。
「見ていない間に何をされてるかわかったもんじゃないから見届けている」と言っていた社員さんの意見に「いやいや笑」と思いつつ、かなり心に響いたので次回から見ようと思っています。

先日福利厚生で打たせてもらったインフルエンザ予防接種が一瞬だし痛くなさすぎ＆絶対何かしらの症状があると先生から告げられた割ほとんど何も起きなかった事で「本当に打った？まさか刺したけどワクチン入れ忘れた？」と思ったのもあるんですよね…忘れてないとは思うんですけど。
何かしらの症状が出たら出たで不安で騒いでたと思うので本当に難儀な性格です。

ちなみにそうだ、術後の予防接種は先生に確認しましたが問題なしむしろ推奨でした。

術後の経過検診

退院2週間後くらいに設定されていました。
採血と採尿、その後診察室でエコーで中を見るやつもして、数値結果などと合わせての診察でした。

「おへそがすごく痒くなってませんか？」と聞かれ、テープかぶれで狂うほど痒くなったがへそだけがすごくという事はなかったと伝えたら大丈夫でした。
おへそがすごく痒くなると何かあるようです。

数値や経過は順調でしたが、病理組織検査報告書にあった「肉眼的に白色充実病変を認めます」という表記に対して「筋腫の素みたいなものがあったけど特に問題はない」という事なんだという説明をしてもらいました。

今原文を確認してみたところ、

「紡錘形細胞が束状に増生しています。核分裂像に乏しく、壊死も見られません。平滑筋種と考えます。」

とあります。
紙だけ渡されてたら確実に動揺していました。先生が解説してくれてよかったです。

今回の手術、一旦のまとめ

「手術で全部取ったのでもう何もないしじきに傷も全て治ります」と言ってもらいたかったのですがやはりそうもいきません。

またできるかもしれないし育つかもしれない、育たないかもしれない。
それが多発性子宮筋腫…

手術跡も完全に治って元通りという事はなく付き合っていく系のようです。

子宮筋腫の切除手術にあたって説明された未来に関する事って書きましたっけ…
書いてたとしても復習という事で。

・術後半年は性行為・妊活などの活動は控える
・妊娠、出産時に子宮破裂の可能性がある
・切除手術後の出産の方法は帝王切開のみ

可能性のある要素を説明をしておく必要があるという理由でもあって全ての子宮筋腫の手術をした人の子宮が裂けるわけではないと思います。
でも切るという事それは切った場所の耐久性が落ちるという事…！

「病気になってもなっても手術して切ればいい」と小さい頃は思っていたのですが、人体にはそんな事は困難…！再生には損傷の大きさに準じた限界がある…！

期間的な事だとピルを飲んでいた私は術前、

→ まずピルを飲み終えて
→ 1ヶ月の休薬期間
→ その後生理を止める期間（私は3ヶ月だった）

もあったので、必要になった時手術すりゃいいや〜(^_ゝ^)と思っていた方がいざやろうとしたらなんか全体で結構時間かかる！！(*_ゝ*)とならないといいなととても思っていて、お伝えしておきたい部分です。

手術だけを本番と意識しすぎていた自分としては、本当に全体的に色々な事がある事もお伝えしたい…！
私ほどに各所に偏った認識や感情を抱く人もそんなにいないだろうから大丈夫じゃね？とも思っています。

筋腫が見つかっても切らずにそのまま元気に生活したり妊娠・出産していく人もいるみたいですし、妊活でなかなか苦労されていてその間にも筋腫の手術をされている先輩のお友達の方のお話を聞いたりもしました。
臓器的には健康だけど生理が鬼重い人もいるだろうし、特に何もない頃も何かあってからも切った今も割と色々重くて困る私のようなのもいる。女子周りで苦しんだ事はないという人も多分いる。
女子周りはもう本当に個人差なんだろうという体感です。

早いもので術後2ヶ月以上経ちましたが、今のところ何かが劇的に改善された感じはそこまでなく、偏頭痛もPMSも相変わらず普通に起きます…
ピル服用を検討した時からの事ですが…
なかなか何もなくなったかのように楽になれない！
まさかこれは一生ないやつ…？つ、つらい！

〜楽になりたさ溢れるサムネイル〜

またしても楽にはなれませんでしたが切除手術を選択をしてみた事、それにより体験できた経験そこから気づけた事などによかったな〜と思っています。

次は来年の3月に検診、特に問題がなければもともと通院していた病院にお返しすつもり（by 先生）とのことでした。

自分の体に不調が起きている事がわかってもそこからどうなるか、どうするかも様々。
入院や手術、その際起きる事も本当に十人十色、ケースバイケースでしょう。
参考にできる部分はそんなにないんじゃないだろうかと思っていて、小さな一例、あるいは暇つぶしの読み物、何かしらになれていたら幸いです。

とりあえず何はともあれ
異変や不安、不調を感じる事があるならまず病院に行ってみましょう…！
これは絶対です…！約束！！

Q. 入院から退院までの一連は誰にも頼らずひとりで全てこなせたのか？

楽になれるかもしれないという望みと共に、ひとり上手の頼り下手を感じる自分が今後老い衰えゆく未来を考え、今回の入院・手術を経て答えを見つけたいと思っていた議題…だったのですが

A①. 普通に最初から頼りまくっていた

入院・手術編を書きながらすでに思っていた事だったのですけど

書き起こしてみたら得た情報が基本的に人から聞いた事ばかり！

転院を決めた病院の存在も限度額適用認定証の事も教えてもらった事です。
入院初日は忙しい事もペットボトルの水を買っておくといい事も退院の際は無理するなという事も教えてもらいました。

これらを頼っていないというならなんだというのか。
頼ったわけじゃなくてただ聞いただけ？
ただ聞いたら参考になる情報を教えてくれる人がいるって有難い事なのでは
しかもどの情報も別の人から聞いたものです。
挙げたものだけでも5つ。わからない事が発生した際に聞けて且つ情報を提供してもらえる人が5人いる…
人数は重要じゃないですね、もし聞いた人が1人だったとしても有難いしその人の知見が凄い…

とにかく有難いという事と、思ったのですが
なんか自分、全然1人じゃないのでは？

・自分はひとりでいるのが好きだし楽だし人に頼れない
・そう思っていた自分は実は人に頼りまくっている？

この認識の矛盾について考えてみたところ、

自分の中で人に頼みづらいが助けて欲しい事がある
　　↓
それが頼めない＝頼れる人がいない（ひとり）と感じている？
　　↓
そこ以外の部分では実は頼りまくっている可能性

という感じが見えてきました。

今後を考えると
・自分が頼みづらいが助けて欲しい事を頼める相手ができるとより良い
・実は頼りまくっていた可能性が事実ならもっと自覚できると現実をより正確に認識できるし、自分には聞けば教えてくれる人達がいる事とその人達が聞くと教えてくれているという事の事実への感謝につながってより良い。

一点、頼るのと鵜呑みにするのは似てるけど少し気をつけたほうがいい部分のように感じたので、自分で考える頭はもう少し育てられたらその方がいい。そう思いました。
すぐ聞く事も、自分は本当にすぐ聞く気がするので、反射的な行動すぎてどうすべきか、そもそもどうにかできるのかなど不明瞭ですが、気になるポイントなので意識しておこうと思います。
聞きまくりもするけど何度聞いても聞き入れない性質とかもあるんですよね…難儀…！

A2. まず重要部分がそこじゃない？

「誰にも頼らずに」というテーマを掲げていたけど実は頼りまくっていた可能性があるという点に加え、そもそも頼る・頼らない、ひとりでできる・できないという部分はそんなに重要じゃないのでは？🤔という気もしてきました。

多少必要性はあったものの、今回の入院と手術はかなり自主的、意識的にやろうと思いやってみた事でしたが、自主性や意識など関係なしにやらなければならない事というのが人生にはあります。

そういう事もこなしていかなきゃいけない事を考慮すると物事を判断したり実行するにあたってのもっと重要なポイントは、

「どうすればいかにより良い感じでできるか」

なのでは…

 Q.より良い感じでできるようになる為に

どうやら自分の今後に向けて知るべきだと設定したテーマがずれていたという事のようです…
とはいえ今回の一連で見えて使えそうな事はありました。

・「お金で解決できる方法、サービス」がどの分野でも結構ありそう
・「自分の力だけで解決しようとしない事」にいい感じにできる鍵感
・入院中どうしても無理という事がそんなになかった
　→ 自分で思っているよりも自分は図太いのかもしれない
　→ もっとできる事がある可能性

という感じですかね…！
あとこれは凄く難しいだろうとも思うんですが…

・現状や課題をもっとしっかり正確に認識できたら百万倍良くできそう

まとめ

体験記的な部分もある記事なのに重要だと思って掲げていた部分がそんなに大事じゃなかったという事になってしまったのですが、起きた出来事に関しては嘘を書いたりはしていないので無駄はあれど虚偽はない、筈…！

こういう事、以前からとても良くあるし、こういう事にならない様によくわかってから書こうとするとそれはそれで永遠に何も書けないので、もっとどんどん書く方向、間違いを炙り出しながら修正していくスタイルで進めていきたいと思います。

アレコレ詰め込みすぎなのか何の事を書くかブレブレな感じと字が凄く多い感じも何とかしたいです…書きながら。やっていきましょう…！

今後もこういうやっぱり違った！みたいな事はあると思うのですが
これは違わないだろうと思える事なのでもう一度

何はともあれ
異変や不安を感じたらまずは病院に行ってみましょう…！
これは絶対です…！約束！！

そんなかんじで。

紆余曲折する文章を最後まで読んでくださりありがとうございました！(^_ゝ^)