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こーすけの島日記<8/19>

久しぶりの島日記。
島根県立大社高校の熱闘に刺激を受け、再開。

島に来てから1か月半が経過。
書きたい日々の内容は山ほどあるが、鉄板は熱いうちに。
大社高校野球部の熱闘ぶりを個人的に振り返りたいと思う。

初戦 報徳学園(兵庫)戦

地元兵庫代表の優勝候補、報徳学園との初戦。
報徳との圧勝を誰もが予想していた一戦。

優勝候補の隙をつき、大社高校が見事なジャイアントキリング。
個人的には地元代表として兵庫を応援していたので悔しみつつ、
美しい勝利を遂げた島根代表をこれから応援したい気持ちに駆られた。

パリ五輪では、周囲の誰もが同じ日本代表として我が国を応援していたが
全国大会になると応援したい対象が人によって異なる。

書くのもバカバカしいほど当たり前のことではあるが、
地元兵庫を応援しつつ、今住んでいる島根の代表が勝ったのが嬉しかった。

今、自分のアイデンティティに兵庫と島根が混在している。
なんか関係人口になれてるみたいで、不思議だけど嬉しい気分になった。

第二戦 創成館(長崎)戦

長崎県の福江島(五島列島)と島根県の海士町(隠岐諸島)。
自分が島暮らしにこだわるきっかけになった、二つの離島。
長崎県と島根県は、自分にとって重要な都道府県である。

この日は平日、15:45にプレイボール。
定時の17:30を過ぎても熱戦は繰り広げられており、
5回と6回のあいだのクーリングタイム(10分間の休憩)に合わせて
自転車を漕ぎ、急いで家に帰った。

自分の野球人生の経験上、6回以降の終盤、試合が大きく動くことが多い。
この試合もなんかあるぞと直感的に感じつつ試合を見守っていると、
延長10回の見事なタイブレークが繰り広げられた。

なんやかんやで小3で野球を始めてから14年目。
やっぱり自分は野球というドラマが好きなんだと改めて感じた。

第三戦 早稲田実業(西東京)戦

次々と熱戦を繰り広げ、隠岐出身の選手を含む島根球児の姿に、
島根県内では大社ブームが起こっていた。
第三戦も見逃せない早稲田戦。

この日は幸いにも週末でシェアメイト全員休みが重なったので、
リビングで酒を片手に試合を見守った。

忘れられない夏の瞬間となったのは、
なんといっても9回裏の攻撃。

1点ビハインドで迎えた最終回、
エース馬庭選手の執念の出塁は、
個人的にWBCメキシコ戦準決勝の最終回の大谷の出塁と重なった。

早稲田のまさかの内野5人体制が功を奏し、
7-3-2の歴史に残るダブルプレーで試合はまたも延長戦にもつれ、
両者の執念の守備も圧巻だった。

「野球の神様」がいるのかはわからないが、
最後に決めたのはエースの馬庭選手。
かっこいい以外の言葉は出てこなかった。

何よりアルプススタンドの熱気と、
一球一球に一喜一憂する選手たちの姿が印象的だった。
時には平然を保つことも重要だと思うが、
負けたら終わりという展開は社会に出るとなかなかない。
だから高校野球に魅せられる。

第四戦 神村学園(鹿児島)戦

2018年夏の金農旋風を彷彿とさせるように、
メディア中心に大社球児への注目が高まってきた。

準々決勝は全国の3700を超える高校から勝ち残り、
8校が激闘を繰り広げる、個人的には最も興奮する一日。

週末の大社のドラマに感動し、
どうしてもこの一日は高校野球に浸りたく、
振休を頂いて一日中、テレビの中継にくぎ付けだった。

準々決勝まで来ると、継投が試合の命運を握ることが多い。
守備の堅実さも、勝敗を大きく分ける。

正直この試合は、神村学園の圧勝だった。
神村の打撃が勝り、大社を打ち崩した。

アルプスの熱気、選手の気迫、要所要所の選手の好プレーは
これまでの試合同様魅せられるものが多かったが、
終わってみると神村学園が強豪校であることを痛感させられた。

まだこの大会は終わっていないが、
やっぱり高校球児から受ける感動は計り知れない。

この島に来て1か月半が経過し、少し自分の仕事の進捗に
自信を失ったりもしていたけど、大きな刺激をもらった気がする。

また明日から、自分らしい島暮らしを送っていきたい。



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