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私は日本国憲法を護り抜く

日本国憲法施行直後の日本政府は、嘆かわしいことに、アメリカ当局の対日政策方針の変更に翻弄されるがまま、日本国憲法で宣言された単純明快な日本の国是=国際平和主義[非武装中立/戦争放棄]を蔑ろにし、あれやこれやと尤もらしい解釈を上書きして、遂に、済し崩し的に自衛隊を保有するに至った。

前文(抜粋)
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。

日本国憲法 前文 抜粋  
あたらしい憲法のはなし

第9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。 国の交戦権は、これを認めない。

日本国憲法 第9条

自衛隊の存在が憲法第9条に違反しているのは明らかだと、私は思う。

あれやこれやと尤もらしい解釈を上書きして、やっとのことで合憲の体裁を繕っていることが、まさしく、その証しである。

あたらしい憲法のはなし

第97条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪え、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

日本国憲法 第97条

自民党は、現行憲法・第11条と内容的に重複しているとして、憲法改正草案の中で、この第97条を削除したいと考えているようだが、もし、その思考が本当なら、全く幼稚で安直な判断だ。

想うに、自民党の真意はそこではなく、超支配勢力の指令によって新設しなければならない緊急事態条項に基づく人権抑制容認を念頭に、基本的人権尊重のトーンを落としておきたいのが本音だろう。

日本国憲法制定の当初、GHQ(当時の超支配勢力・出先機関)が、民主的改革と称し、伝統に裏打ちされた独自固有の精神文化と国家観・世界観・歴史観を有していた日本人が、二度と白人主導の世界支配に反抗しないよう、飼い慣らす意図を念頭に導入させた日本国憲法の三原則——

○国際平和主義
○民主主義
○主権在民主義

——こそ、今より後、むしろ新しく目覚めた日本人が、未来に向かって自らの存続を賭け、守り抜かなければならない大切な宝物であることを、私は、決して忘れない。

[参考]

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