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にざえもんという犬の話

これは、今から約20年前の話です。当時、億無Rささんという一級建築士の方とお付き合いがありました。彼と飼い犬の話をご紹介します。

捨てられていた片足の母犬

当時私はは息子が通っていたフリースクールので奥村さんという一級建築士の方と知り合いになりました。奥村氏もフリースクールのボランティアをされていたのです。一級建築士とは言えなかなかユニークな方で、カヌーを作っていけに浮かべてみたりと、とても面白い事をされる方でした。

その奥村氏が。ある日、子犬のもらい手を探し始めました。その犬は捨てられていた猟犬でした。当時奥村氏は京都府の北部でバスを改造した自宅にお住まいでした。そこで犬たちと出会ったようです。
その犬母は罠にかかったのか片足がなく、しかも4匹の子犬を連れて行ったのです。子犬を触ろうとすると、母犬は体当たりをしてきたそうです。寒い山の中で、懸命に子供を育てていたのです。

村氏は懸命に子犬のもらい手を探ししました。ここにある写真は、そのために。奥村さんが皆に配った。ものです。
母犬はラブラドルレトリバーに似ていますが。純粋のレトリバーではなく、日本犬も血は混じっているような犬です。子犬の動揺でした。

片足はありません

なぜ、にざえもんなのか?

子犬がいなくなった後でも、奥村ささんは犬の世話を続けることになります。当時、奥村さんは仕事で各地に出かける時は軽乗用車を改造して、そこに寝泊りをしていました。私共の家にも来られたことがありますが、その時も、車の中で寝泊まりをされていました。

犬の名前は雌にざえもんということでした。そ犬の名前を決める時、当時彼がよく言っていた立ち寄り湯の名前をつけたそうです。オスならば、にざえもんで、メスならば竹千代という名前にしようとされたのですが、なぜか間違ってメスににざえもんという名前がついたのです。

そしてにざえもんは奥村さんの飼い犬になりました。車の中に部屋を作ってもらい、えいつもどこに行くのも奥村さんと一緒でした。寒い京都の北部で子犬を連れて、しかも片足というとてもかわいそうな境遇でしたが。良い飼い主に出会えてとても仁幸せそうでした。

このまま?問題なく一生を送れるかに見えたにざえもんでしたが。ある日。思いがけないことが起こったのです。(続編に続く)
続・にざえもんという犬の話|似内 惠子 (note.com)

似内惠子(獣医師・似内産業動物診療所院長))
(この原稿の著作権は筆者に帰属します。無断転載を禁じます。)

似内のプロフィール
https://editor.note.com/notes/n1278cf05c52d/edit/
オールアバウト「動物病院」コラム
https://allabout.co.jp/gm/gt/3049/

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