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踊りのためのノート:Dance Tight

静かで力強い、一筆書きのような動きのイメージ。
後ろで鳴る雨音、
季節は秋口で、少し風が涼しさを含んでいる。

一人であることの自由。
取り返しがつかない、おいてきたものごととの決別。


_____
雨が降っている。
静かだ。

一人の人間が、ゆっくりと、立ち上がる。
雨音に起こされたように。
呼吸で呼応する。

私たちはどうして、ひとりだ。
その事実から逃れることはできない。

四肢を伸ばす。
空間を知るために。
雑念を消し去るように。

動、の肉体/身体。
静、の肉体/身体。

人間の身体には、
動があり同時に静があり、
力強さと安らぎがあり、苦く美しい。

一筆書きのようなメロディと、
一本道を歩くような生き方をしている。

私たちはどうして、ひとりだ。
その事実から逃れることはできない。

だとしたら、何がなされるべきだろう。

動、の肉体/身体。
静、の肉体/身体。


私の身体には、
動があり同時に静があり、
力強さと安らぎがあり、
そして苦く、美しい。

両手を両足が、証明の踊りをおどる。
後ろは振り返らなくてもよい、なぜだかこの瞬間だけはそう思える。


______
Dance tight

How poor the joy become when I fixed myself
by your side
あなたの隣で私自身を証明しようとすることは
なんて、喜びを奪う行為なのでしょう

The day used to be laid in front of every wisdom made by soil
土くれでできた知恵を前に
その日が残骸が横たわる

We, alone, what’d be done
私たちは
一人きりで
何をなせばいいだろう

The last steps to take my dear
次が最後の一手なのだとしたら
What would’ve done
何をなせばいいのか
Why’d it have done
どうしても、このようになってしまったのだ


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