小さな脳という観点
友人から聞いたのだが、人間の脳というのは意外に小さいらしい。定かなことはわからないのだが、友人の話では「両手を握りしめてくっつけたぐらいの大きさ」だということである。普段自分が考えたり感じたり、といった自分の世界がこの大きさの中に入っていると考えるとなかなかのインパクトである。ショッキングと言ってもいいぐらいの印象があったものだ。
さて、我々はもう少しこの事実をきちんと認識しなおすことが必要なのではないだろうか。ふとした時にこの事実が何かの役に立つこともあるのではないか、とそんなことを思うのだ。少なくとも、学校かなんかでこの事実をきちんと周知すると何かしらの効果があるのではないだろうか。特にこのような「脳」の重要性が大きい時代だからこそ起きている問題というのもたくさんあると思う。脳をそこまで信じちゃいけないよ、というアナウンスは我々の自尊感情を幾分コントロールするのに役立ちそうだ。
いったん小さな脳という観点に立つと、とことん自分という存在が不甲斐ない存在に思えてくる。こんな脳のサイズで、よくいままで威張っていたなあ、と脱力してくるのだ。
脳のサイズでこんなにも心持ちが変わってくる。人間というのはそういう生き物なのだ。
ちなみに、これは、飲酒運転の防止にも効果がありそうだ。こんな脳のサイズでさらに酒を入れたら、そりゃ判断力もなくなるわ、と思えてくる。
脳時代だからこそのリテラシーとして「小さな脳」という観点を忘れないでおきたい。
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