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【書評】AIに仕事を奪われるな、AIと働け!「文系AI人材になる」


はじめまして、鈴木です!

日々の読書のアウトプットとしてnoteを始めました!

この本は、ZOZOテクノロジーズの野口竜司(@noguryu)さんによる、文系のためのAIキャリア指南本です。

近い将来、人間の仕事の半分以上がAIによって奪われるかもしれません。

数年後には、AI部下の作った資料にひたすらハンコを押し、AI部長にサボりを検知され減給。挙句の果てには新任のAI課長にポジションを取られリストラに…。

AIから我々の生活を守れ!排除しろ!AIのAは安倍のA!と国会を囲みたくなる気持ちもわかります。

AIが人間の仕事の一部を奪うのは避けられない事実ですが、AIによって生まれる仕事もあります。その1つが「文系AI人材」です!

この本を読めば、私のような妄想ディストピアに怯えず、AI社会で生き抜くノウハウが身につきます。

AIは1950年代から3度のブームを経て現在に至りますが、これまでは技術者を中心に、いかにAIを進化させていくかという世界の話でした。

しかし、AIの進化とともにGAFAをはじめとした多くの企業がAIツールを作成・提供し始め、今ではプログラミング等の知識がなくても簡単にAIを使う事が出来るようになっています。

筆者は、これからはAIと人間の共働き社会をコントロールする「文系AI人材」が必要であると述べています。また、そのためにAIが出来る事と出来ない事を理解し、どのように人間と仕事を分担できるかを学ぶ必要があると述べています。

AIが出来る事を大きく4つに分類すると

1.識別する (ex.画像・音声認識)
2.予測する (ex.需要予測)
3.会話する (ex.チャット)
4.物を動かす (ex.自動運転)

この4つが、人の仕事を代行する「代行型」 or 人が出来ないことをする「拡張型」に分類され、それぞれが以下の5つのパターンで人間と共存します。

1.人だけで仕事をする
2.人の仕事をAIが補助する
3.人の仕事をAIが拡張する
4.AIの仕事を人が補助する
5.AIが人の仕事を全て代行する

ここまでで分かるのは、AIは万能ではないという事と、人間とAIはDead or Aliveではなく、共生できるという事です。

ドラえもんのような人間と同様に自ら考え、行動するAIは専門用語で「汎用AI」と呼ばれますが、ビジネスに導入されるのはもう少し未来の事のようです。

建設系メーカーに勤めている私も、実際に自分の会社でのAI導入を考えてみました。

どんなAI? 機械のデータから資材の不足を予知し、自動発注
どのAI?  予測系 × 拡張型
どう分業? AIが発注した資材を人が手配・配達

私の仕事では、建築現場での資材が足りなくなり、建設現場より今日中に配達しないと現場が止まるから何とかしてくれ!等の要望が入り、営業や商社が走り回ることがたまに発生します。

このAIが実現できれば、現場の稼働を止めることなく、営業も余計な工数を取られず営業活動に集中することが出来るようになります。

このように本書では、上記を理解したうえでどのようにAIビジネスを企画するか、どのように現場に導入していくかの手法が非常に具体的に分かりやすく書かれています。

それはITコンサルタントの仕事じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、実務経験や業界知識を持つ私たちだからこそ、新たなビジネスモデルや業務の改善をAIで実現する事が出来ます。

AI社会は、メーカーにも、飲食にも、ブライダルにも、芸能界にも全ての業界に訪れます。本書でも様々な業界でのAI導入事例がいくつも紹介されています。

あなたも本書を読んで、AIを恐れず理解し、自分の業界にAIを導入する先駆者になりましょう!

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