【書評】令和は統計を知らないとカモられる「統計学が最強の学問である」西内啓著
統計リテラシーの無いものがカモられる時代がやってきた
これは本日ご紹介する「統計学が最強の学問である」の第1章のタイトルです。
例はVUCAの時代と言われています。この時代を生き抜くためには、データから確率的に物事を考える力が必要です。
※VUCA…未来の予測が難しくなる状況のことVolatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字
統計リテラシーがなければ、あの手この手でミスリードを誘う情報の波に飲まれて、自分にとって正しい判断が出来なくなってしまいます。
筆者の言葉を借りれば、合法的な詐欺の被害者になっても文句が言えない立場になってしまいます。
例えば、銀行の営業マンがあなたのところにやってきてこう言います。
「1世帯の平均金融資産額は1,000万円を超えています。弊社の投資信託を購入して資産を増やしませんか?」
これを聞いて、「ヤバ、平均と比べて全然資産が無い…。ここはリスク覚悟で投資に突っ込むか…!」と考えてしまってはいけません。
統計リテラシーがある人は、ここで中央値を気にします。
分布をよく見ると、平均値は一部のお金持ちの外れ値的な資産額に引っ張られていることが分かります。
統計を学ぶことによって、見せられたデータに対して「これって嘘なんじゃないか?」というレーダーを持つことが出来ます。
2ちゃんねる創始者のひろゆきさんも「勉強して唯一役に立った学問が統計学だった。社会人になって、こんなに役に立つのに周りの人は全然使いこなせてないなと思った。」と言っていました。
仕事でも、統計学が活用できる職種は沢山あります。
経営戦略・人事・マーケティング・オペレーションetc…
飛び交うデータ量が加速度的に伸びている今、統計リテラシーは読み書きと並ぶ社会人の必須スキルとなっています。
仕事以外でも、「あみだくじはあたりの場所に近い線の方が当たりやすい」とか、「桃鉄で目的地まであと6マスの時は急行カードを使ったほうが良い」など、日常でも統計を知ってるとちょっとズルが出来ます。笑
この本では、基本的な統計の考え方から回帰分析・データマイニングなどの高度な手法について書かれています。
数式はほとんど出てこず、その手法が実社会でどのように活用されているかを中心に書かれているため、全く基礎知識がない人でも十分楽しめる内容になっています。
統計学に興味を持った方が最初に読む一冊として非常におススメです!
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それでは。
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