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私がプログラミング教室をやってみたい理由

私は現在、臨床心理士&キャリアコンサルタントとして若者の就労支援をしつつ、フリーランスのシステムエンジニアとしても活動しています。
そんな私がなぜプログラミング教室をやってみたいと思ったのかを、キャリアコンサルタントの視点、臨床心理士の視点からお伝えしたいと思います。

キャリアコンサルタントの視点

ひとことで言うと、『プログラミングを通じて、自己効力感を高めて欲しい』ということです。

セルフ・エフィカシーとは、ある行動をうまく行うことができるという「自信」のことをいい、日本語では自己効力感と呼ばれます。人がある行動へのセルフ・エフィカシーを強く感じていると、その行動を行う可能性が高くなり、その行動をするための努力を惜しまず、失敗や困難を伴っても諦めにくいと考えられます。
e-ヘルスネット より引用

2020年度から小学校でプログラミングが必修化されました。小学校では、『プログラミング的思考』を身につけることが主な目的です。
続けて、2021年度からは中学校で、2022年度からは高校で、プログラミングが必修化されます。

特に高校では、『情報Ⅰ』という必修科目が新設されます。
『情報Ⅰ』では、プログラミングだけでなく、ネットワークやデータベースの基礎も学びます。それらを学んだ子ども達が社会に出たときは、IT系の仕事でなくとも、プログラミングもネットワークもデータベースも社会人の基礎的なスキルになっているでしょう。

そんな社会状況ですから、プログラミングを体験できる場を提供し、新しいことやわからないことであっても、とりあえずやってみようと思ってもらいたいです。そして、プログラミングが楽しくてワクワクするものだと知って欲しいです。
新しいことやわからないことでも、周りの人に聞いたり、ネットや書籍で調べたりすれば、なんとか解決できるんだという体験をして欲しいです。
その体験があれば、どんな新しいことやわからないことに遭遇しても『まぁなんとかなるだろう』と思えるでしょう。

プログラミングを通じて、根拠はないかもしれないけれど、『まぁなんとかなる』という体験を多く積むことができれば、受験や就職活動など様々なことにチャレンジできると思います。そうすれば、活き活きとした人が増え、悩む人が減るのではないでしょうか。

プログラミングが自己効力感を高める一つの手段として定着したらいいですね。

臨床心理士の視点

ひとことで言うと、『プログラミングを自己表現の一つとして身につけて欲しい』ということです。

プログラミング教育は今とてもホットな領域になっています。
国も企業も学校も親もやっきになって、子ども達にプログラミングを『教育』しようとしています。

私は子ども達にプログラミングを『教育』としてだけでなく、『自己表現』として身につけて欲しいと思っています。

人は生まれながらにして、何かしらの形で自分を表現したいという衝動を持っていると心理学では言われています。人は、自己表現を追求することによって、自己実現を目指しています。

ある人はおしゃべりすることで
ある人はスポーツをすることで
ある人は歌うことで
ある人は楽器を奏でることで
ある人はブログを書くことで
自分を表現しています。

そして
もっと上手く話したい
もっと上手くなりたい
もっと上手く歌いたい
もっと上手く奏でたい
もっと上手く書きたい
とその物事に没頭していきます。
自分のためとか誰かのために表現するのではなく、ただそれが楽しくてワクワクするから没頭していくのです。

プログラミングも自己実現のひとつとなれば、将来プログラマーやシステムエンジニアにならなかったとしても、楽しくてワクワクする手段を手に入れることができます。

たとえ、仕事がつらくても、家族とうまくいかなくても、プログラミングで自分を表現することができれば、活き活きと生活し、少々の悩み事も平気になるのではないでしょうか。

プログラミングが多くの人にとって、自分を表現する一つの手段になったらいいなと思います。

Just For Funに込めた思い

私の好きな言葉に『Just For Fun』があります。直訳すると『楽しみのためだけに』となるでしょうか。

noteIDもjustforfunにしています。

この言葉を知ったきっかけは、15年近く前に読んだ書籍『それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実』です。この書籍はLinuxを開発したリーナス・トーバルズがどんな思いでLinuxを開発したのかが書かれています。

リーナス・トーバルズがLinuxを開発したのは、タイトルにある通り『楽しかったから』です。有名になろうとか、誰かの役に立ちたいとかではなく、ただ楽しかったからなんです。

これこそ、困難なことにチャレンジする自己効力感を持ち、自分を思う存分、表現した結果なのではないでしょうか。

プログラミング教室を通じて、困難にチャレンジし自分を表現することの手伝いができればと思っています。

おまけ

もし興味があれば、私のホームページのプロフィールもぜひご覧ください。



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