"美白"に関する英語表現について

数か月前に、アメリカの医薬品大手であるジョンソン・エンド・ジョンソンが、アジアや中東で美白製品の一部の販売を中止することを決めたと報道され話題になっていました。

日本は「美白」花盛りですが、海外では「白=美しい」という考えがおかしいという風潮が広まっています。特に、Black Lives Matter の動きが盛んになって、メーカーも敏感になっています。

この記事によると、

ユニリーバは、「フェア(色白)」「ホワイト(白)」「ライト(明るい)」などの用語を、広告やパッケージから削除

さらには、

フランスの大手化粧品会社「ロレアル」もこれにならい、同様の用語を製品から削除すると表明

それに続いたのが冒頭でも触れた、ジョンソン・エンド・ジョンソンで、「ニュートロジーナ」が展開する美白ケアシリーズの販売の中止を決めたというわけです。

私にとっての本題はここからで、このニュースの報道を見ていて、そもそも「美白」関連のワードって英語で何と言うのかが気になって調べていました。というのも、ここ最近の酷暑のせいか、ネットを見ていても美白関連商品の広告を頻繁に目にするので。

実は美白と一口に言っても、意味は複数のことを指しているので、それぞれの英語表現をチェックしてみましょう。

肌全体のトーンをあげる

くすみを緩和するのもこれに入り、表現としては、"Skin Brightening"が適切でしょう。

しみを白く漂白する

これはハイドロキノロンのような薬品を使うイメージで、Skin Whitening、もしくは Skin Bleaching などが合ってそう。

また、シミをピンポイントで対策してくれる商品は Spot Corrector。
そばかすやくすみも含めて、肌が均一じゃない感じを対策するもの全体をいうと、Uneven Skin Tone Corrector という表現でカバーできます。

いずれにしても、人種の問題もあり、日本人が思う美白は、アジア圏でもっとも進んでおり、その中でも日本は「美白」意識がやたらと高いことは間違いなさそうです。

なお、下の記事で初めて知りましたが、容貌での差別のことをルッキズム( Lookism)と呼ぶのですね。勉強になりました。


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