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産後クライシスを予防/乗り越える神本【ふたりは同時に親になる】を手に取って

こんにちは、坂口ジャス子です。
私のフォロワーさんは既に私がしつこいほどオススメしている「ふたりは同時に親になる」という本はご存知かと思います。

(あえてリンクは貼りません)

が、最近きちんとこの本のファンになった経緯などを書いたことがないと気づいたのでnoteにまとめてみました。

産後、メンタルが崩壊した

妊娠時も妊娠糖尿病以外は特に問題がなく、出産も順調だった私ですが、産後すぐにメンタルは崩壊してしまいました。急に涙が溢れ、子供を産んだ瞬間に夫婦の気ままな日々に終止符が打たれ、自分や夫婦中心の生活から子供都合の生活に一変したという事実を受け止める余裕がありませんでした。

出産当日は子供を新生児室に預けたものの、我が子の様子を助産師さんに確認すると「赤ちゃん、今とても泣いていて…」と助産師さんも若干困っていました。割愛しますが、他の助産師さんからも「落ち着きなさい」と言われるほど我が子はしょっちゅう泣く子でした。

そんな中、私の夫は海外出張で臨月より少し前から家に不在。立会い出産希望だったものの叶わず、私の育児は「夫が不在」の状態でスタートしました。

2人で子育てしよう

産前は夫婦で「子供が生まれたらきっと2人ともバタバタだね」と話しており、夫婦で一緒に子育てをする場面しか想像していませんでした。しかし実際は、産後夫は不在。子供は助産師さんからも「ジャス子さん、本当に産後大丈夫?」と心配されるほどよく泣く子。夫と共有しているカレンダーを見ると夫は2月まで出張でほぼ不在。(当方10月出産)しかも海外で何かあってもすぐに来れない。

産前に夫婦2人での育児しか想定していなかったため、現実とのギャップは大きく、次第に私は本当に1人で育児ができるのか?と色んなことを脳内でシミュレーションし始めました。

・子供の夜泣きに対する隣人からのクレーム
・クレーム予防の防音対策
・今後の通院計画(子供に先天性疾患があるため)
・ワンオペ対策

そしてそれ以上に不安だったのが、海外出張で不在の夫にいつか哺乳瓶の消毒方法やおむつ交換の方法、沐浴や入浴の仕方、授乳間隔、授乳時間をベースにした予定の組み方etc...を説明しないといけないということです。

夫には申し訳ないのですが、一度説明してもその時は簡単に聞こえるので「なんとかなるだろう」という意識だろうなというのは目に見えていました。そして仕事で多忙なこともあり、きっとすぐに忘れます。なので、夫が帰国して育児に関わる度に私が何度も説明しないといけないことは容易に想像できました。

ここで一番危惧していたのが、夫婦対等だった関係が一時的にでもまるで上司と部下の関係になるということです。はっきりと言いますが、産後ボロボロで会陰切開の傷も傷む中、上司の役割なんて担いたくありませんでした。子供の世話で疲労困憊で、猫の手も借りたかったからです。

実際に夫は帰国のたびに「この哺乳瓶どうやって消毒するの?」と1番忙しい時に聞いてきたり、私が寝たい時に限ってなぜか夫婦の寝室で子供をあやす、抱っこで腱鞘炎になりかかっているのに帰宅時間を共有してくれない。

クリスマスが近づいた頃には私の堪忍袋の緒が切れそうになり、「いつになったら覚えるんだよ」と喧嘩腰になってしまいました。

親の助けは一時的な救命処置

もしかしたら「そんなに大変なら実家を頼ればいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしそれは一種の救命処置のようなもので、これから頻発するであろう育児の悩みや壁を根本的になくすものではありません。

(例:夜中の授乳問題。一時的に親が対応したとしても、永遠に続くわけではない。母子が体調を崩した場合、父親が授乳しないといけないetc...)

親に頼れない時は結局夫婦で解決しないといけないですし、例え外注サービスや親に頼れたとしても、これから先何度も夫婦間で話し合いが必要なことが育児にはあります。最終的には夫婦が膝を揃えて向き合わないといけないのが育児だというのが個人的な意見です。

それなのに産後の育児の初期段階、しかも一番体力的に精神的にも辛い中、夫婦の親としての意識にギャップがあると、今後本当に2人でやっていけるのだろうか?と不安が蓄積します。そして最悪、「夫は頼りになれないので、自分1人で解決する」と夫婦で向き合うはずが片親だけになり、キャパオーバーに。子供にも夫にも思うように接することが困難になります。

長くなりましたが、こういうことを産後2週間で最低100回は考えていました。そんな中で私と夫の関係は上司と部下、夫は不在、前述のように私の堪忍袋の緒が切れそうに。「ふたりは同時に親になる」を手に取った時は、精神的に崖っぷちな状態でした。

夫が変わった

夫婦喧嘩が勃発しそうになった時、夫に「いま感情的になっていて、冷静に考えていることを伝えられないのでこの本を読んでほしい」と本を渡しました。正直、育児や夫婦関連の本を夫に読ませるなんてしたくありませんでした。しかし、精神的に余裕がなく、口からは棘がある言葉しか出てこない可能性が高かったため本にすがるしかありませんでした。

【ふたりは同時に親になる】には母親の産後の生活環境やメンタル状態、どういうところにストレスを感じているのか、言語化が難しい不安や不満、夫への期待が非常に分かりやすく客観的に記載されています。

そして重要なのが、父親を責めるのではなく、多くの夫婦が産前に描いていた「夫婦が楽しく行う育児」をどう実現するか、そのために夫婦がどう変わるべきか、そして多くの夫婦が抱えるであろう「仕事と育児問題」「上司と部下問題」「夫/妻が変わってしまった、自分を理解してくれない問題」の解決策が記載されています。

夫の仕事がどれだけ大変かは理解していたので、父親をバッシングしたり夫婦50/50の育児・家事分担を薦める本は避けたかったので、【ふたりは同時に親になる】の中立的なアプローチはまさに私が求めていたものでした。

本を夫に渡したことも育児に追われて忘れていた頃、帰国した夫が夜中の授乳の際に子供を抱っこして私に渡してくれたり、お水を持ってきたり、オムツを率先して交換してくれるようになりました。今まではダウンロードしただけで触ったこともなかったぴよログも使いこなし、「まさか以前私がキレそうになったからでは…」と不安になったのですが、どうも本を読んで過去の言動を猛省したらしく、「ジャス子にとって1番大変な時期なので必ず支える。」と言ってくれました。

今も夫は有給を取って子供の通院に同伴してくれますし、子供の服の洗濯や朝のオムツ替え・顔拭き、日用品の買い物をしてくれます。正直、夫には頭があがりません…

環境が急変するのは母親だけじゃない

ちなみに私も猛省することが多くありました。私を取り巻く環境が急変したのと同じく、夫の環境も急変したということを私はあまり理解していませんでした。産後、急に急変した環境を目の当たりにし、これから先のことに不安を覚え、夫に色んな協力を要請しても、そんなこと急に言われて戸惑わないわけがありません。

夫も急に不安に駆られ、急にあれこれ言う私の対応に困ったと思います。しかし、そのことに対して愚痴をこぼした事はありません。夫の優しさにもっと早く気づき、感謝するべきでした…

また、妊娠出産に関して、夫婦は似ているようで全く別の景色を見ています。だからこそ話し合って、夫婦が同じ方向を向くようにする必要が少なからずあるような気がします。女性はどうしても妊娠した時に、お腹の中にいる子が父親より身近なものですし、つわりや仕事の継続などで頭を抱えることもあるでしょう。男性にはそれがありません。

男性が何もしてないと言っているわけではなく、妊娠時から全く別の経験をしており、どうしても同じ育児でも違う景色を見てしまうということです。だから現状の共有は必要で、「察してほしい、言わなくても理解して欲しい」は通じません。

このことにもっと早く気づければ、1番大変だった産後2ヶ月間、もっと育児にも夫にも穏やかに対応できたのではと感じています。

1500円+税で夫婦間の問題が少しでも減るなら

ツイッターのタイムラインには、【ふたりは同時に親になる】に解決策が記載されていることで悩んでいる方のツイートがよく流れてきます。個人的に不安を吐露してスッキリしたり、同じように育児に悩んでいる親と繋がれるため産後のツイッター激推しの私ですが、1500円+税で今後の育児における夫婦の問題やいざこざが少しでも楽になるなら、非常にコスパの良い投資ですし、ぶっちゃけツイッターより良いです。

単刀直入に言うと、産後の夫婦関係で悩んでいてこの本を取らない理由が分かりません。時間をかけて悩むなら、この本を買って夫婦で読んだ方が時間も労力も無駄にしません。

今後の結婚生活や人生を揺るがすかもしれない問題が1500円で解決するかもしれないのに、読まない理由はないでしょう。

この本の欠点

もちろんこの本は万能薬ではありません。
前提として、夫婦どちらもこの本を同時期に読む必要があります。

そしてkindleバージョンがないのと、Amazonが出品してないのでAmazonで買うと送料がかかるww

些細なことかもしれませんが、産後はKindle以外読む余裕がありません。1番この本が必要であろう時期に読めないのは相当痛手です。(マジなんとかならんかね)
→なんと今月にもKindle版が出るかもとのことです!

妊婦さんは今のうちに夫婦で読もう

もしこのnoteを読んでいるあなたが妊婦さん、もしくは奥さんが妊婦の方ならラッキーです。今のうちに読むことを強くオススメします。

私も妊娠時に読みたかったよおおおおお!(発狂)

最後に、ここまで必死に本をオススメしてますが、1円足りとも私の懐には入ってきません。なので誰か私にお小遣いください/(^o^)\

#育児 #子育て #産後クライシス #推薦図書

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