会社経営者が初めて10日間の”完全休暇”を取って感じた5つのこと
こんにちは、株式会社ソラジマ・代表取締役Co-CEOの前田です!
この度、9/11-9/20で10日間の"完全休暇"を取得しました。
"完全休暇"という文字通り、ガチのガチの休暇で一切仕事には触れませんでした。
スマホ片手に簡単にメッセージやり取りをできちゃう世の中ですから、まじで10日間も一切なんの仕事もしない〜という経験をした経営者/ビジネスパーソンは少ないんじゃないかなと思い、休暇を通して感じたことをnote記事にしてみたいと思います!
僕自身、新婚旅行の時ですら起業したばかりだったゆえ、バチバチにスマホで合間合間に仕事してましたから、完全に1週間以上も仕事から解放されるというのは、大学卒業以来、つまり社会に出てから初めてかもしれません。
その一:家族時間むっちゃ楽しい
仕事において"完全休暇"を取得するというのは、妻子持ちの自分にとって「夫&父親業」がフルコミになるということでした。
普段は「経営者業」と「夫&父親業」を両立しなくてはいけないため、秘書さんにスケジュールレポーティングと調整をしていただいており、
この家庭時間のバランスキープが一つの重要ミッションになっているので、多くの夫&父親がおそらくそうであるように、それなりに神経を尖らせて努力をしなくてはなりません。
これが完全休暇だと何も考えずに家族時間フルコミットになるため、ただただ純粋に夫&父親業を楽しむことができました。
朝起きたら、今日は娘と何して遊ぼうか考えればいいし、昼はどんな美味しいものを食べるか妻と談笑して、夜はスヤスヤ仲良く入眠です。
いや、むっちゃ楽しい!
普段は水曜日の夜と土日を家族時間に当てるように調整していますが、これらの時間を"仕事の合間の時間"として流れ作業で過ごすのではなく、「こうやって楽しめばいいんだ」というヒントを見つけられたような気がしました。
その二:普段の課題なんてちっぽけ
仕事を完全に手放したことで得た発見の一つとして、普段自分が仕事で悩んでることがいかにちっぽけだったかということです。
いやもちろん仕事である以上、全ての問題/課題には真摯に向き合うべきで、とても重要なものばかりなのですが、
言いたいのは、それでも地球は回っているということです。
仕事でどんな問題が起きても、その問題がどれだけ重くなっても増えても、どちらにせよスロベニアのアルプスで放牧されている牛さんは美味しそうに草をむしゃむしゃ食べているわけです。
そして、その牛さんがのんきに「モぉ〜」と鳴いて、ぼくが娘に「見てみて牛さんだよ」と言っても言わなくても、会社には毎日山のようにいろんな問題が押し寄せてくるわけです。
とても当たり前のことではあるんですが、仕事でどんなに重い問題に悩んでも、この地球の壮大かつ呑気さを思い出せば挫けずにやっていけそうだなと思いました。
過度に思い悩みメンタルを崩してしまうよりかは、アルプスの牛さんを思い出して「まぁ、また明日考えようかな」と呑気でいられる方が経営者/ビジネスパーソンとしては強い気がします。
社員にメンタルを健全に保ってもらうためのヒントにもなりました。
いやー、ヨーグルトおいしかった。
その三:目標は果てしなく遠い
ソラジマは「誰もがバカにする大きな夢を叶えてみせる」というログラインのもと「今世紀を代表するコンテンツを創る」というミッションを掲げています。
普段から口癖のようにこれらのミッションをいろんな場面で語っているのですが、これがいかに果てしなく遠い目標なのかを今回の休暇で強く感じました。
たとえば、見てくださいこの↑産みたてのフレッシュな卵を。
あ、いや、正確には見ていただきたいのは、鳥小屋の柵の中に立っているクロアチアの山奥のおばあちゃんです(写真左上の柵の中に隠れています)。
このおばあちゃんは、僕らが訪れるや否や「今朝採れたおいしい卵をどうぞ」とフレッシュエッグを10個くださったわけですが、
「今世紀を代表するコンテンツを創る」というのは、このおばあちゃんに「あ〜、孫が見てるあれかい」とか「あ〜、昨日それ家族で見たわ」とか、もしくは「え、それ私めっちゃ好きなんだけど」とか、そう言っていただけるコンテンツを生み出すことなんです。クロアチアの、山奥の、鳥小屋の中のおばあちゃんに!鶏さんもびっくりコケコッコー!
いや、鳥小屋の中のばっちゃん持ち出してなんの話やねんと思われるかもしれませんが、
ソラジマのミッションがどれだけ果てしなく遠くデカい目標なのか、僕は肌でとても強く感じたのです。
果てしない目標を叶える偉大な会社を作るためには、常に大きな打ち手で勝負をして、レバレッジが大きいところにだけリソースを投下し続けないと、自分の寿命のうちには到底間に合わないなと、思いました。
どんなにリスクがあっても、勝機があるならどんどん勝負していくべきです。
この"緊張感"を感じられたのが、今回の休暇の最大の成果かもしれません。
その四:頼もしい仲間たちがいる
今回の休暇を通して、未読メッセージは約400件ほど貯まっていましたが、僕の判断待ちや承認待ちによって動きが止まっていた事象はゼロでした。
それどころか、見たことも聞いたことない制度ができてて、逆に僕が追いつかず慌てふためく始末…
結構な重さの意思決定を現場でこなしていて、まじで頼もしいなと思いました。
普段は会社を大きくするために、あれだこれだと気になって考え込んで干渉してみんなの仕事を邪魔していましたが、意外と僕の仕事は別のところにあるのかもしれません。
自分が何をするべきなのか/しないべきなのか、ヒントが少し見つかったような気がします。もっとみんなに仕事を任せていきます!
その五:ソラジマの休暇制度は素晴らしい
今回ぼくが10日間の完全休暇を取得できたのは、ぼくが「休みたい!もう嫌!」とダダをこねたからではなく、以下のソラジマの2つの休暇制度を正式に使用させてもらったからです。
この2つの休暇と土日をうまく組み合わせて、トータルで10日ほどの完全休暇を取得することに成功できました。
おかげさまで、レストランで隣になったドイツ人家族が「サマーバケーションで2週間クロアチアに来てるんだよ〜」と話しかけてくれたことに対して、「あー、僕らもそう!サマーバケーションでこっちに家族で遊びに来てるんだ!」なんて、ヨーロッパ水準でバケーショントークができちゃったわけです。
そりゃ4週間とかまるまる休んじゃうフランスとかに比べればまだまだ期間は短いですが、それでも「バケーション」と銘打って完全休暇を採れたのは、ソラジマの人事制度のおかげだと誇りを持って言えます。
ソラジマの人事のみなさま、
ソラジマがいずれ「今世紀を代表するコンテンツを創る」会社になるからには、休暇ひとつとってもトップクラスに大胆かつイケてる制度設計を期待しています!!
ソラジマの人事担当者が厚生労働大臣とニコニコ握手してる未来が見えるぜ!
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以上、完全休暇を通して僕が感じたこと5選でした!
おまけ:スロベニア-クロアチア旅行集
というわけで、とても楽しい旅行だったので、いくつか写真をのっけて思い出にしたいと思います。
今回の旅は、スロベニアの左側とクロアチア左のイストラ半島を車でグルッと回るというプランでした。
わたくし、1年前に免許をとってその後一切運転をしてないピカピカのペーパードライバーでしたがいろんな方にアドバイスをいただき、なんとか家族を乗せて無事に走り抜きました。まさか自分がこんなに運転をする日が訪れるとは思わなんだ。
合計で多分400キロ近く走った気がします。距離もそうだけど、速度上限130キロの高速で140-150キロでぶっ放してるスロベニアンヤンキーに煽り運転をされたのがまじで怖かったです。今、はたして自分が本当に生きてるのかどうか自信がないくらいです。
中でも、思い出深いのは、牛飼いが住んでる山奥の山小屋で薪を炊いて生活をしたり、
クロアチアのトリュフハンティングをしてる一族のいる村でトリュフハントツアーに参加して、掘りたての白トリュフの香りに驚愕したり、
めっちゃ安かったのでトリュフを食べすぎてトリュフに飽き飽きとしてしまったり…(そろそろしいたけ食べたい)
※ちなみに、このトリュフハントの一族が日本進出を考えていてパートナーを探してるらしく、興味ある飲食業者の方いらっしゃったらお繋ぎします!トリュフビジネス楽しそう!
ワイナリー巡りをしてクロアチアの土着品種を舌に徹底的に叩き込んだり…(とくにレフォスコという黒ブドウの古代品種が自分の引き出しにはない風味でなかなか勉強になりました)
スロベニア首都にあるリュブリャナ城から見渡した景色が愛媛の松山城から見渡した景色とほとんど同じで、中世で人を統治しようとしたらまぁどこ行ってもざっくりこんなもんなんだろうなと人類史の真理(?)に到達したり…
などなど、です!
いやー、楽しかった!来年も休暇制度を存続させられるよう、仕事で成果出します!!
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