juripee

食べ物と音楽の話

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最近の記事

1回死んだときの話

注意 この記事は、少し怖い内容が書かれています。 私の出産体験記です。 これから出産の方、不安になりやすい方、心配性な方はなるべく閲覧しないことをオススメします。 個人情報も多く あまり知られたくないこともかいたので 有料記事とさせていただきます。

¥500
    • お父さんのステーキ

      昔、お父さんは当時は珍しいレコードBARをやっていて、カクテルやおいしい軽食も出していた。と、酔うといまだによく自慢する。特にそこで大人気メニューだった「ピザ」の話をするとお母さんがイライラし始めるほど、途方もなく原価割れしていたこだわりのピザだったらしい。 生地は薄ければ薄いほどいい トマトソースを敷いて、イタリアから取り寄せる高級なチーズを馬鹿みたいにのせる。それがうまさの秘訣、であり、赤字の秘訣。 昔からの友人もお父さんのピザはうまかった!と言うほど、相当おいしかっ

      • おばあちゃんのおにぎり

        うちのおばあちゃんは朝から着物を着て、お化粧も髪の毛もばっちりキメて毎日おじいちゃんが残した呉服屋に立つ。 85歳にしては姿勢も悪くなくて「75歳に見えるよ!」と私が言うととても喜ぶ。私たちからしたら80も70ももう見た目にはわからないから笑うのだけど、おばあちゃんは「も~~~!」と言いながら私の肩を85歳とは思えないパワーでバシバシとたたき、まんざらでもない様子で喜ぶ。 おばあちゃんは新しい物好きで、私たちがiPhoneにしたときから私も同じのが欲しいといい、今ではLI

        • ■最高峰の魚介イタリアン

          記念日に旦那が予約してくれた、1年ぶり2回目のaccaは更にアップグレードしていて頭を抱えるほどおいしい凄まじい2時間だった。 牛窓を見下ろす山の上にあるレストランは、1日3組限定の完全予約制。林冬青シェフの「地産地消のイタリアン」は最高峰の調理技術で瀬戸内の海でとれた最高の魚を最高の美味しさで楽しませてくれる。 待ちに待ったこの時間にいつもよりおしゃれをして向かったまだ明るい18時。 席に案内されるとすぐに飲み物が運ばれコースがスタートした。いつもは一斉スタートだが、

        1回死んだときの話

        ¥500

          最後の梅干し

          私の好きな食べ物の中で 「梅干し」というのは 特にこだわりのある食べ物だ。 梅干しと言っても種類が何種類もある!! はちみつ、かつお、しそ、カリカリ、ふにゃふにゃ、薄い色、真っ赤。 その中でも私は「真っっっ赤で紫蘇」の塩っ辛い田舎梅干ししか愛せないへんくつな女だ。 昔、商店街にかさいという八百屋があり、そこのおばあさんが漬けた梅干しが大きな赤い蓋の瓶に入って8000円で売っていた。その梅干しが絶品で、兄と競うようにして食べ、常に2人の口の中にはこの梅干しの種が入っていた

          最後の梅干し

          深夜の寿司

          昔住んでいた家の 大きい道路の少し向こう側に 小さなお寿司屋さんがあった。 お父さんとお母さんは私たちが寝たらこっそりと自転車に二人乗りをしてそのお寿司屋さんに月に何度か出かけていた。らしい。 小学校の高学年ぐらいから、夜、目が覚めると、お父さんとお母さんがいないことに気が付く。怖くなってお母さんに電話すると「お寿司屋さんにいるからおいで」と誘われた。なんだか夜中に外食なんて、悪いことをするみたいで、妹を起こさないようにそろりと自転車に乗って2分ほど先のお寿司屋さんに向か

          深夜の寿司

          【Hi!】ごはんの話をしよう

          自己紹介 岡山に住む人 30歳になってしまいました このnoteは 思い出のごはんの話と 思い出のお店 BGMを添えました。 楽しんで頂けたらこれ幸い 365日食べずにはいられない 強烈な思い出も 何気ない毎日も 美味しいご飯と思い出がいっぱい。 どうぞお付き合い下さい お弁当を作ってみんなに食べてもらったりするのが趣味の人です☻インスタ見てね。 どうぞよろしく

          【Hi!】ごはんの話をしよう

          メロンはかぼちゃ

          小さい頃から 食べ物への執着心が強かった私に 親戚のおじちゃんは 毎週のようにごはんに連れて行ってくれたり 美味しいものをくれたりして かわいがってくれた。 その日もおじちゃんからお母さんに電話がかかってきて「おるか?」と私に代わった。 「メロンいるか?」 当然だ。いるに決まっている。 いらんというわけがあるまい。 私は喜んでお母さんと車に乗りおじちゃんの家を目指した。玄関のドアを開けると光り輝く桐の箱がおじちゃんの横に鎮座している。 わあ~。 ズシリと重い桐の箱

          メロンはかぼちゃ

          誕生日のごちそう

          誕生日になるとお母さんは 「何が食べたい?」と聞いてくれた。 私もいつか絶対に聞きたい。 大抵の子どもであればハンバーグとか、唐揚げとかお寿司って答えるだろうか。 私は決まってタンシチューをリクエストした。 誕生日の日の朝、お母さんと一緒に 山光亭に牛タンをブロックで買いに行く。 ここのお肉は絶品で、特にコールドビーフはお正月やお盆は絶対になくてはならないうちの定番!スーパーマストメニュー。 云わば田中家はここの信者なのだ。 おおきな舌の形をした不気味な牛タンを

          誕生日のごちそう

          オムライスの衝撃

          小学校の時ぐらいから流行ってた 「プロフィール書いて!」といって 友達に好きなものや心理テストなどの質問が書かれた紙を渡してファイリングしていく雑貨屋さんに売っていた懐かしのアレ。 携帯電話とかの普及やプライバシーの問題で今はそんなのないのかもしれないけど当時私も何種類か持っていて、この前見つけて読み返したらすごく恥ずかしい気持ちと懐かしい気持ちになった。 それをある日、当時高校生の兄の部屋を掃除中のお母さんが見つけたのである。クラスの女の子からわたされたのだろう。私の部

          オムライスの衝撃

          お魚を食べた日々

          おじいちゃんとの思い出。 母方の実家はおじいちゃんが一代で築いた 地元じゃ数少ない老舗の呉服屋。 おじいちゃんは私が生まれる前から糖尿病を患っていて私が生まれてからはだんだん目が見えなくなり、私が物心ついたころには全く見えていませんでした。 おじいちゃんの日課は朝の散歩。 毎日おばあちゃんとふたり、手をつないで朝6時ごろから一キロほど離れた私たちの住む家を目指します。 散歩の途中で必ず、腰の曲がったおばあさんが台車をひいて売っている昔ながらの魚屋で、その日おすすめ

          お魚を食べた日々