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フランス留学前日にスマホが動かなくなった [前編]

こんにちは。ボーカリストのみたじゅりです。2023年秋よりパリでジャズの勉強をしています。

初めての海外暮らし、楽しいこともままならないことも沢山あり、なんらかの形で記録しておきたいなあと最近はYouTubeにVlogを投稿しています。

(チャンネル登録&いいね!していただけたら小躍りして喜びます)

さて今回Vlogではなく、文章で残しておきたいことがあったのでnoteを立ち上げました。これ以降ほかの投稿ができるかは今のところ不明ですが、よろしければぜひお付き合いください。

文章で残しておきたいこと。何かというと、留学生活スタートとほぼ同時に起きたスマホにまつわるひと騒動ですどこのSIMを買うべきか、日本の電話番号は残すか否か、スマホは1台でいいのか2台持ちか…など、海外生活にあたって検討が必要なスマホ関連の事項ってそもそも色々ありますよね。

しかも日本で暮らしている時には想定もしないようなことなので情報のリサーチが難しい。私も先人のブログを読み漁ったりして色々調べ回ったのですがそれでもよくわからず手探りだったのと、そこに個人的なアンラッキーが加わって結果的にメチャクチャすったもんだしたので記念に(?)残しておくことにしました。ちなみに、これから海外に行かれる方々に役立つ情報かというとアンラッキーで雁字搦めになった結果発生した「(本来はしなくていいはずの)トラブル対応」がそこかしこに散らばる体験記なので、あくまでもいち個人の経験として読んでもらえたらいいかなと思います。(とはいえ多少はヒントになることもあるはず…)


渡仏前日にスマホが謎の急逝

そんなことあるかねという感じですが、いよいよ明日からフランス!荷造りもほぼ完了!あとは飛行機に乗るだけ!と鼻息荒くしていた渡航前日、昼過ぎに突然スマホがブラックアウト、一切の反応を示さなくなりました。

床に落としてもいなければ叩きつけてもいないし(まあ過去には何度か落としたことあるけど…)水没だってさせたことないのに。なぜなになんで。何度再起動を試みても反応が一切返ってこず、ひとり静かに絶望の淵へと叩き落とされた留学生活-1日目。

当時使ってたのがGoogle Pixelだったのも痛かった。Google Pixelは申し込みから一貫してオンライン対応のため実店舗が存在せず(電話窓口もなかったはず)、おかげで不具合対応にはある程度時間がかかるんですよね(過去にも経験あり)。翌日始発で空港へ向かい飛行機に乗る人間にはとても厳しい状況。こういう時、直接相談できる実店舗のApple StoreがあるiPhoneっていいよね。。。

策を練ろうと頭を働かせてはみたもののアイデアもなく、結局何ひとつ事態を変えられないまま友人との渡仏前ラスト茶会へいそいそ出かけました。今思えば自分でも「その状況でよく行ったね」と思いますが、だってずっと行きたかったカフェで大好きな友だちとお喋りしたかったんだもん(ちなみに店までの道中友人に一切連絡ができなかなったのでちょっと心配されたし、着いて事情を説明したら「えっここでのんびりしてて大丈夫?一緒に修理屋さん探そうか?」と言われた)。

渡仏前最後の甘いもの。上品で滑らかなチーズケーキだった

あと「ワンチャン恋人のスマホ貸してもらえるかも」説に心の片隅で賭けてたのも、謎に余裕かましてた一因ではあります。全力他力本願でごめん。実は渡仏初日から2週間ほど恋人もフランスへ同行してくれることになっており(私の新生活がある程度整うまで保護者のごとく手伝い見届けて帰っていった)その彼が現在使用しているiPhoneの他に以前「新しいiPhoneを買うまでの繋ぎ」と称して使っていたAndroidスマホを持っていたことをパニックの最中に思い出していたのです。

代替機(とガジェットに強い恋人)があればきっとなんとかなる。我ながらはた迷惑すぎるポジティヴシンキングに背中を押されながら、友人との時間を楽しみ、帰宅。別途外出していた恋人も遅れて帰宅し、事情を説明したところ私の願いどおりAndroidスマホを貸してくださいました、ありがとう神(というか本人曰く「貸したのではなくあげた」そうで、大神様である)。

よかれと思い導入したeSIMに苦しめられる

新しいスマホは手に入れた。しかしここである問題が立ちはだかりました。それは、電話番号(SIM)の移行

新しいスマホがあるならカードを差し替えたらいい話では?と思うじゃないですか。ところがどっこい、日本脱出にあたっての諸準備でそれまで使っていたSIMカード(物理)をeSIMに切り替える手続きを2週間前にしたばかりだったのです。

eSIMとは「Embedded SIM(埋め込み式のSIM)」の略称で、スマホに内蔵されているSIMのこと。つまりいわゆる物理的なSIMが不要になるので、たとえば手持ちのスマホが「デュアルSIM」対応機種であれば、1つを物理のSIMに、もう1つをeSIMに設定して1台で2枚のSIMを所有できる。らしい。この辺りは正直疎いので、気になる方はぜひ正しい情報をご自身で検索されてみてください。ようはeSIMのおかげで、スマホ2台持ちせずとも1台で番号を2つ持てるというわけですね。便利な時代。

ところがこの便利さが最悪のタイミングで裏目に出ました。ウンともスンとも言わなくなったスマホのなかに埋め込まれた私のeSIM。物理のカードがない以上、取り出しようもないわけで。

そもそも私がeSIMを選んだのは、日本の番号を残しておきたかったから。
正直はじめは頭にもなかった選択肢で、だって使わないのに月額かかるんでしょ?一時帰国中に使うとしても短期なら都度Wi-Fiつないでどうにか凌げそうじゃない?と雑に考えていたのですが、事前のリサーチで先人たちの多くが口にしていたのが「日本の電話番号、海外生活でもあなたが思っている以上に必要になりますよ」というお言葉。当時具体的なイメージは沸いていなかったものの、経験のない私の勘より先人の経験談のほうがどう考えても信用できるので番号を残す方法を検討した結果、eSIM導入に至ったのでした。

電話番号を残しておくために導入したeSIM。それがまさか、トラブル脱却を邪魔する足枷になるとは……。ちなみに先人たちのお言葉が正しかったことはのちに嫌というほど痛感する羽目になります。

気づけば本人確認ができない身分になっていた

さて、ここで勘のいい方であれば思うかもしれません。「いやeSIMでも別のスマホに移行する手続きはできるでしょ?」と。ところがどっこい(再)、当時の私には移行を申し込むために必要な本人確認をする術がなかったのです。

一度発行したeSIMを何らかの理由で再発行する場合、当時契約していたmineoではSMS認証またはオンライン本人確認(eKYC)が必要でした。「いやだからSMS認証できるスマホ(SIM)がないんじゃ…!」と叫び出したい気持ちをぐっとこらえ確認したところ、本人確認に有効な書類は以下3点。

・運転免許証
・個人番号カード
・在留カード

日本で暮らしてる多くの方にとっては比較的ハードルの低い書類(というかSMS認証できるならそれで十分)だと思いますが、当時の私は海外移住にあたりすでに住民票を抜いており、その際マイナンバーカードを役所に返却していた(というか無効にするためにカードに穴を開けられた)ため提示できるものが何もありませんでした。間が悪いオブザイヤー2023。

マイナンバーカードを返す時に「あれ私これから身分証使うことないんだっけ」と一瞬不安が頭をよぎりはしたのですが、役所の方から「パスポートがあればおおよその場合は大丈夫かとは思いますが…」と言われ納得しちゃったんですよね。いやだってパスポート=最強の身分証だと思うじゃん???まさかパスポートが本人確認に使えないシーンがあるなんて想像もしていませんでした。

ということでPixelに眠ったeSIMを救い出す手段が見つからないまま、渡仏の朝を迎えることに。八方塞がりってこのことかなあと思いつつ、まあ、とりあえずフランス……行くか……

ということで、後編に続きます!

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冒頭でも紹介したYouTubeでは「ジャズ修行僧」と称して練習動画や、たまにライブ動画もあげています。2月に一時帰国した際にベースと歌のデュオ「レスリエ」を結成したのでそちらの活動報告も今後随時行っていく予定。 Vlog共々、少しでもご興味持っていただけた方はぜひチャンネル登録して見守っていただけたらうれしいです!


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