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エピソード大喜利#101 お題:ノロノロ台風、ノロノロの本当の理由は?

台風10号こと「ノロノロ台風」が日本列島に猛威を振るっている。
最強クラスの暴風雨を伴っていたとしても一瞬で駆け抜けてくれたら事態はもっとマシだったかもしれない。
今回のノロノロ台風の特徴はその名の通りノロノロ。
その影響で日本全国、広範囲に渡って影響を及ぼしていた。
ニュース番組によって紹介の仕方はまちまちだが、自転車とスピードが一緒、徒歩と同じ速さなど色んな言葉でノロノロ具合を紹介していた。

過去に類を見ない破壊力を持ちながら、ゆっくり日本列島を通過しているという事で、連日ニュース番組では多くの時間を割いて台風関連の情報を伝えていた。
台風が猛威を振るう最前線に飛んだ記者たちは合羽を着て全身ビチョビチョに濡らしながら、その破壊力を体を張って示していた。

なかなか日本列島を抜けてくれない台風にシビレを切らした気象予報士たちは集まり、ノロノロの理由を探る会議を開いた。

A「気流の影響でこのスピードになってしまったと思います」
B「海水の温度が例年よりも高く、その影響でこのスピードなんだと思います」
C「台風が巨大になり過ぎて、体積も増え、それで動きが遅くなったんだと思います」
様々な角度から色んな意見が飛び交い、ノロノロの要因を探っていく。

その時、気象予報士界の生き字引と呼ばれる長老の様な見た目の気象予報士が口を開いた。
『今回の台風10号の経路をよ〜く見てみろ。まずは屋久島。そこから長崎の旧グラバー住宅。天草の﨑津集落を経由してから官営八幡製鐵所を見てから広島の原爆ドーム。おそらくここから姫路城を通過して京都、奈良に行くぞ』

そうノロノロ台風こと台風10号は、日本の世界遺産を巡って進んでいたのだった。

夏休みを楽しみにしていた家族を襲ったノロノロ台風。
実は台風は世界遺産を巡り、夏休みをエンジョイしていた。
天気図を見てみると台風の目が笑っている様にも見える。


ひとり~の小さな手~♬なにもできないけど~♬それでもみんなの手と手を合わせれば♬何かできる♪何かできる♪