【題名】読まれたくて、ズルいタイトルにしちゃう!?
タイトルは大事ですね。
センスがあるなと思うのは、
フランスの作家、サガンです。
「悲しみよ、こんにちは」
「プラームスはお好き?」
日本の作家でいちばん上手いのは、
伊坂幸太郎ではないかしら?
「逆ソクラテス」
「アヒルと鴨のコインロッカー」
「陽気なギャングが地球を回す」
「死神の浮力」
「夜の国のクーパー」
「オー!ファーザー」
「フィッシュストーリー」
どれも、作品の文字から、
ワクワクドキドキさせてくれる。
この伊坂幸太郎に言わせると、
現代文学では、
大江健三郎がまた上手いらしい。
「死者の奢り」
「万延元年のフットボール」
「同時代ゲーム」
「人生の親戚」
「レインツリーを聴く女たち」
「懐かしい年への手紙」
「見る前に跳べ」
「さよなら、私の本よ」
大江健三郎のタイトルも、
それだけ見たら、
村上春樹っぽくもある。
ただ、大江健三郎は
作品自体が硬いし、
テーマも複雑すぎて、
共感したり、わくわくする
設定とはいいがたい。
だからといって、
どちらかいいとか、
優劣がつく話ではないですね。
伊坂幸太郎と
大江健三郎と
村上春樹は、
ページをめくると、
なにやら、死の匂いが
醸し出されるという共通点がある、
そんな風に見えるのは
私だけではないですよね?
また、大江健三郎と村上春樹は
作品の中で性に向けられる比重が高い。
伊坂幸太郎さんは、どうも、
性の匂いはどうもしないか…。
小説や論考やエッセイは、
大事なのは、
死と性と神とバイオレンスが
しっかり取り上げられてたら
名作になるはずですね。
さて。
自分は記事を書く時、
タイトル点付けに、毎回、悩む。
投稿してから10分後、
気になってタイトルを変えてしまう。
20分後にはまた、気になって
タイトルを更に変える時もある(汗)。
書き上げたばかりでは、
記事のラストの結論を
タイトルにしてしまう。
でも、改めて俯瞰して読むと、
それは単なるネタばれになる。
だから、
全体にかかるタイトルにしようと、
「なぜ◎◎な人はダメなのか」
「○○をしてる人は成長する」
みたいな、
最初から結論ありきで、
しかも、読者を脅すような
タイトルをつけがちになる。
これは、狡猾で脅迫的なやり口です。
反知性的とも言えるでしょう。
正直、そうした本は
実際、ビジネス書や自己啓発書で
そうした狡猾で脅しの効いた
タイトルが多いです。
ちょっと胡散臭いなあ(笑)。
でも、お金や健康や美ボディを
ほしければ、こうしなさいという
決めつけは、読者に刺さるらしく、
そんな本が売れるんですが、
そんな本を書く著者は
たいてい、視野が狭いから、
ためにはなるけど、
読む側は、書いた人への尊敬心は
浮かんで来ない、
でも、売れるから、
せこい本ばかり世に溢れてしまう。
これは読者側も、
狡猾なアピールで脅迫されないと
2000円近い本は買えない?という
経済感覚があるからでしょう。
最近、見た本では、
メインタイトルは
「新宗教 戦後政争史」
オビのコピーは、
「新宗教はなぜ
政治に深く入りこむのか?」。
タイトルがそっけない。
これは宗教と政治にまつわる
テーマについて、
宗教学者が書いた朝日新書です。
これは、私なら反対にしますね。
タイトルは「なぜ新宗教は政治に…」
それから、
本の副題、サブタイトルは、
「新宗教 戦後政争史」に
したほうがよかったのでは?と。
でも、それはいかにも今時な、
品のない、タイトルの付け方を
私もしてしまってるんだなあと。
タイトルはいつになっても難しい。
ただ、決めつけたタイトル付け、
狡猾なタイトル付け、
脅迫的なタイトル付けだけは
このnoteではしまい、と。。。
ただ、つい、たくさん
読んで欲しいと願う煩悩に
頭を支配されていると、
つい、狡猾なタイトルに
しちゃうんですよね?
「○○なタイトルほどよくバズる」
といったふうな???(笑)
やれやれ。
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