人としての弱さを学べた2023年。

昨日書いたnoteが結構真面目な感じにZeroPlusの5年間を振り返った感じになったので、今度は個人的な2023年の振り返りです。

2023年を一言で表すなら。「迷走」って感じでした。

まず、キングボンビーに大ダメージを与えられた直後くらいの状態で始まったのが今年です。
人生最悪の2022年はこちら

2023年に入ったら心機一転、ポジティブに頑張っていくつもりではありましたが、頑張っているつもりでもありましたが、やはり自分の中で何かが変わってしまっていたんだな、というのが振り返りです。

常に自分のエゴを向ける方向性を誤っていました。
今年の前半は精神的に、とにかくずっとぼーっとしているような感じだったと思います。
そもそも今までの人生において、僕はあまり「自分のために」という行動原理がなく、常に誰か、もしくは何かのために、が自分のエゴでした。それが全くなくなり、何のために何をしているのかがわからなくなった。
その中でメンバーからの信頼に傷をつけたりもしたこともありました。

年始から年末にかけて、失った信頼と、自分の弱さと向き合った上で正気を取り戻していったのが今年ですね。

この記事を読む人には、
普段偉そうに塾長を名乗っていても、ベンチャーの創業者でも、所詮こんなレベルで悩むんだ、というリアルと、人の成長の過程を届けられればいいのかなと思います。

先にあえてメッセージを述べておくと「自分の感情に真に向き合い、その感情に従うことが最も健康的な生き方である。」ということです。


今までの歩みが負の方向に作用した。

そもそも今の僕を見てみんながどういう印象を抱くかわかりませんが、僕は元来、目立ちたがりです。承認欲求は強く、特定のグループの中で人の前に立っていることに快感を覚えるタイプの人間です。
でもTOMAPを立ち上げてから、自ら裏方に回っていったのも事実です。立ち上げてから半年、僕たちは「会社経営していく上でバックオフィス(経理とか労務とか)って必要じゃね?」って気づきました。何度も言いますが僕たちは素人大学生だったのでそんな常識すらも知らなかったのです。本当にアホなので真似しないでください。

当時のメンバーを見渡した時、直感的に自分がやるべきだと判断しました。
当然僕は事務的作業とか、ミスっちゃいけない緻密な作業とか、そういうのは無理なんです。今だから言えますが、取引先に10万円振り込む時に間違えて+1桁振り込んだことあります。やばいよね。
それでも、そんな嘘みたいなレベルの俺以外に適任がいなかったのが当時のTOMAP。笑

そこから、会社のフェイズに合わせて色々な仕事ができてきたりしましたが、自然と基本的に目立たないような仕事は率先してやるようになりました。また、顧客や取引先、社内でのトラブルにも基本的に対応するようになり、自分でも「自分は裏方で会社を支えるんだ。他の人がやりたがらないようなことをやるんだ。」と思うようになりました。


注釈しておきますが、バックオフィスは営業ほどイケイケではないものの、必ずしも「裏方」ではないです。バックオフィスが会社を押し上げる事例もたくさんあるし、僕の師匠も「もっとバックオフィスがしっかりしたらTOMAPはもっと伸びる」って言ってくれてます。今年本格的に、基本的な業務は後任に任せた結果、バックオフィスはさらに機能を増やし、TOMAPの経営は180度変わりました。


でもTOMAPは立ち上げからしばらく、営業色の強い企業だったからこそ、僕は「裏方」と捉えて従事していました。

いつからか、僕は人から「どんなことをしていきたいんですか?」という問いに対して、即答できなくなっていました。
当然MISSIONの体現や、会社を成長させていくこと、これらは当たり前に思っていました。
でも「自分個人として」や、「具体的にどんなことがしたいのか」はありませんでした。だし、それでもいいと思っていた。それが僕の在り方だと。

実際、正解はないので、それはそれで在り方だったのかもしれない。
でも僕は今年の前半、ついに自分の中の内発的動機が弱くなってきていることに気づきました。こんなことは会社で大きな責任を背負っている立場として、ここに書くのですら億劫です。
あえて記すのは、この過ちは繰り返しうるものだからです。自身への戒めでもあります。

今までのスタンスが原因で、僕は全ての部署、全てのレイヤーの仕事をしていました。だから自分で悩んでいることを自覚しつつも、現実は忙しく、こなすのに必死でした。

そしてこの問題は僕だけではなく、幹部メンバー5人にも伝播していました。もしくはそれぞれが別の背景から、全員の当事者意識が何となく、薄れていたように感じたのが9月。


気づかせてくれたのは仲間。ありがとう。

僕の意識が強く変わったのは、いつもZeroPlusを一緒に切り盛りしてくれてるメンバーの陸、そして最年少幹部であった穂積とのサシ飲みでした。

10月のとある日の仕事後、陸とサシ飲みにいったとき、お叱りを受けました。笑 幹部メンバーは今ちゃんと会社を成長させているんですか、と。答えられませんでした。いやむしろ、「いいえ」に近い答えをイメージしました。ひたすら不甲斐なさを感じました。
会社の成長に、コアメンバーがついていってない。認識が揃ってない。当事者意識がない。なんとなく違和感を持っていたものが、より言語化され、焦りになり、変化の必要があると強く思いました。

陸との飲みの後、そのまま穂積に電話して穂積が珍しく飲みに付き合ってくれることになりました。穂積とは家が近いのですが、正直飲みの誘いは断られると思いましたが、僕の口調から何かを感じたのか、了承してくれたので穂積の最寄り駅まで移動して飲み始めました。
ちなみにその日はカラオケに朝まで行きました。笑 マジ草

実は穂積は幹部メンバーの中でも、創業期からいたメンバーではなく、高校卒業時に営業のインターンを始め、そこから爆速で昇進し、幹部メンバーにアサインされたのです。会社においても最も執行責任を負っているのは穂積だったので、その彼が今の状況をどう思っているのか色々話しました。

言われた中で最も刺さったのは「僕は順也さんが経営の中心にいないなら、僕もいられないと思います。トムさんと創業したのはあくまで順也さんだし、2人の関係こそがTOMAPの成長の鍵だから。」という言葉。なんか色々思い出しました。「あー、俺創業者だったなぁ」と。大学生の時に創業して、トムと一緒にいろんな人を巻き込んでここにいる。なのにその責任を果たさず、最年少の穂積に負担をかけてしまっていることがまたも不甲斐ないと感じました。でも同時に、「やりたいようにやっていい立場なんだな」とも思い直しました。めっちゃ心が晴れた気がします。

自分たちのやりたいことにたくさんの人を巻き込んできたんだから、これからも俺らが中心でやりたいことを推し進めていくことこそが課せられた責任である、と再認識できました。

後日、トムと実に6年ぶりにサシで飲みに行きました。仲が悪かったとかではなく、コミュニケーションをずっと取っていたので必要と感じていなかっただけです。笑
改めて、互いに腹を割って話し、それぞれの弱みに向き合い、果たすべき責任を約束しました。

また、幹部での飲みも経て、改めて全員の認識、立ち位置、責任、意識を確認し、「ああ、そもそもこのチームって強いよな」っていうのも思い出せました。

そこからは一気にTOMAPが動き始めたように感じます。

会社の中で分断されて中途半端になってしまいそうだった事柄を全て、幹部全員が当事者意識を持って進め、心なしか会社が活気付いたようにも思います。
少なくとも、僕は今までの業務に加えて更なる責任を負ったりもしたので、今まで以上に時間が取れなくなったものの、前向きなコミュニケーションが誰とでも取れるような状態になったことにより。自部署の雰囲気や動きはかなり改善されたと思います。

同時にたくさん自分の能力的な壁にもぶつかりまくっているため、しんどさもありますが、今年の前半と違い、「1人じゃない」というのはだいぶ気持ちが楽になります。
第2創業期である6期目、僕はそろそろ「やりたいようにやる」を爆発させていきたいと思います。自分がやりたい方向に進んだ後ろには道ができて、みんなが通れるようになる。その力が自分に、TOMAPというチームにあることを信じています。

不甲斐なさとかっこよさが95:5の割合である僕ですが、来年は92:8くらいにはしていきたいと思っていますので、皆様引き続きよろしくお願いいたします。


みんなへ


自分の弱さがわからない人、自分の弱さが辛い人、相談待ってます。
「この世の不利益は全て当人の能力不足」
これは僕の好きな言葉です。東京喰種に出てきた言葉ですが、中学校の時からなぜか刺さってます。

自分が本当に何を望んでいるのかに向き合う。
それが達成されてない原因にある自分の弱みを認識し、どう埋めるかを一緒に考えていけたらと思います。

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