見出し画像

ホスト遊びをして借金していた祖母

3歳の頃から7歳位まで、祖母と義理の祖父に育ててもらったことがある。
祖母は母親の母親である
祖母は4回位結婚をしていて、実の祖父とは確か3回目の結婚だったと思う。
義理の祖父は近くのアパートに住んでいて、私の家に行ったり来たりしていた


私の覚えている祖母の印象は、タバコが大好きで、酒は飲まず、クリクリのおばちゃんパーマでがっしり体型、よくサウナに行っていた。


そんなそぼとの思い出の一つは、私が4歳位の時に夜中に寝床で1人で泣きわめいていた
泣けど叫べど誰も来ず、さらに部屋にあった絵も怖くて寝床からも出れず
やっと祖母が帰ってきて、「ごめんね」と慌ただしく言われたのを覚えているが、この時も私を1人置いてサウナに行っていたのであろう

そんな祖母でも、祖母なりに私を可愛がってくれた
かなりの遊び人だったみたいだが、虐待を受けたこともなくよく福富町のレディース専門のサウナに連れて行ってもらった
大人になった今となってはー勘ぐらさせてもらえば、私の事を可愛がっておけば家に置いてもらえるとの打算もあったのだろうが、そう考えるのは野暮というもの

母親は祖母とすごした昔の事を語りたがらないが、祖母の事を箇条書きにすると

・祖母も昔は芸者していた(よく三味線のお師匠さんの所に行っていた)

・幼い母親を連れて色々な男の所を渡り歩く

・暴力団の幹部に「娘を嫁にしてやってくれ」とせがむ(自分の妹みたいだからダメだと断られた)

・人にお金を借りるのが天才的に上手い(母親が借金の肩代わり)

・昔は美人で宝塚みたいな所に入団(「入団する為にはオニギリを持ったままバク転しなければいけない」と言っていたが、そんなことは無理なので母親のかんちがいであろう。多分でんぐり返しかな)

・昔あるある兄弟が多く食べていくのに精一杯

・泳ぎが上手く河童で、何人か溺れている人を助けた(溺れている人を助けるコツは髪の毛を掴むと良い。なぜならば溺れている人は必死でしがみついてきて二次災害の恐れがああるため)

・ホスト遊びを借金するまで通う

・ギャンブル、酒はやらないが、ヘビースモーカー(私は小児喘息持ちだがそれでもパカスカタバコを吸っていた。医者からはお孫さんのためにもやめましょうと言われている)

箇条書きにするとこんなところ
今時の毒親に比べればマシな方だと思うが、語りたがらないとこをみると色々と非道な事もあったのだと思う
父親にはある程度身の上話しをしたみたいで、母親曰く「そんな人生なら一冊の本になって売れる」と言われたらしいが、戦争体験者と同じで言いたくないのであろう

そんな祖母と小学2年生くらいまで一緒に暮らしていたが、色々な所に借金しまくり母親に出て行ってくれと言われてもでていかず埒があかなかった。
その時に母親が通っていた日蓮宗の坊さんに話したら、何かをしたみたい(祈祷?)
あれだけ言っても出て行かなかった祖母が「家を出ていきます」と言い本当に出ていってしまった(それから母親はその坊さんを信じて、よく人生相談するようになった。余談だがラジオに出ていてよく当たる有名なお坊さんだった。)

時はすぎ、高校二年生の頃に家に帰ったら祖母が知り合いのおばさんと母親と共にいた
祖母は口には出さなかったが「大きくなったわね」という表情をして私の手を握った

知り合いのおばさんが、祖母に頼まれたのかなんだか知らないが母親との仲を取り持ちたかったみたい
でも母親からしたらいい迷惑だったみたいで一緒に暮らすのは破談
おばさんと一緒に帰っていった
その日の夜の母親の寂しいような怒っているようななんとも言えない表情が忘れられない
きっと思い出したくない過去を思い出してしまったのかもしれない

祖母と会ったのはそれが最後
自分が38才くらいの時に亡くなった
祖母の実家近くの栃木県で誰かの世話になりながら一人で亡くなった
晩年には母親の事を「申し訳ない事をした」とずっとずっと謝っていたと

母親はそんな祖母のために簡単ではあるが葬儀もして墓にも入れてやった
漫画で見たのだが、憎んでいる人の墓の面倒までみるのは、そこまでやらないと死んだと納得できないかららしい

死んだと聞いたけどどこかで生きているのではないか?
不安で眠れなくなるかもだが、焼却炉でお骨にして墓まで入れれば納得して枕を高くして眠れると

母親の気持ちはわからないが、私としては「死んだら皆ホトケ。ホトケほっとけ」で、過去もクソもなく恨みあれど墓の面倒までみた母親が偉いと思った

実はこんな祖母と小学2年生くらいまで義理の祖父と暮らしていてその後母親と暮らすようになるのだが、正直祖母と暮らしていた方が良かったとずっと思っている

そんな理由をこれから書いていくが、まずは自分の小学2年生くらいまでの話しを次回書こうと思う

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?