自宅にある本のタイトルで「しりとり」をしてみたら、えらく続いてしまった話
GWだし、くだらないことをしたい。
唐突にそう思った僕は、ひらめきました。
そうだ、家にある本で「しりとり」をしよう!
なんでしりとりなのかって?
そこに理由なんてありません。いろんな現実から全力で逃避し、なんの生産性もない無駄な時間を過ごしたい。それこそが休日ってもんじゃあないですか!
そんなわけでブックしりとりです。
ルールはいたって簡単。
どこまでいけるかわかりませんが、さっそくスタートしましょう。
スタートの一冊に悩みましたが、SF好きの僕らしく、『三体』から。
次は「い」ですね。
「い」がありそうで案外少なく、けっこう探しました。
あれ、二冊目で終了? そっとスタートの本を変えるか?
そう思っていたら見つけましたよ。
『イグアナの娘』
萩尾先生~!
次は「め」
「め」もね、なかなか難しかったんですが、見つけました。
『メトロポリス』
偶然なんですが、萩尾さんが帯文ですね。うわ~、こういう本の繋がりぞくぞくする。
次は「す」
はい見つけました~
『スラップスティック』
ヴォネガットはね~、僕の中で神の一人ですね。
「く」
SFの流れでしたが、ここでジャンルを飛びます。
今村さんの『くらまし屋稼業』
「う」ですね。
「う」と言えばさ!
もうそりゃあ宇宙船じゃん!?
というわけで、これを出しておくしかない
『ウは宇宙船のウ』
もう一回「う」です。
でもさ、「う」と言えば、宇宙じゃん!?
はい、もっかいやっときます。
『ウは宇宙ヤバイのウ!』
またまた「う」
そろそろ「う」から抜けたいので、
『うつヌケ』
ちょっとうまいこと言いました。
「け」です
「け」がわりと悩んで、意外とない…?と思っていたら見つけました。
『剣客商売』
「い」です
「い」は二冊目で苦労したので、もうないかな~? いや、ありました。
『一万年の午後』
SFのアンソロジーですね。
「ご」
「ご」だと『ゴールデンスランバー』とかあればよかったんですが、本棚に見当たらなかったのでこれ。
『ゴールドサンセット』
次は「と」です。
「と」、見つけました。
『とうに夜半を過ぎて』
ヴォネガットも神ですが、ブラッドベリも神です。『火星年代記』は永遠のバイブルです。ラストの余韻がね~、もうすばらしいよね~。
はい、「て」
美しいタイトル続きですね。
『天の光はすべて星』
名SFに名タイトルありです。
「し」
「し」も地味に難しいなあと探していたら見つけました。
筒井大先生の『笑犬楼の知恵』
筒井先生は神を超越したゴッドオブゴッドです。僕の血肉は筒井康隆でできていると言っても過言ではありません。
さあ、「え」です。
ていうか、案外続くもんですね。
おっと、ここでラテンアメリカ登場です。
マルケスの『エレンディラ』
そういえば『百年の孤独』が文庫化だそうですね。買わなければ。
はい、「ら」です。
「ら」あるかな、あるかな……
『落語ワンダーランド』
ムック本ですね。
「ど」
ちょっと固めの本です。
『ドーナツ経済』
「い」
ここで絵本が登場です。
『いるのいないの』
京極さんが文を書いていて、ガチで怖いやつですね。
「の」です
「の」と言えばさ。やっぱこれでしょ。
『ノルウェイの森』
「り」です
「り」からチャンドラーの『リトル・シスター』
これ、春樹訳バージョンなんですよ。ノルウェイの森からの流れが熱いですね。
そして思ったより続くな。ちょっと飽きてきたな……。
「た」
「た」はこの名作を。
「たんぽぽのお酒! たんぽぽのお酒! たんぽぽのお酒!」
そうです『たんぽぽのお酒』です。これもタイトルがいい……
「け」
突然ジャンルが飛びました。
『経営戦略見るだけノート』
「と」です。
児童文庫で見つけました。
『トムは真夜中の庭で』
「で」
「で」はあると思った。
『ディアスポラ』
「ら」にいきましょう
『ラプソディ・イン・ブラック』
これはちょっとレアなサンリオSF文庫ですね。地味に集めてます。
「く」
『くらしのアナキズム』
「む」です
『村上春樹を読みつくす』
春樹の登場率高いですね。
「す」です
見つけました。
雑誌の『スイッチ』
正直、だいぶ飽きてきてます。
でも続いちゃうからやめられない。
無理に終わらせるのはプライドに関わるので、続けられる限り続けます。
そろそろ続かなくてもええんやで
「ち」
とか言ってても繋がっちゃうんだよな~。我が家の本棚すごくない?
『超動く家にて』
「て」
『停電の夜に』
「に」です
『日本社会のしくみ』
うわー、まだまだ続くぞ
「み」
あるか?
『身代わり忠臣蔵』
くっ……あらゆる頭文字の本がそろっている本棚が恨めしい……
もうこの時点で2時間以上が経っています。
無駄な時間を過ごしたいとは言ったが、本当に何をやっているんだろう。
もはや自分との戦いです。
「ら」
『ラルフ124C 41+』
見つけてしまった自分が恨めしいなあ。これはハヤカワの金背ですね。コレクションの一冊です。
最期は「プラス」と読むので、次は「す」
『須賀敦子の旅路』
「じ」です
『人類よさらば』
ふたたび筒井さん登場です。
「ば」ってあるのか?
あるんかーい
『バブリング創世記』
みたび筒井さんです。
「き」ですね。
『きげんのいいリス』
そろそろ……終わりたいなあ……。終わってくれないかなあ……
「す」、ありそう……
あるよね。
『スノウ・クラッシュ』
「ゆ」はあるの知ってるな~、くそー!
そう、「ゆ」と言えば『ユービック』ですよね。
はい、「く」行ってみよう。あるんでしょ、どうせ!(逆ギレ)
『クララとお日さま』
なるほどな~。
「ま」は難しそうだけど、どうかな…
『ママ・グランデの葬儀』
そうか、ママか……。今回使ってないけど、ヤッフェの『ママは何でも知っている』も本棚にありましたね。
次は「ぎ」
「ぎ」は難しくない? これは無理じゃない?(わくわく)
『銀河は砂粒のごとく』
あ~、銀河ね。
ウチいっぱいありましたわ……
銀英伝もあるもんな……
「く」
『苦海浄土』
「ど」です
「ど」のタイトルが!!!
これ一冊しかなかった!!!!
しかも最後が「ん」で終わる!!!!
なにこの完璧な終わりかた。
しかも僕の愛するアルフィーの自伝マンガじゃないですか。劇的過ぎて泣けてきた……(この時点で3時間が経過している)
そういうわけで、最後の一冊は『ドリームジェネレーション』
はい、そういうわけで、なんと44冊も「しりとり」ができてしまいました。
軽い気持ちではじめたブックしりとりがこんなに続くと思っておらず、正直途中から「なにをやってるんだろう」という気持ちでやってましたが、最後に愛するアルフィーの漫画で「ん」を迎えられたのは超気持ち良かったですね。
ちなみに、一人で本のしりとりをしてたことを妻に話したら「なにそれ面白そうじゃん」となり、酒を飲みながら再び「しりとり」をすることになりました。
誰かと一緒にやると「あった!」とか盛り上がるので、おススメです。でもやっぱり意外と続いてしまい、終盤はちょっと飽きます。
「そういえばこんな本あったな~」とか、家にある本の再確認にもなるので、無為な休日を過ごしたいかたはぜひチャレンジしてみてください。
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