想像力〜SNS社会で思うこと〜

我々の生活インフラとも言えるSNS。
私自身、良い出会いもたくさんありました。多くの素晴らしい情報も入ってきます。とてもありがたいサービスと裏腹に、思うことはたくさんあるのも事実です。

AIはに仕事を奪われるって本当?

少し違った話をします。「シンギュラリティ」こんな言葉を聞いたことはないでしょうか。これは、AIが人間の知能指数を超える、という現象のことです。2040年くらいに来るとも言われています。AIが感情を持つ。といった話も聞いたことがある人は多いと思います。まずはじめに言っておくと、AIに仕事を奪われるか、この問いに対する私の解答は「そういった仕事もある」です。「なに当たり前のこと言ってるんだ!」と思う方もいらっしゃると思います。少しAIについて考えながらこの問いを細分化していきたいと思います。

AIにできること

AIに興味があったので、AIについて少し調べたことがあります。詳細はだいぶ省きますが、そこで行き着いた私の答えは「AIはプログラムされたこと、教えられたことは間違いないく正確にできる」ということです。これを前提として、ここで最初の問いに戻りましょう。教えればできること、正解があるモノに関してはAI化した方が効率がいいということです。そのような仕事はAI化されていくだろう。なので、私はこの問いに関して「そうのような仕事もある」といった表現をしました。

素晴らしく優秀なAIですが、同時にAIは教える対象によって伝え方を変えることはできない、ということも頭に入れておいてください。

AIは感情を持つのか

この問いに対する私の考えは感情の定義がだきない限り「現段階ではNo」です。

そもそも、AIに感情はプログラムすることができるのか、感情を教えることができるのか。これがここでの最大の問いです。

皆さん、感情というモノは「合理的なもではなく正解がない」と日々の生活でしばしば感じることはないでしょうか。

僕はサッカーが大好きです。サッカーを見ると嬉しかったり、楽しい気持ちになります。しかし、この感情は全ての人間に共通するモノではない。というとわかりやすいでしょうか。

このように人それぞれ感じ方は違うので、1つの事象に対しても人間の感情は定義できないものなのです。

教えられたことはピカイチに応答できるAIですが、感情の変遷、感情に対して臨機応変な対応をとることは、人間の感情の定義がされない限り、現段階ではできないというのもまた1つの事実なのです。

人間とAI

ここまで読んでいただいた方には人間とAIの大きな違いをわかっていただけたでしょうか。私はこれを一言で「想像力」だと言えると思います

AIにできないことの1つとして、教える対象によって伝え方を変えることはできない。と前述しました。これは想像できないからです。この人には、このような伝え方をすればわかってくれるかな、と人間は想像できますよね。しかし、AIにはこれができないのです。

私たちは人間としてこの世に生まれました。石を投げられれば痛いことを知っている。→石を投げろと言われた。→でも石を投げるのはやめようかな。というのを判断することは容易だと思います。

しかし、AIは違います。石を投げられれば痛いことを知っている。→石を投げろと言われた。→石を投げる。こう言ったロジックになるのです。

また別の例で考えると、部活で顧問の先生に帰れ!と言われた、帰るなってことと解釈できるのが人間で、帰ってしまうのがAIです。

想像力の欠如

これまでで、今後の世の中で人間として生きるには、「想像力を豊かにする必要がある」。ということをわかって頂けたかと思います。

現代に生きる皆様はどうでしょうか。想像力を豊かにすることができているでしょうか。

私は、誹謗中傷をする人はここが圧倒的に欠如している。と言えると思うのです。わざわざ嫌いな人に対して「私はあなたが嫌いだ」これを伝える必要があるのでしょうか。

これを言われたら、相手は、こう感じるだろう、悲しい、嬉しい、気持ちいい、気持ち悪い、と感じるだろう。

これをされたら、相手はこうなるだろう。悲しい、嬉しい、気持ちいい、気持ち悪い、と感じるだろう。

皆さんは対人関係でこれら想像できているでしょうか。これを日々自問自答して欲しいのです。私もしなければいけないと感じています。

もちろん、ネガティブな感情を持つことを悪だとは言いません。人間ネガティブな感情を持つことは誰にでもあります。しかし、それは匿名で直接伝えるべき内容なのでしょうか。少しだけ、少しだけでいいので画面のその先の「人」のことを想像してみてください。

ノーベルさんのお話

皆さんご存知でしょうか。

ノーベル賞を作った、ノーベルさん。実は彼はダイナマイトの開発者なのです。彼は、工事現場の作業効率を図るためにダイナマイトを開発しました。その発明によって、多くの工事現場で働いていた方は作業が簡略化され、感謝したそうです。

しかし、時が経つに連れてダイナマイトは多くの人を殺すようになりました。戦争などの戦いで用いられるようになったからです。ノーベルさんはそれにひどく心を痛め、平和的な活動をした人に対して毎年ノーベル賞を与えることにしたのです。その賞は今日でも、名誉ある賞として広く知れ渡っています。

ここでもう1つ考えて欲しいのです。

あなたは道具を正しく、良い方向に扱えているでしょうか。

道具は使い方次第で、人を幸せにも、不幸にもすることができるのです。

コミュニケーションをとる道具として、言葉があります。あなたは、言葉をどのように使っていますか。

使う前に少しその先のことを想像してみてください。誰にでもできるはずです。どうせ使うなら、いい方向に使いたいものです。人を幸せにする方向に使って欲しいのです。簡単に想像できるはずです、

私たちはAIではなく、人間なのですから。

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