タイムリミットを利用して集中力を上げる

おはようございます。
演出家・演技トレーナー・子役育成家の野元準也です。

今日は、自分の集中力・パフォーマンス力を上げる
「締め切り」「タイムリミット」
の力について考えようと思います。（第１回）

「期限」「デッドライン」など、
自分のイメージしやすい言葉でもいいと思いますよ。

■締め切りが奮い立たせる

今までに、
・夏休みの宿題が最後までどっさり残っている
・仕事の締め切り目前でやばい・・・
・普段ダラダラ過ごしちゃっている

なんて経験がある方も多いはず。
そして、
もう最後の最後のやばい時、

めちゃめちゃスピード速いですよね！

みんな、締め切りや、タイムリミット間近ですごい能力を発揮しています。
無駄をなくして、やるべきことにグッと集中しているからですね。
タイムリミットが、大事なことに必死になる力を上げています。

この力を、普段から自分でコントロールして
使えるようになれたら良くないですか？

■締め切りに合わせて動いてしまう

みんな、知らず知らずのうちに、
設定されている締め切りに合わせて動いていきます。
そんな中でも、

■「時間がない」「忙しい」といつも言いながら、
案外進んでいなかったり、何してるのかわからない人
■余裕を持って行動して、いろいろなことができているのに、忙しそうに見えない人

と分かれます。

■「時間がない」「忙しい」という人
人に決められた締め切りにコントロールされて、最後の最後に火がついて焦る人が特徴で、大体の人が、「あと1日足りない」って言ってしまいがち・・・

■余裕を持っていてあまり忙しそうに見せない人
人からもらった締め切りを、自分が設定する締め切りに置き換える習慣があるので、スケジューリングがとても上手い・・・

という違いがあります。
「あと1日あれば・・・」と、
一度は口にしたり、しそうになったりしたことがありますね。
僕も何度も思ったことがあります。

面白いもので、
同じ量の宿題や課題があったとして、
提出期限が１週間であっても、１ヶ月であっても、
期限内に提出する人の数は、ほぼ変わらない、という研究結果も出ているそうです。

だから、
「時間がないからできない」ではなく
「時間がありすぎてできない」ことも多いんですね。

例えば、この本の内容を１時間で把握しないといけない・・・
となった時に、やるべきは、

「１時間で本を読む」

ですよね。他の細かいことはとりあえず置いておいて、
一番大事なことにエネルギーが注げるわけです。

完璧にやれる時間はなくても、
やるべきことをやる時間にはできる。

時間がありすぎると、
脇道に逸れたり、余計なことに時間を使うことも多くなります。
もちろん、あーでもない、こーでもないと試行錯誤することもとても大事だと思います。だからこそ、試行錯誤ができるまでの内容にするまでの時間をうまく使えるといいですよね。

余裕があって、終わりを意識していないと、必要以上にダラダラしてしまいます。
僕も自分の管理がとても苦手です。やりたいことがたくさんありますが中々終わらせきれなかったり、手がつけられなかったりします。
だから、他の人に設定された締め切りとは別で、
自分で別の締め切りに再設定しながらやっています。
ちょっと無理っぽいなというくらいで設定をしていて、
それに向けて動いていくようにして、クリアできるものもあれば、間に合わないものもあります。
間に合わなかったら、作業の仕方の反省と締切の作り方を見直します。
これを繰り返していって、自分のやれることを増やしながら成長をしたい。

僕のレッスンでも、
「タイムリミット」が、とても大事にされています。
初めて触れる台本、設定などに対応する時に、
短い時間でいかに大事なことを拾えるか、
普段から訓練して習慣化していきます。

短い時間では、
理想通りに全部をやる時間はありませんが、
やるべきことをやる時間にすることができます。

そうすると、大事なことに必死になる力が上がります。
そして、一番大事なことに夢中にならざるを得ないので、
無駄のない集中力を使うことができるようになっていきます。
それが、本人が今出せるべき力（自分らしく演じる）を発揮することにつながっていきます。

最初は少し怖いし勇気がいりますが、
この繰り返しに慣れていくと、
緊張する場面や、オーディションなどの大事な場面、
一発勝負にもとても強くなっていく生徒が増えていきます。
いざという時に、自分が頼れたり縋るものがあることが大きいのだと思います。

細かいやり方などにも、また別で触れていきますね。

台本の覚え方のコツについて触れている、
無料公開している記事もあります。
https://note.com/junya1nomoto/circle/boards/29ce82aa2114/posts/446b48f5fbf7

集中がうまくいかない人は
台本に向かうときや、やりたい課題などに対して、
「タイムリミット」を設けてやってみませんか？

この後も、いい午後を過ごしましょう♪

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