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セリフ覚えのコツ②

このシリーズ②では、 

「感情」「目的」

について書きたいと思います。 

まずは、


このセリフ覚えシリーズの①で触れました、


「意味を分かる」ために、

「全体をまず読む」

を最初にやって欲しいところですが、

それをやった後、

次に大事なのが、演じる人の 


『感情』と『目的』に目を向ける事です。

 ・このシーンに「どういう気持ちでいるのか」 
・「何がしたくているのか」


本当はもっと細かい部分もあったりしますが、
まず、この2つを考えてみるのが良いと思います。

何故か?


 気持ちがわからずに、感情のこもったセリフが話せないのは皆さん理解できると思います。
何がしたいのかわからない人は、動きが伴いません。
セリフを暗記して覚えただけで「固まる」人というのは、 この2つを拾わずに覚えただけの人がとても多いのです。
人の記憶というものは、「感情」に非常に強く結びついて残るようにできているので、
その人物の目的や感情にしっかり基づいて覚えようとすることが、 記憶に定着しやすくなるし、忘れずらくもなるのです。
これも、当然でしょ? といったように感じるかもしれませんが、

問題は、意識の持ち方。

 うまくいかない人たちの典型は、

【覚えてから→感情を考える】

を無意識にやってしまっている人たちです。
これを、

【どんな気持ちで、何がしたいかを分かって→覚える】

の順に変えるだけで、
覚える力と、理解度、定着力、
更には、ここはどうなんだろう?とか、 いい疑問を持てるようにもなってきます。

①と順に合わせて、
シーンの意味が分かって
どんな気持ちか、何がしたいか分かって

その後にセリフを覚えていくようにしましょう。

これが出来れば、 覚えも良くなりますし、
一緒に感情表現も良くなってきます。
更には、
・セリフが棒読みな人
・棒立ちで動けなくなってしまう人
・1回間違えると頭が真っ白になってしまう人

の改善にもなっていくんです。

大事なことに目を向けると、
自然に沢山のことに良い影響が現れます。

 分からなくなったら、自分が見てる側のつもりで考えてみましょう。 表現が見られる、自分が見る時に、
何に心を動かされているのか… 何に感動しているのか…


シンプルに考えると、
「セリフが完璧だけど棒読みの人」

「セリフ間違えてるけど、こちらが見入るほどの演技をしている人」

どちらに魅了されますか?

今回は、ここまでにしたいと思います。
セリフの覚え方シリーズも、まだ続きます。 それでは、また☆

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演技が上手くなるためのコツや取り組み方の工夫を、マガジンで提供していきます。 野元先生がレッスンで教えている事や、 レッスンでは教えられな…

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