2章 トランクス「....アウター・リム?②」

ー数日後ー

トランクス「やった!この星だ!生体反応がある。この集まり方なら恐らく文明もあるだろう!コンピュータ!この星への着陸をセット!場所はそうだな...いきなり人の多い場所へ降り立つのは何があるかわからない…」

トランクスは宇宙船の望遠鏡を覗き込んだ。

トランクス「やっぱり街らしきものがあるな。よし、この大きな街から20キロ離れた付近のココ。この辺りの岩陰へ着陸だ!」

コンピュータ「リョウカイ シマシタ」

宇宙船は瞬く前に星の大気圏へ突入し、降下していく

ギュォォォー!!!!

コンピュータ「チャクリ マデ 10ビョウマエ キュウ ハチ ナナ ロク ゴー ヨン サン ニイ イチ..!!!」

ドンッ!!!!!!!!!

トランクス「ふぅー....どうやら無事に着陸出来たようだ...まず星の酸素濃度を調べよう。場合によっては宇宙服が必要だが...」

トランクスは計器類を操作する

ピッピッ カタカタカタカタ
トランクス「よし。酸素は十分ある惑星だ。これなら宇宙服なしで大丈夫そうだ。重力も地球の1.1倍か。ほぼ同じだな。」

トランクスは宇宙船のハッチを開ける

ガチャ

プシューッ!!!!

ガゴッ!!!

ハッチが開きトランクスはこの旅最初の惑星へようやく一歩を踏み出した。そこには見渡す限りの砂漠が広がっていた。

トランクス(これが太陽系の星とは違う惑星か...不思議と違和感はないな。それにしても辺り一面砂漠。特別大きな気は感じられない...それにしても暑い)

空を見上げると太陽が二つ並んでいる。

トランクス(はは...どうりで暑い訳だ..しかし、久々の地上だ。周りには何もないから少し鈍った身体を動かしてから街へ行こう!)

トランクス「はぁーっ!!!!」

トランクスが気合いを入れると辺りの砂が舞い上がり巨大な岩が少しずつ浮かび上がる

ババババババ!!!

シュシュシュシュシュシュ!! 

シュイン!!!

ギュォォォーー!!!!

トランクスは約1時間に渡り実に8か月ぶりにトレーニングを行った。

トランクス(よし、少しずつ勘が戻ってきたぞ!!)


ーその頃ー

謎の青年「あれがタトゥイーンです。居留地があります」

船は人目の付かない街の外れに着陸した

謎の青年「ハイパードライブジェネレーターがイカれています。買い替えないと...」

老齢の男「面倒なことになりそうだ。くれぐれも慎重にな。フォースがトラブルを感じさせる。それに何か、大きな今まで感じたことのない様な何かがこの星にはある」

謎の青年「わたしも感じています。一体なんでしょう。胸騒ぎがします」

老齢の男「皆には通信禁止の徹底と船から出ないように伝えてくれ。危険があるかもしれん」

老齢の男はそう言って船を出ていく。青年は不安そうに見送った。


ー再びトランクスー

トランクス(ふぅ...少し飛ばし過ぎたか...今日はこの辺りにし….)

!!!!?!!

トランクス「な、なんだ!!この邪悪な気は!!!!ものすごいスピードでこちらに向かって来ている!!! ど、どこだ!?」

その瞬間、トランクスの頭上から黒いフードのついたマントを纏った男が黒いバイクに跨って飛びかかって来た!!

ギュワァァァァァァ!!!

トランクスはかろうじて男の攻撃を交わす!

シャッシャッ!!シャシャッ!シャ!!!

男は連続で蹴りとパンチ放つ!

トランクス「な、なんだ!?貴様!!」

トランクスは蹴りを躱し、男の拳を掌で掴んだ!!

ガシッ!!

黒い男「?!!」

トランクスは相手の拳を掴んだまま男の顔面に蹴りを放った!

スコッ!!!

男は蹴りが当たる瞬間に後ろに飛び、宙返りをすると、そのまま地面を蹴った反動で腰から何か光る物を抜いた!!!

ビシュュュューン!!!

トランクス「?!!」

男の手には金属性の筒状の物体が握られており、その先から赤い光刃が真っ直ぐに伸びている

トランクス「な、なんだと?!!」

トランクスは突進してくる男の斬撃を間一髪で交わし、その勢いで空中へ舞い上がるとエネルギー弾を2発放つ!!

バッ!!バッ!!

ヒュン!ヒュン!!

謎の男「?!!」

エネルギー弾はものすごいスピードで男の元へ飛んでいくが、男は赤い光刃でエネルギー弾を真っ二つにした!!!

ザシュン!!!ザシュン!!

ヒュィィーン!!!スガーン!!!

男が切断したエネルギー弾のうち一発が逸れてトランクスの宇宙船に直撃した!!!

ズガーン!!!バチバチバチバチ!!!
ゴゴゴッ!!

トランクス「ああ!!!宇宙船が!!?き、貴様ァァっ!!!もう許さないぞ!!!」

トランクスは激昂すると髪が逆立ち、一瞬で金色の光に包まれた!!

ギュィィィーン!!!!!

トランクスは超サイヤ人に変身した!

シュイッシュイッシュイッシュイッ..

謎の男「?!!....」

トランクス「貴様、一体何者だ!!よくも俺の宇宙船を破壊してくれたな!!覚悟しろ!!!」

トランクスは構えるが、その瞬間男が乗って来たバイクがオートドライブで男の元まで戻ってくると、男はそれに跨り一気に遠くへ去っていった!

トランクス「ま、まてぇ!!!」

トランクスは再びエネルギー弾を放つが、男はギリギリで交わすとあっという間に姿が見えなくなった。

シュン...

トランクスは通常状態に戻った。

トランクス(一体何者なんだ...つ、強かった..身体が鈍っていたとはいえ、一歩間違えれば...そ、それにあの赤い光刃は!!!俺が探し求めていたものじゃないのか?!)


トランクス「は!!宇宙船は?!故障の状態を確認しないと....」

宇宙船は上部に穴が空いてしまっている
トランクスは中へ入りさらに細部まで確認する。

トランクス「くそ!!ジェネレーターも完全に壊れてしまっている….!! まずいな、これじゃ地球はおろかこの星から出ることすらできないぞ...オレとしたことが、到着したらすぐにカプセルにしまっておくべきだった....」

トランクス(でもどうやらこの惑星にオレが探し求めていたものがあることは間違いない。やつにもう一度会って、話しをするべきか...いや、どう考えても教えてもらえる雰囲気ではなかったぞ...)

早速手がかりを得ることができた喜びと、早々に起こってしまったトラブルがトランクスの頭の中を駆け巡っていた。

トランクス(一度襲撃に遭った以上、ここに留まるのは得策ではないな。よし、街へ行こう。街へ行けば宇宙船の修理が出来るかもしれない。)

トランクスは荷造りをするとレーダーを片手に生体反応が集まる方向へと歩いていった。

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