見出し画像

リハビリとしてのプラモデル

今回はプラモデルの話。
僕は脳幹出血(橋)の後遺症で左側の麻痺がある、右側は普通(?)の動きは可能なれど器用か?と言われれば、極端に言うと文字が今までの様に書けなかったり、器用さが欠けている。
倒れた直後は全く左手は動かず、右手もPCのキータッチとかマウスのカーソルもおぼつかない、そんな状態だった。
右手の握力も当初は50kgはあったであろうものが15kg程度だった、なんとか日々の生活・リハビリで今は26kgまでになった。
器用さもかなり改善はされたはず。

元々ガンオタ(ガノタ)だった僕、積みプラも多く組み立てが難しい。
無念だ・・・。

倒れる直前にガンダムベース東京
ユニコーン!
積みプラ
今まではパチ組でもウェザリングとか
入院中もポチってた
作れなくても補充はする


倒れて3年過ぎた頃、倒れて以来の入門仕様のガンプラを組んでみた。
EG(エントリーグレード)の78ガンダム。
タッチゲートと呼ばれるニッパーを使わずにパーツをランナーからもぎ取れ、今までの様にポリキャップと呼ばれる樹脂パーツを使用しない、何より近年では接着剤をパチ組(素組)では使わない。
二つ目はEGのストライクガンダム。

EG78ガンダム
EGのストライクガンダム
倒れて以来のガンプラ

ニッパーを使わなくていいから、ワンハンドでここまで出来るようにはなった。
流石にポリキャップをパーツに付ける動作は視野を遮るし、ポロりするから難しそう、マウントするのはワンハンドでオペレートするには難しそうなのでトライはしていない。

取り敢えずEGはクリアのようだ。
練習がてらこのグレードのは数種揃えてある、お次はEGν(ニュー)ガンダム。
このグレードでは一番新しい、最新のパーツ分けで組みやすいのではないだろうか?。
ワンハンドオペレートで組んでいけるからこのシリーズで他のも出してほしいものだ。

EGνガンダム
動かない指に挟む
自由に動かないけど

今回のνガンダムは少し大きいけどパーツ分割がそれまでの物と同じくらい、いやそれ以上か。
リハビリ目的としてはこれもいい感じ。
パーツ分割とか大きさも順々に少しづつ難易度が高くなっているようでトレーニングとしてもいいと思います。
集中時間も徐々に長くなるみたいで丁度いい、とはいえ健常の時は昼前から寝る前までとか普通だったから・・・。
だいたい組み立てはこのEGレベルで普通の人の倍くらいではなかろうか?、78ガンダムが1時間くらい、ストライクガンダムが1時間半くらい、νガンダムは2時間少しくらいではなかったかな。

いい感じで出来た
置き場所困る

この作業療法を兼ねたガンプラ作りは自分のストレス解消とリハビリにつながるみたいで清々しい。
これが生活期で倒れて3年の成果、多分倒れて入院してた半年は左手は動いてないのは勿論のこと、右手でこんな器用事はできなかっただろう。

長いクリニック生活で集中力のテストなんかもして普通レベルと診断されたが、どうもこの病気になるとそこらへんが難しいらしい。
その辺も養う?のもいいかな。


HG(ハイグレード)のプラモデルが作りたい・・・、そう思ってきたのは最近、いま放映してるガンダムのプラモデルがHGながらEGの技術を取り入れて、ポリキャップレスにパーツ分割も最新のフォーマットで良さそう。
でも問題点はニッパーを使いランナーからパーツを切り出ししなければならない。
握力とかもそれなりについてきて、繊細な動作も日々のリハビリによりそれなりに戻ってきてはいるし、ここはチャレンジしてみるのもいいかなと。

これが4年目のチャレンジ、これを作れればだいぶ自分の中で自信につながる。

折しも6月から物価高騰の煽りを受けてか量販店の値引きも渋くなるらしいから、今が練習用としてのガンプラ購入のラストチャンスかもしれない。
そんな思いもあり今回は購入した。

ガンダムエアリアル
結構細かい

いざまいろう!、パッケージ開封。
やっぱりHGはパーツ数がEGとは当然のこと違う、倒れる前は何とも思わなかったけど、4年ぶりに触るとおののく。

うぅ・・・。

今回はニッパーを使ってパーツの切り出しを行う必要がある、どこまでバリを除去できるか?、健常の時はヤスる事が出来たけど。
ニッパーを持つのが難しい、どうやったら握りやすいか。
今回は最初のうちは左手に装具を付けてランナーを掴む努力をしていたが、手首も痙縮しているために回らず、以前に100均で購入していたバイスの玩具を使ってみた。

ニッパーを持つのも久しぶりだ
これは良いものだ

100均のバイスがもの凄く良い!、卓上用で吸盤で固定。
にしても、今までの様にはいかない、さすがHGといったところか、ポロりが物凄く多い、何度組みなおしたことか。
さすがにHG、パーツ数がこれまでのEGとは違い、今までは何とも思わなかったけどメゲそう。
パーツの構成が細かい点、それが大変そうだったけど、Cジョイントが使われておりその辺がEGに近いものがあったから出来るようだ。

ピンセットも久しぶり

ピンセットで細かいシールを貼る、しかもパーツの裏側に。
今までのEGの様にはいかない、なかなか時間を要する。

完成まであと少し
完成、ホイルシールは残ってるけど

完成まで4時間20分、仕上がり具合が今までとは違うけど満足。
このシリーズをこなしていって、その次はいよいよポリキャップありのキットに移行していこう。
作りたい物が数多くある、今回は途中で左手の装具を外しているけど、今度は付けて左手でランナー、右手でニッパーといきたい。

年々プラモって作りやすく、成型技術も凄くなってきてる、作業療法的には今のEGにHG「水星の魔女」シリーズ、ガンプラではないけど30MMとかが最適なのではないだろうか?。
こうして段々とステップアップして趣味とリハビリを両立してる気分になっているけど、どこまで有効性を持っているだろう?。
今の状態が基本的に卓上でもこれくらいって感じなのが悔しいところ、もう少し左手が使えるようになってくるとまた違ったレベルが見えてくるだろう。

叶うなら、リハビリ病院の部屋からポチったハイゼンスレイⅡなどコアなプラモに着手したいものだし、出来る様にならなければ。
試しに積んであるジム系の簡単なものからしていくのも良いだろう、
まずは「水星の魔女」キットからではあるな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?