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侵略者。研修(夢日記2題)

(侵略者)
 人類がやっと月に基地を建設して、人が常駐出来るようになった近未来。
 突然地球が、高さ1kmの水に満たされた。一瞬の事だった。

 何故か一箇所だけ、水をくり抜いたように地面が存在していた。そこには都会があった。もしかしたら東京かも知れない。

 月に基地にいた私は、ただ状況をモニターで見るしか無かった。

 そして地球に降り掛かった天災は、異星人達の攻撃だと分かった。水を大量かつ瞬時に移動させる科学力を持った彼らに、やっと月に恒久基地を作ったばかりの人類は勝ち目が無かった。

 彼らからの最後通牒は「24時間後に残りの地面も水没させる」だった。降伏条件も無く降伏自体も許されなかった。

 問答無用に1日後、地球の人類は全て滅ぶ。

 生き残った人類は何とか打開策を模索したが1日では何も出来なかった。
 自分たちが生き残る事が出来ないと悟った地球の人類は、せめて月基地の人たちだけでも助けたいと、一艘の補給船を送った。護衛の宇宙戦闘機は2機だけだ。

 「補給船を送った。これがあれば当面生活が出来る」地球からの最後の通信だった。
 地球は全て水に没した。

 補給船は何とか宇宙へ打ち上がった。宇宙戦闘機は、2機のうち1機が準備不足で爆発した。
 残った1機が、護衛しながら月基地へ向かった。

 そこへ、無慈悲な攻撃が行われた。異星人達の攻撃で、あっという間に補給隊は全滅した。

 残った月基地の隊員達は、無力感で何も出来なかった。

 異星人達は月を攻撃するか話し合いを始めた。現場司令官は、本部の意向に従うと母星へ連絡した。

 直ちに月基地へも攻撃が行われた。地球と同じく大量の水が、月に送り込まれた。基地の周辺だけを残して。

 異星人達から通信が入った。
「我々は、お前たちがある星の人達を助けた事で、お前たちを攻撃する事にした。私はその場にいた」

 大事な局面で目が覚めた。

(研修)
 私は、入社後数年で行われる宿泊研修に参加した。
メンバーは今いる職場の同僚たちだ。

 ところが私は部屋の鍵を失くしたらしい。必死に探すが見つからない。同僚からは前回の研修でここに泊まったとき、置いた場所にあるのでは?と指摘された。

 私は記憶を頼りに探したが、サッパリ出ない。

 そして白い紙に書かれた御札が見つかった。何のための御札か分からない。同僚たちはお風呂から戻ってきた。

 私もお風呂に入ろうとしたが、お風呂に入るための準備が全然できない。何が必要なのかも分からない状態だった。

 私は部屋から出て、古めかしいホテルの中を動き回った。昔の夢の記憶では、この角を曲がれば大浴場に辿り着くはずだと、何故か自信ありげに歩いていた。

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