出直し就活!夏(8月)から始める就活法をご紹介

皆さんこんにちは!ジュンスケです。

今年は就活が本格化するのとほぼ同時くらいのタイミングで新型コロナウィルス感染症が流行したため、企業の採用活動は例年とはまるで異なる動きとなりました。
説明会や面接の方法が変更されたり、緊急事態宣言によって突然選考を中断されたりなど企業の動きに翻弄され、ここまで思うように就活を進められなかった方も多いと思います。
そこで今回は「コロナを警戒していたばかりに就活に出遅れてしまったかもしれない⁈」と不安を感じている就活生に向けて、夏(8月)から始める就活方法とその心構えをお話ししたいと思います。

夏(8月)から就活を始めても間に合うの?

正直なところ、どんな状況であれ早い時期に就活をスタートさせるのがベストです…が、遅すぎることはありません。
今年はコロナが流行し始めたころに就活イベントや説明会が中止されたり、一時的に採用活動を見合わせる企業が続出したりして、就活の状況は混乱しました。
しかしその後、多くの企業は選考方法を対面からオンラインに切り替えるなど、例年とは形を変えて採用活動を再開しており、上手に選考の情報をつかみ、変化に対応して就活していた学生たちは、今年のような混乱の中でもきちんと内定を獲得しています。
このような状況を考えるとどうしても立ち置かれた状況に不安を感じずにはいられませんが、それでもまだ方法はありますので諦めないでください。

「夏採用」の仕組みと特徴

夏(7~9月の時期)に行われる就活を「夏採用」と言います。
就活ルールの廃止によって多様化しているとはいえ、やはり多くの企業が一斉に採用活動を行い、就活の中心となるのは春(3~6月)です。
基本的にほとんどの企業はできるだけ早い時期に優秀な学生を確保し、夏前には採用活動を終えるつもりで動いています。
しかし売り手市場の近年、春だけで学生を集められる企業ばかりではないため、そうした企業が夏も引き続き採用予定人数の残席を募集していることが多いのが夏採用の特徴です。

夏(8月)からの就活をする上で覚悟すべきこと

「遅すぎることはない」と上述した夏からの出直し就活ですが、ですが相当な覚悟をもって臨まないと苦労するとういことは明確にしておきたいと思います。
というのも夏採用には、春採用にはなかった下記のようなハードルが潜んでいるからです。

夏採用に潜むハードル

①企業の少なさに対して、就活を続けている人が多い
多くの企業は春の時点で採用活動を終えているので、夏(8月)からは春に比べてエントリーできる企業数が大幅に減ります。
しかし学生の方は春に内定をもらえなかった人だけでなく、内定をもらった人もより良い就職先を求めて夏まで就活を続けている人が多いため、少ない残席を取り合う構図になることを理解しておかなければなりません。

②これまで就活に手を付けていなかった学生が大勢参戦
公務員志望の学生は早くから就活の準備を始めており、将来を見据えてコツコツと努力を重ねてきた人が多いため企業からも「優秀な学生」と認識されてます。
これに加え、これまで部活が忙しくて就活の時間がなかった体育会系の学生や、実験や研究に夢中で就活を後回しにしがちな理系の学生が、遅ればせながら就活をスタートさせるケースも多く、このような属性の学生はもともと絶対数が少ないうえ、粘り強くて集中力の高い傾向があることから企業に人気があります。
これらの属性に負けないため、改めて自分の魅力を深堀する必要が出てきます。

③「なぜ夏(8月)も就活を続けているのか」を問われる
特別な理由がないのに夏まで就活していなかった学生に対し、企業は「社会人になって働くことに対して意欲的でないのではないか」「自分のやりたいことが明確になっていないのではないか」といった懸念をほぼ間違いなく抱きます。
またずっと就活を続けている学生の場合は、それまでの就活で他社に不合格と判断された原因が気になります。
ですから夏(8月)からの就活に挑む学生は、企業の不安を取り除き、納得してもらえる回答ができるように、しっかりと対策しておく必要があります。

④オンライン選考への対応が求められる
今年の春はほとんどの企業が選考を対面ではなく、zoomやskypeなどのオンラインで行ってきました。
現在もコロナ感染者が緊急事態宣言発出時よりも増して増加しているため、夏採用以降でも当面オンライン選考を続ける企業が多いとみて間違いないでしょう。
まずは安定したネット環境を整え、zoomなどを使いこなせる状態を用意しておき、またオンラインからでも自分の魅力を伝えられるように、しっかり自己の魅力を見直す必要があります。

夏(8月)からの就活を成功させるための方法

夏(8月)からの就活の現実を把握し、しっかり覚悟を決めたら、いよいよ具体的な行動に移りましょう。
ここからは、夏(8月)からの就活を成功させるための方法と準備について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

夏(8月)から就活を成功させるための方法

①自己分析を行い、目星企業への理解を深める
自分の強みは何か、どのような人柄でどんな適性があるのか見極め、それに合った就活軸を定めて、志望する企業・業界の目星を付けましょう。
それから目星を付けた企業・業界について徹底的に研究し、企業への理解を深めます。
「業界地図」と照らし合わせながら見てみるのも良いでしょう。
■業界地図

②大学の就職課(キャリアセンター)を活用する
3月から6月までの春採用とは違い学生が少ないため、気兼ねなく職員を頼って良いでしょう。
大学のキャリアセンターには私のように国家資格キャリアコンサルタント有資格者が常駐しているはずですので、ぜひ専門の人を活用してください。

③ベンチャー企業や通年採用企業にターゲティング
ベンチャー企業に特化した就活サイトを利用しましょう。
上場目前の企業が多く、優良企業に出会えるチャンスがあるかもしれません。
またソフトバンク、ヤフー、富士通、KDDI、ユニクロ、リクルート、サイバーエージェントなど例年、新卒でも通年採用を行っている企業がいくつかありますので、そこを探ってみるのも手段としては有効です。
他にも、経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」で隠れた企業を探す方法もあります。
■グローバルニッチトップ企業100選

④新卒に特化した人材紹介会社のサービスを利用する
新卒に特化した人材紹介会社では、企業紹介はもちろん、履歴書・ESの添削や模擬面接練習など、手厚いサポートを受けられるようになっています。
またリクナビやマイナビのような採用の成果が約束されない求人広告ではなく、確実に良い人材を採用できる人材紹介サービスにのみ求人を出している“隠れた名店企業”も存在するのも確かです。

⑤夏(8月)から就活を始める理由を明確にしておく
「やる気が出なかった」「やりたいことが分からなかった」といった漠然とした理由で夏まで就活していなかった人は、なぜやる気になれなかったのか、就活を始めるためにどう行動したのか明確にしましょう。
就活はしていたけれどうまくいかず夏(8月)から再スタートする人は、これまでの就活がうまくいかなかった原因を明確にし、どう改善に取り組んだのか述べられるようにします。
もちろん「改善しました」と口で言うだけでは企業は納得しませんから、これまで内定をもらえなかった原因を実際に改善しておかなければなりません。

⑥たくさんエントリーをし、就活の場に慣れる
定員に達し次第どんどん募集企業が減っていってしまう夏の就活では、自分が慣れるまでじっくり練習している時間はありませんから、いきなり実戦に入りることをオススメします。
もちろん面接練習は必要ですが、夏(8月)からはそれと並行してたくさんエントリーし、実際に面接を重ねることで就活に慣れて行ってください。
そうすることで本番に強くなり、緊張感のある雰囲気に飲まれることなく、満足のいくパフォーマンスができるようになります。

おわりに

夏は採用活動を実施する企業数が少ない割に就活生が多い時期。
そこに輪をかけて今年はコロナの影響がありますから、例年以上に採用活動をする企業が減って就活を続ける学生が多い状況です。
したがって、例年に増して厳しい競争になることは間違いありません。
この厳しい競争を勝ち抜き、夏(8月)からの就活を成功させるには十分な対策が必要です。
ですが、絶対に内定を勝ち得られない、というわけでもありません。
要はあなたの工夫次第で幾通りにもこの先の就職活動の成果は変わるのです。
夏(8月)からは定員を確保でき次第募集が打ち切られるので、数少ないチャンスを逃さないためにも、企業探しには就活イベントの参加や就活エージェントの利用をオススメします。
ぜひ戦略的に考え、行動し、就職活動を成功裏に終わらせられるように頑張ってください。