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僕のひこうき雲 7

某月某日

妻が一時退院してくれた。

今後は、手術に向けて、未だてんかんが起こる可能性がある妻の容態に気を配りながら、生活に関わる各所について対応を相談していかなければならない。

まずは勤め先の会社に連絡した。

事情を説明して、有給消化後は介護休業を取得させていただく旨の了承いただいた。

今回、介護休業の取得というわがままを聞いて下さった会社の皆様には本当に感謝している。

介護休業給付金では生活費と医療費を賄うことはできそうにないが、家族三人で東京から大阪に転居した僕達には、病院への付き添いなど頼れる人がおらず、何より僕が妻の傍に寄り添いたかった。

しばらくは貯金を切り崩していく。

また妻の勤め先にも連絡して、しばらくの間の休職を認めていただいた。

社長が対応下さり、「待っていますので、状況が変わったら連絡して下さい」とおっしゃってくださった。

こちらが弱い立場の時、心ある寛大な対応をして下さる方には人間力を感じる。

今は治療に専念させていただき、自然と、ゆくゆくは恩返しをさせていただきたいという気持ちが心の中に根をはる。

息子の塾などにも連絡し、一旦はすべて小休止して、できる限り家族で妻に寄り添うことにする。

※この記事は投げ銭記事です。投げ銭は妻の医療費にさせていただきます。何卒、宜しくお願い申し上げます。

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妻が倒れてから、感情を言葉にすることの大切さを実感している。拙くても不器用でも、妻への思いは送り続けたい。