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舞妓芸妓という文化

イセさんに誘われて「舞妓さんとお座敷遊びする」というパワーワード溢れるイベントに参加し、感動しました。

京都伝統芸能、舞妓芸妓の人生や悩み、伝説の芸妓岩崎究香(みねこ)さんのお話、朝は建仁寺で座禅と法話。短い時間で濃密に学ばせてもらいました。

何より舞妓さん、芸妓さんの佇まいや仕草は「芸をしていない時も芸」で、あれ学んだら男も女もみんな惚れてしまう。接客の芸術です。

舞妓・芸妓 基礎知識(めっちゃ深い世界なので詳細違ったりしますが勘弁)
・お茶屋さんと呼ばれる場所でお酒を飲む時に「芸(踊りや歌、演奏)」を見せたり、会話で接客をする仕事。
・未成年の修行期間を舞妓と言う。置屋と呼ばれる事務所で住み込みで修行。給料が出ないが衣食住全て賄われる。着物や髪飾りが華美なのが特徴。
・最低五年の修行を終え、個人事業主と化したのが芸妓。お客さんに対してする事はあまり変わらない。給料入るが持ち物や生活を自分で行なう。何百万もする着物も必要だが独立時までに置屋が舞妓時代の売り上げを支度金として貯めておいてくれる。マンション買えるレベルとか。着物や髪飾りはかなり質素になる(新人として派手な売り出し期間を終え、中身で勝負できる段階とも言える)。
・髪飾り、着物は月毎に変える程テーマやルールが細かくある。6月は「傘」か「柳」。髪飾りに緑の円が付いたものは未成年の証。お酒を勧めてはいけない。

・一見お断りなどはあるが、そうでないお茶屋もあるし、数万円から呼べるので限られたスーパー金持ちだけの遊び、という程でもない。

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岩崎究香さんの考える今の問題点
・その誤解を解く為頑張ってきたのに、一般には未だに舞妓芸妓は性的な職業だと思われる。もちろん一切無い。
・舞妓さんのなり手がいない。祇園はたった100人で回しており、重労働。1日6席回る人も。
・京都の人は修行中皆すぐ辞めてしまう。地方から来た憧れを持ってくる方が続くので実は舞妓の京都弁は練習の賜物。
・昔は5、6歳から修行を始め、文化に染み込んで来た。今は15歳くらいから初めて触れる子ばかり。作法は教えられても深い所まで行き届かない

実際この日もレジェンド岩崎さんからするとダメだしばかり「この帯は季節が違う」とか「あんたそこやったらあかん」と振る舞いを指示したり。でもすぐに褒めたり立てたりして、数少ないなり手でいてくれる人たちへの愛情と敬意を感じるのがまた素敵。

岩崎さんの熱い語りに、なり手も遊び手も少なくなってきた伝統への真摯で懸命な想いを感じました。今回の体験会参加者は年齢も性別もバラバラ。普段は知り得ない伝統と芸術に触れられ、とてもオススメです。発起人の影響で若手経営者も多く、プチIVS的な出会いも。

興味のある方は是非次回参加してみてください。

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