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あなたの人生を変えるNVC -4大プロセス-

NVC4大プロセスとは

イントロから飛んで来てくれた方ありがとうございます。
10分くらい時間ある時に読んでください。

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Observations 観察する

最初の要素にして、最も難しいと言い切れるのが観察です。
物事の多くの問題は
「客観的事実が主観的な評価に変わる」事で起こります。

例を出しますと
「あなたはいつも時間通りに来ない」
「全然話を聞いてくれていない」
「誰にも愛されていない」
「こんな事ばかり起こる」
などです。

例えばあなたが恋人と待ち合わせをしました。
恋人は10分遅れてやってきました。
あなたは腹を立ててこう言ったとします。

「いつも時間通りに来ないじゃない!もうほんと嫌だ、帰る!」

「いつも時間通りに来ない」
これは「正確な事実」でしょうか?
例えばこれが3回目だとしたら

「あなたがこれで時間通りに来なかったのは3回目」

が事実です。
何が違うか?「3回目」が「いつも」に変わりました。
それによってあなたにとって恋人は
「いつも遅れてくる人」という判断になりました。
これが上で言った「主観的な評価」です。

これによって、あなたは恋人にまた1つレッテルを貼りました。
次回遅れなかったら「いつも遅れる人なのに珍しい」
その次に遅れたら「やっぱりあなたは遅れる人」
貼ってしまったレッテルを変えるのは、非常に難しい。

ここで「いや、遅れてくる方が悪いんだから仕方ない」
と思う人、ちょっと待ってください。
そのあなたの悪い癖は
(あえてそう言います)
別途解説します。
いずれにせよ、事実をすぐに評価・判断に変えてしまうことが
人間関係に紛争を起こす
、という事の始まりです。
例えそれが「正しい」事であってもです。

みんな、いつも、今の時代は、など包括的な単語が出てくる時
人や物事を○○だ、断定する時
比較している時
道徳的観点が出ている時、
などは事実を評価に変えてしまっています。

評価・判断を一概に否定するわけではありませんが、
非暴力コミュニケーションの為にまずは切り分けましょう。
事実と、あなたの判断をです。


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Feelings 感じる

さて、事実を事実として認識した上で
あなたがそれをどう感じているかをはっきりさせましょう。

NVCが「あなたの感情を抑える事だ」
と思っているとしたら
違うのでご安心ください。
NVCは誰も我慢させません。

大事なのは「観察」と「感じる」を一緒にしない事です。
一緒にしてしまった例が、例文の

「いつも時間通りに来ないじゃない!もうほんと嫌だ、帰る!」

です。これを分けると
事実:あなたはこれまで待ち合わせに3回遅れてきた。
感情:私はそれに怒っている。

です。

ここでの「感じる」のポイントは
感情にするということです。
感情の例
怒っている、悲しい、嬉しい、驚いている、ショックを受けている、イライラしている、寂しい、力が抜ける、やる気が出る、心地よい、不信感があるなどです。
悪い例としては上記の「もう嫌だ」とか
「おかしいと思う」「道徳的に間違っている」「常識がない」「ずるくない?」などです。
これは、感情ではなく、判断と感情と要求のごちゃまぜなので、分離できていない典型的な例です。

これの何が問題か。
相手に伝わらない、という事です。
残念ながら日常的なコミュニケーションは
ほとんどこの判断、感情、要求がごちゃまぜなのです。
だから、伝えたい事が伝わっていないのです。
そして相手の言いたい事もあなたには伝わっていません。


まずはあなた自身の感情を理解しましょう。
あなたはそれに対してどんな感情を持っていますか?
悲しいのと、寂しいのと、怒っているのでは
対処法も全然違いますよね?
自分でわからないものは、相手にもわかりません。

Marshall Rosenbergが言うとても大事な事の一つは
「自分の感情に責任を持つ。相手の感情には責任を持たない」です。
まずは自分の感情を理解し、それをどうするかを考えてみましょう。


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Needs 要望を知る

自分の感情に責任を持つとはどういう事か?

我慢する、ではありません。もちろん。
「この感情にはどういう望みがあるか」を見つける事です。
特に負の感情には、強い望みがあります。
その要望が満たされないので、
怒ったり、イライラしたり、寂しくなったりします。

あなたが何を望んでその気持でいるのかを
正確に捉えましょう。
ここでカッコつけたり嘘をつくと
あなたの望みは満たされなくなります。

寂しくて会いたいのに「会いたくない」
と恋人に言うのがカワイイ
みたいな遊びはもう止めましょう。
大人として、自分の要求は、正確に相手に伝えましょう。
面白みにかけるとしても
それが良い関係の近道です。

例えば例文の遅刻でいうと
「時間通りに来ない事が3回続いたから怒っている」状態です。

事実:あなたはこれまで待ち合わせに3回遅れてきた。
感情:私はそれに怒っている。
要望:待ち合わせには遅れずに来てほしい

3つ目が揃いましたが、これも注意深く考えましょう。
「遅れてきたのに怒っているから遅れないのが正解」
とは限りません
!!!はい。人間は複雑な生き物です。

もしかしたらあなたが怒っているのは

遅れてくる=相手が自分の事を大事にしていないと不安になっている
から、そうでない事をはっきりと言葉で伝えてほしい。

かもしれないし、

遅れてくるのは良いけどそれを早く伝えない事で
場所や時間を間違えたのか不安になったので疲れた。
遅れるのがわかった段階で伝えてほしい

なのかもしれないし

遅れてきた時にスマホを見ながらだったので
目の前の自分が大事にされていない気がした。
普段からスマホを見ないでこちらを見てほしい

かもしれないのですよ!!!
これは、相手に察してほしいはダメです。
自分でも曖昧でしょうから、まずははっきりさせましょう。
(女性っぽいニュアンスの例文ですが、男女関係なくです)

大事な事は「まずあなたの感情と要望をはっきりさせる」です。


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Requests 要望を伝える

さて、これで状況は揃いました。あなたは

事実:あなたはこれまで待ち合わせに3回遅れてきた。
感情:私はいつも待っている間寂しい。
要望:待ち合わせには遅れずに来るか、遅れる時は細かく連絡してほしい

という3条件が揃いました。
これを、相手に正確に伝える。
それがRequestです。

実はこれも簡単なようで難しいパートです。
人は皆「相手に正確に伝えるのが苦手」です。
何故でしょう?
様々な感情や価値観、推測などが邪魔をするからです。

・怒られそうだから和らげて言う
・関係悪くしたくないので遠回しに
・ショックを受けそうなので前向きな言い方を
・かっこ悪い気がするので良い感じに

などなど。
そして、更に邪魔するものが上にも出てきた
事実・評価・感情・要求を混同する事です。

例文で言うと「もう嫌だ!帰る!」は
あなたの本当の要求を1かけらも伝えていません。
これをしても問題は解決しないばかりか

「遅刻しただけで帰るって何だよ!」

という争いを生み出します。
あなたの要求が「遅れない。遅れる時は連絡する」
であるにも関わらず
それと全く関係ない所で話がこじれてしまいます。

そして何度も言いますが
自分が大人になって我慢するも不正解です。
感情とはあなたの思い通りになるものではないので
そう思おう、言い聞かせようとしてもうまくいきません。
それ以上に相手の感情も思い通りになりません。

さあ、この状況を相手に要求しましょう。
事実:あなたはこれまで待ち合わせに3回遅れてきた。
感情:私はいつも待っている間寂しい。
要望:待ち合わせには遅れずに来るか、遅れる時は細かく連絡してほしい

どうやるか?簡単です。このまま言いましょう!

「あなたはこれまで待ち合わせに3回遅れてきた。
 私は今日も、前の2回も、待っている間とても寂しかった。
 待ち合わせに遅れてきて欲しくないし、遅れる時は連絡が欲しい」

と言いましょう!
はい。かわいくもカッコよくもないし、
「仕事っぽくて嫌だ」と思ったとしても
こう言いましょう。
特に一番大事なのは、相手への要求を
正確に、細かく言うことです。

正しくない要求の例は、子どもを叱る親が良いでしょう。

「だからいつも言っているじゃない!」
「ほんと怒るよ!」
「ちゃんとして!」
「気をつけてよ」

どうですか?良く聞くセリフですが、改めて見て。
これを言われても、
あなたはこれから何をしたらいいのか
さっぱりわかりませんよね??

何に気をつけて、何をちゃんとするのか?
そもそもちゃんとするって何?

これが、子どもの頭の中で起こっている事ですし
大人でも一緒です。
これによって伝わる事は
「なんだかわからないけど怒っている」くらいです。

細かくて正確な要求は
相手があなたの為に行動しやすい
という意味で、相手のためでも、あなたのためでもあります。

もう一つだけ、大事な事を言うと
否定形で要望しない。肯定形で要望する。
という事です。
否定形では「否定」が強く伝わります。
そして「何が大事か」が弱く伝わります。

わかりやすい例。
「休みの日にスマホばっかり見ていないで」
よりも
「休みの日は子どもの相手や掃除をして」
の方が、あなたの望みが正確に伝わる
という事です。

要望を伝える、も意外と難しいという事です。
次は、「負の感情に向き合う」です。↓


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