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怒りっぽい人、涙もろい人、、、実は

僕はコーチングという仕事をしていますが
この仕事で最も大事な事の1つが「勉強し続ける事」だと思っています。
そんな毎日の勉強の中で学んだ事をつらつらと。

(音声版作りました。こちらもどうぞ)


泣く時、怒る時

あなたは怒りっぽいですか?
それとも涙もろいですか?
もしかして、そのどちらも出さない方ですか?

怒りっぽい人は怖い人、情緒不安定な人
涙もろい人は感情が豊かな人、弱い人
とか思ったりするじゃないですか?
ポジティブにもネガティブにもいろんな印象もつと思うんですが

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残念。
アドラーはその認識は間違いだと言います。

感情には目的がある

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「怒りっぽい人などいない。怒りという感情をよく使う人がいるだけだ」

ドキッとする言葉です。
あなたの周りにいる怒りっぽい人を想像してください。
老人かもしれないし、上司かもしれないし、赤ちゃんかもしれません。
実はその全員が「怒りという感情を使っている」人達です。

「我を忘れて」「つい」「わかっていたのに」「酔っていて」
というのは、すべて言い訳
です。
人は「どんな原因があっても、その結果どうするかは選択している」のです

あなたがミスをした。
しかしそのミスに対して「怒る」時、
その人は「今自分が怒る事で目的が果たせる」と考え
「今怒るチャンスだ」と思い、怒ります。
そんな事思っていない?
怒りっぽい人は、その引き金を引きやすく、
無意識にできる程やり慣れてしまっています。

怒る事で果たせる目的

には幾つかパターンがあります。
・相手を支配する(有利に立てる、言うことを聞かせられる)
・優越感を得る(つまり普段は劣等感に溢れている人です)
・自己正当化(自分は悪くない。お前が悪い、というチャンスです)

残念ながら、どの目的も、、、ダサい。
目的が全部ダサいので、怒っている人は大抵ダサいのです。
BLM運動くらいでしょうか?最近のダサくない怒りといえば。

では

すぐ泣く人の目的

はどうでしょうか
これも正確には「すぐ泣く事を選ぶ人」です。
赤ちゃんが何故泣くのかでいうと
・親の注目(ひいては愛情)を引きたい
・お腹が空いたなどのアピール
・ストレスの発散

子供以上、大人の人達はどうでしょう?
・注目を浴びたい
・同情を引きたい
・正当化(自分は被害者だ)
・相手を責める(私を泣かせているお前が悪い)
・ストレス発散

まあ、だいたい赤ちゃんと一緒ですね。
泣く事にもちゃんと目的があり、

人は感情をツールとして使用している

にすぎない。というのがアドラーの「目的論」です。
「使用の心理学」という言葉もあり、面白い学問です。

ちなみに、感情の使用が悪いものという事ではありません。

感情はガソリンである

と、アドラーの弟子ドライカースは言っています。
「冷静な判断」や「損得感情」だけで人は動きません。
人の行動を大きく前向きにするのは「感情」がある事です。

感情がついてくるものにしか人は本気になれない

ただし、泣くや怒る、はよく「ズルい目的」で使われる事があるので注意です。
あなたの周りにそういう方がいたら
あ、この人は自分が有利になる為に使っているな」と思ってみてください。

街中で怒鳴っているおじいさんなんかも
なんかかわいいな、くらいに思えるかもしれません。

あと、あなたはそんな事に大事な時間や感情を奪われないように。

次回は「落ち込む」と「嫉妬」も取り上げようと思います。

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