[夜空を見上げて思うこと]ハワイからスピ話

今夜も星がきれいだ。

頭を後ろにうんと反らして夜空を仰いでみる。

私だけだ......。

今、この場所であの星を見ているのは私一人だけ。

夜空一面に瞬く星もまた、私を見下ろす。

宇宙と繋がる感覚。

ハワイの澄んだ夜空では流れ星やミルキーウェイ、人工衛星もよく見れる。

かなり高い空に、赤と緑の光が点滅しながら動く物を見たときは驚いたが、あれはドローンだと知った。興ざめ。

星を見て思う。宇宙の果てには何がある?

いつか蟻を見ながら思った事がある。私の足元を忙しそうに歩きまわる蟻は、隣町を知らない。ましてや、ここハワイ以外に島があることも大陸があるのも知らぬまま、我が家の裏庭で短い一生を終えるのだ。

人も然り。

宇宙の果てがどこで、そこに何があるかなど誰にもわからない。

だから今夜も星空を仰ぎながら、宇宙に思いを馳せてみる。

星や月と話さえできる気がしてくる。

私の心は宇宙のほんの一部だ。

そして無限にさまよう。