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母に人生で初めて「可愛い」と言われたあの日。

こんにちは、ファッションスタイリストのじゅん(@junnnnnn28)です!

私は24歳の時まで母と不仲でした(詳しくはこちら)毎日家にいるのはとにかく苦痛だった。

そんな私が母に初めて「可愛い」と言われて泣いた話を今日はしようかな。


自分に自信ゼロ、劣等感の塊で育った私

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少しだけ私がどんな人だったか話すね。

私は小学6年生で身長133cm。中学2年生で身長148cm…まだ伸びるかな?と思ったけど成長は止まった。

それもそのはずで、母は身長144cm、父は162cm。小さい家族なので遺伝だと思う。


その時から学校でクラスでは外見を通していじめられてたんだよね。

「ブスだな」「チビだな」と言われたり、「ブスがスカート短くするな」て悪口が書かれた手紙が机に入っていたり、クラスメイト全員から無視されたことも。

家も学校でも1人でまるで居場所がなかったんだよねー。


周りの人と同じようにおしゃれに、少しでも可愛く見えるようにスカートを短くすることさえブスだと許されずダメなんだなって悲しかった。

その時から「そっか、元々がブス・チビだと愛されないんだ」って強く思い込むようになってたの。


自分の顔を鏡で見れなくなったり、誰かと目を合わすだけで「あいつブスだ」て言われているような気がして人とも目を合わせられなくなるレベル…

綺麗で足が長い人への嫉妬は止まらず、いつも周りに人がいる人気者と自分を比べてはへこむ…そんな辛い毎日だったな。


最終的には「親の遺伝のせいで私はチビでブスなんだ」と何も罪がない親に強く当たったり、恨むようにまでなってた。

今思うとすごい思い込みが激しくて落ち込んだりキレやすいすごい人間性だよね(笑)


人生で初めて母からの「可愛いね」は今でも宝物

私は母と離れて、周りからブスって言われる自分を変えたくて、プロから服のことを猛勉強し始めたの。

センスゼロ、男性からモテたこともなかった私が、人から「おしゃれだね!「綺麗だね!」と褒められるようになったんだよね。服は私に自信をくれた。

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おしゃれになって見た目がガラリと変わった私が母に会いに行こうと決意。

でもものすごく不安だったの。だって私が一人暮らしをして一時的に離れても不仲なのは変わりなかったから。


それでもどんどん高齢になっていく母に死ぬ前に会わないのは後悔すると思ったし、このままの関係性なのも嫌だって思ってたんだよね。

電車乗っている間は心臓がバクバク。不安で電車内でも泣いてたっけ笑。私泣き虫なんだよね〜。


家に恐る恐る入ると…玄関まで来てくれて。それだけで感動してたんだけどさ。

そしたら第一声がまさかの

「あんた、よく見ると可愛いね。」「そんな服持ってなかったよね、ピンク似合うね。」

て言われたんだよね。生まれて、母に「可愛い」なんて1度も言われたことなかったから衝撃で。

しかもそんな服持ってなかったよねって言ってくるってことは…実は私のことちゃんと見てくれてたんだなって少し愛情を感じたの。

母の前では私はとにかく不器用で素直になれない。とても嬉しかったのにありがとうさえ伝えられず、嬉しくてこっそり1人で泣いてたな。


母がそうやって話しかけてくれたから、その後も少しぎこちなくなりながらも、普通に会話ができたの。

ずっと家では罵声とか否定する言葉ばかり飛び交っていたから、夢のようで。こんな風に普通に話せることが私にとっては本当に本当に嬉しくて。また泣くっていう笑。


そんなことかよって思うかもしれない。でも私にとっては普通に会話ができることが何より嬉しいこと。

いつも暖かい友人の家族が羨ましくてずっと「あんなお母さんの元で生まれなきゃよかった」て言ってたから。


生まれる環境も場所も選べない。そこに文句ばかり言って母からの愛情を受け取らなかった自分が本当に恥ずかしい。

服や周りの私を支えてくれた人達が気付かせてくれたね。ありがとう。

服は人間関係をよくしてくれるツール

この時感じたのは、おしゃれって人間関係さえよくする効果があるんだなって思ったんだよね。

娘が少しでも可愛くなっていたら、お母さんは嬉しいみたい。今でも帰るとたまに、褒めてくるんだよね。

内面を磨くのは当然だけど、やっぱり外見は大切。わかりやすいからね、見てわかる変化だから。


人は変えられないけど、自分次第で人を変えるきっかけを与えられるかもしれない。そう強く思ったよね。

お母さん、ありがとう。

家族との関係って難しいよね。1度崩れた仲を修復するのは簡単ではないよ。

だけど、お腹を痛めて産んでくれたんだから。誰もが嫌いになるために、否定する言葉をかけたいために産まないよ。

母も苦しかったと思う。それに気づけずにひどい言葉ばかり言ってごめんね。


母は少し不器用なだけで、愛情は渡してくれてたんだよね。私はそれに気がつかず、受け取れてなかっただけ。

生まれて25年間送ったことがなかった母の日のプレゼント。今では毎年、母の大好きな紫陽花を送っています。

今でも母の前ではかなり不器用であまり素直になれないので、今の私にできるのはこれくらい。


過去を悔やんでも取り戻せない。だったら今だけ見てできることをしたいな。

私は身長が148cmでよかった。お母さんの子どもでよかった。今は心からそう思っています。ありがとう、お母さん。


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