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ぴぴぷる
2020年4月22日 16:57
その電話がかかってきた時、僕は本当にどうしようもない奴だという事実が、避けようもなくやってきた。二日酔いで鉛のように重い体をなんとか動かし、スーパーへ入ろうとした頃のことだったと思う。いつも通り気の抜けた声で電話に応じると、母さんが震えた声で言った。「陽ちゃん、お父さんがね、倒れたの。心肺停止なの。」*電話の向こうで母さんは救急隊員に呼ばれ、通話がきれた。その後も何度か電話がかかってき