『世に棲む日日』司馬遼太郎を読んで
毎年夏はできるだけ下田に行っている。ある人に会いに行くためだ。下田は幕末の最強教育家と言われた吉田松陰が外国船への密航を企てた場所である。海沿いには幾つかの史跡と蓮台寺温泉の近くには松陰先生をかくまってくれていたという「吉田松陰寓寄処」もある。ここの語り部の方が非常に情熱を持ってお話してくださるのでお近くに行かれた際は是非立ち寄っていただきたい。
さて、読書感想文に至る前に余談が多かったが、なぜこの本を手に取ろうと思ったかというと、ある人と吉田松陰の話になり、吉田松陰が生涯