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博物館明治村へ  チャンネルまわして時間旅行

愛知県犬山市にある
博物館 明治村へ行きました
こちらは、明治時代の建築物を移築/保存してある施設です
1965年の開園からほぼ60年
重要文化財含む67の移築建造物が
展示されています。
(2024年現在)


明治時代へ 大人の香り漂う遊園地
(お子様連れもいました)

明治村の魅力 それは

レプリカでは味わえない本物の匂い

さぁ 明治時代へタイムトラベル

注)明治村は1丁目〜5丁目まであります。写真は順不同で載せています。
残念ながらSLは運休でした。

お休み中のSL(英国製)


日本発の市電/京都市電で園内を移動できて楽しい

日本最古の動態保存
車内は趣き溢れる明治色
スズラン灯
吊革
品川から名古屋へ

明治28年に開業した京都市電は日本初の市電です。日本最古の動態保存された車両で園内を移動できたのは至福のひととき、今回の訪問で一番感動しました。車掌さんがどなたも親切で、時刻表にない時間でもお客さんが来たら臨機応変に発車してくれたのです。そのため、複数回乗車できたうちの1回は貸切でした。

窓からの景色もサイコー


明治村最大建築/帝国ホテルでお茶できます 明治村5丁目

帝国ホテル中央玄関
フランクロイドライトの設計
座ると美しく見えるらしいチェア
グランドピアノが似合う

1923年9月1日
奇しくも関東大震災の日に帝国ホテルは披露式の予定でした。渋沢栄一の依頼で支配人に就任した林愛作は、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトへ帝国ホテル新館の設計を依頼します。やがて、建築は予算/工期をオーバーする事態に陥り、完成する前年1922年に林愛作は引責辞職、フランク・ロイド・ライトは解任されアメリカへ帰国しました。その後、ホテル新館の建築作業は弟子が引き継ぎ難工事を経て開業します。完成まで紆余曲折を経たものの、震災の影響はほとんどなく持ち堪えました。何という堅牢さ!震災当時、帝国ホテル従業員達は自主的に約2,000人の被災者へ、ブランケットの貸し出しやスープの提供をしたそうです。

フランク・ロイド・ライトは外観の建物だけでなく、テーブルや椅子、食器に至るまでトータルでデザインしています。1968年に惜しまれつつ老朽化/地盤沈下を理由に解体されたライト館は1985年に愛知県犬山市へお引越しが完了しました。
(正面玄関のみ)

パインマンゴーケーキ美味しい

2階のカフェでお茶も楽しめます。
予約せずに入店できました。
夏季に訪問する際は注意が必要..

クーラーがありません
...その代わりといっては何ですが

スーパーカジュアルうちわ

各座席にこのうちわが置いてありました。文化祭みたいな気さくさ...
立派なうちわは盗まれそうですし、
これなら誰も持ち帰らない、正解?
(巨大扇風機もありました)

スター建築家による監獄設計

金沢監獄中央看守所
外観
監獄の入口
これが監獄⁉︎ お洒落な設計

この写真では伝わりにくいですが
金沢監獄へ入ると放射線状に5つの
舎房が広がっています。
(お洒落過ぎて二度見しました)

この監獄とは思えない美しい建築を設計したのは久留正道(くる まさみち)という建築家で、金沢監獄の他に第四高等学校物理学教室と学習院長官舎が明治村に保存されています。当時のスター建築家でしょうか..シカゴ万博の日本館で"鳳凰殿"を設計したのも、久留正道でした。その鳳凰殿は現地で大変評判が良く、帝国ホテル新館を設計したフランク・ロイド・ライトへも影響を与えたようです。

受刑者(イメージ)

その他
麗しい建築や車輌を連投します

隅田川新大橋 明治村5丁目
宇治山田郵便局舎 明治村4丁目
荘厳な天井アーチ
郵便業務は現役!

この郵便局から手紙を出すことが
できます。明治時代の自分から現代へ手紙が届くロマン
美しい緑で復原された建築は必見

昭憲皇太后 御料車 明治村1丁目
一条家の藤の紋
皇居正門石橋飾電燈 明治村5丁目
カラフルなステンドグラス
聖ザビエル天主堂 明治村5丁目

明治時代の息吹をこれでもかと味わえる博物館 明治村はスケールが大きすぎて1日かかっても全て観るのは困難です(サラッと観るなら可能?)

さいごに
博物館 明治村を誕生させた
お父さん2人についてのエピソードをご紹介します
建築家/谷口吉郎(たにぐち よしろう)は山手線に乗りながら鹿鳴館が壊される様子を車内から見かけます

こんなに重要な歴史的建造物を
壊すなんて信じられない

歴史上
文化芸術的価値のある建築を
保守したい

そう願って学生時代の親友/土川元夫(つちかわ もとお)に相談しました。そこから博物館 明治村が誕生するきっかけとなります。二人は第四高等学校(現 金沢大学)の同窓生でした。そのためか、園内には第四高等学校の教室や道場も移築されており、二人が学生時代の熱い気持ちを持ったまま社会貢献をした軌跡が垣間見れました。

谷口吉郎は金沢市名誉市民1号
東宮御所や帝国劇場の設計士
愛知県出身の土川元夫は実業家で
名古屋鉄道社長などを歴任しています

素晴らしい日本建築を遺してくれて
様式保存してくれて
ありがとうございます

感謝を込めて

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