ツキイチ屋台から①
実は、一年ほど前から、私の住む大阪市北区の大淀コミュニティセンターが発行するニュースレター(年4回発行)にコラムを書かせていただいています。
3万部発行されているらしく、北区内のマンションを中心に配布されているこのニュースレター。どうしてもコミュニティー形成が難しく、地域と隔絶されがちなマンション居住者に対して、普段は気付かない北区の魅力を、さまざまな視点から掘り下げて伝えるニュースレターだという主旨を踏まえ、
このコラムを3か月に一回書く中で、「まちの魅力」という視点で思考を巡らせています。
しかし、コラムでは900字と言う制限もあり、泣く泣く書ききれないことも多いので、ちょっとここでもそのコラムに肉付けした感じで、ツキイチ屋台からシリーズとして公開していきたいと思います。
まずは、ちょうど一年前のコラム開始時に書いたものを公開したいと思います。
設計事務所をまちにひらく
私の生業は、建築の意匠設計。所謂、あらゆる建物のデザインの仕事です。
2010年に独立し、以前は天六、今は中津の中津商店街の中に自身の設計事務所兼自宅があります。仕事のパートナーでもある主人と小学生の息子と3人「職住一体」の生活をしています。
そして、このコラムのタイトルにもある、『ツキイチ屋台』を、事務所の前で月に一度、第2土曜日の13時~17時で仕切る女将でもあります。
設計事務所と聞いてあまりその仕事や働き方にピンとこない人も多いと思いますが、その仕事のほとんどは、クライアントに土地と建てたい建物の用途があって、それを依頼され、設計と現場監理することです。世の中にはたくさんの設計事務所がありますが、そのほとんどがビルの一室にあり、普段その仕事ぶりが人目につくことがないのでピンと来なくて当たり前だと思います。
しかし建物は、『マチやヒト』に密接に関係しているはずなのに、なぜその設計事務所をビルの一室で閉じこもってしまうのでしょう?もっと『マチやヒト』を感じながら仕事がしたい!逆にそこに設計事務所があることでマチがちょっと楽しくなるようなそんな働き方がしたい!そうすることで、きっと他の設計者とは違う視点で建築に関われるはず!と思い、独立する際の場所探しのポイントは、『まちに開いて仕事ができて、上に住んで楽しい所』でした。
なので、独立当初事務所のあった、同じ大阪市北区の天六(天神橋筋六丁目)の時も今もうちの事務所は路面にあり、ガラス張りで外から丸見えです(笑)
おかげで、前を通る近所の人と仕事をしながらでもガラス越しに挨拶できたり、子供たちが窓際にある模型を覗いて声をかけてくれたりします。
まず天六時代は事務所をマチに開くことから始めたのですが、ここ中津に魅かれて5年前に引っ越そうと思ったのは、ある仕事がきっかけで「自分自身がもっとマチに関わるプレイヤーになりたい!」と思ったからでした。
そのきっかけの話はまたいつか書くとして、このコラムでは、中津での『職・住・遊』一体の暮らしを通して見えてくる、私が大好きな『マチとヒトとその周辺』について書き記し、みなさんと『まちなか暮らしの面白さ』を共有できればいいなと思っています。
まずは一度中津へ足を運んでみてください!
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