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カタカムナ80首音読~何が見える?

古典音読のレッスンのはじめ、母音子音の基礎発声のあと48音をランダムに発声してもらいます。カタカムナ5,6首は48音がちょうどよくひとつずつ入っているので、ウォーミングアップにちょうどよく、これを発声すると心地よさがあったり、日本語力がぐんと上がるという副産物がたくさん。これを発声した子としない子の日本語力の伸びは全然違うということがわかっています。

カタカムナは80首あり、各首の真ん中に図象があり、その周りをカタカムナ文字が渦巻き状に並び囲んでいます。その形は片仮名に見えるものがあったり。

文字のことは「へ~不思議~」にとどめることにして、音について。
5首6首を読んでいると、何か知らないけど頭がよくなる。このことを発見した松永暢史先生がこれはたくさんの生徒を指導して確かめています。
ミクマリ音読道場でも一人の生徒さんが、カタカムナを読むようになった後、何も書けなくて嫌でたまらなかった作文が書けるようになったそうです。
これもまた「へ~不思議~」ですが、ミクマリ音読道場ではこれをもう少し試してみることにしました。
どういうことかというと、80首を音読するとどうなるかを体感してみるのです。一気に80首は疲れてしまうので、一回につき20~30首を一音一音しっかり発声して読んでみました。

1首~15首は音読テキストにものっていてなじみがありますが、他の首は初めましてなのもあったりで、読んでみることがとても新鮮、全く意味がわからず、ただ音のつながりなので一音一音を感じることができます。読んでいると響きとリズムがよく、意味が分からないけれども、一音一音がサイコロのようなキューブに思えてそれが組み合わさって首ができているように思えます。どのキューブが欠けてもガラガラと崩れてしまいそうなミニマムの音の組み合わせになっているような。
意味はわからない、けど全く無駄がない。

そして今日、お子さんに勉強しろと言ってこなかったけど、させるべきだったかなと悩んでいる生徒さんがまだ始めたばかりなのにテキストの後ろの方にある「学問のすすめ」を読みたいとリクエストをくれました。
それならば、「対子どもシリーズ」として「梁塵秘抄」「風姿花伝」「学問のすすめ」を読むことにしました。

風姿花伝を読んだとき、カタカムナととてもリンクすることに気付きました。きっとこれも無駄のない文章なのでしょう。世阿弥によるこの秘伝書はカタカムナ読みがしっくりきます。カタカムナがここに生きていることが誰かに教わるのではなく、自分が音読することで体感できました。

その他にもカタカムナ80首を読むことにより、「もしや」と思うことはぽつぽつありますが、読み重ねていって、それが本当か確かめていこうと思います。




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